目次
- 起こってもいないことに不安になる…物事を深く考えすぎる病気ってある?
- 起こってもいないことに不安になる5つの原因
- 物事を深く考えすぎる病気(不安障害)
- 心配性な自分を否定せずに受け入れることが大切
- 気にしすぎ・考えすぎな性格のメリット
- 気にしすぎ・考えすぎな性格のデメリット
- 気にしすぎな自分を変えたい!不安感を消す7つの方法
- 3.周囲の人を信用できるように心がける
- 4.一人で抱え込まずに誰かと感情をシェアする
- 5.考え込む前に実際に行動を起こす
- 6.解決したい悩み事の優先順位を決める
- 7.不安解消のためにかけるコストを事前に決める
- 「すべての物事は完璧な状態にはならない」と受け入れよう
- 不安の原因を理解し、一つひとつ解決していこう
起こってもいないことに不安になる…物事を深く考えすぎる病気ってある?
実際に起こっていないことに不安を感じるのは、珍しいことではありません。未来への不安を解消するために準備を行い安心感を得ることは、生活や仕事におけるリスクヘッジの基本です。しかし、不安に支配されて冷静さを失ってしまっている状態は健全とはいえません。
頭の中が不安でいっぱいになってしまうと視野も狭まり、自分のやるべきことに集中できなくなります。慢性的に大きなストレスを抱え、気持ちも落ち込んでしまうでしょう。生きている限り何かしらの不安からは逃れられないからこそ、上手に付き合っていく必要があります。
今回は、起こってもいないことに不安を感じてしまう原因や精神疾患、対処法などをご紹介します。不安自体は、自分の身を守るために必要な感情です。不安の原因と向き合いながら、自分らしい人生を歩めるようにひとつずつ解消していきましょう。
起こってもいないことに不安になる5つの原因
不安を感じている状態には、必ず原因があるものです。考えても原因がわからないまま不安を感じている場合は、心のコンディションが低下しているといえるでしょう。
ここでは、起こってもいないことに不安になる原因をご紹介します。不安を解消するためには原因を明確にする必要があります。モヤモヤした感情をそのまま放置せずに、言語化して不安と向き合ってみましょう。
1.感受性が強くさまざまな情報を受け取る
感受性が強くさまざまな情報を受け取りやすい人は、不安を感じやすい傾向にあります。例えば同僚に挨拶をしたときに少し素っ気なくされただけで「嫌われるようなことをしたのだろうか」と不安になってしまいます。
ニュースを見ていると、事実の向こう側にある人間のネガティブな感情を受け取ってしまい、必要以上に落ち込んでしまうことも。感受性が強い人は共感能力も高い傾向にあるため、相手の気持ちを敏感に察知して不安を感じてしまいます。
2.想像力が豊か
想像力が豊かな人は、ひとつの事象からさまざまな可能性を考えます。可能性が広がることで思い浮かぶリスクも増え、不安を感じやすくなるでしょう。例えば天気予報で「明日は午後から雨が降る」と聞いたときに、一般的には「傘を持って出かけよう」と考えますよね。
しかし想像力が豊かな人は「大雨になって帰れなくなったらどうしよう」「電車に傘を忘れたらどこで買い直せばいいのか調べなくちゃ」「雨だと帰りにスーパーに寄るのが大変で憂鬱だな……」などのように、本来考える必要がないことまで考えて落ち込んでしまいます。
3.過去の出来事がトラウマになっている
過去の出来事がトラウマになり、不安を感じやすくなる場合があります。例えば恋人に浮気されてしまった経験がある人は、今の恋人のささいな言動に敏感になり不安を感じやすいものです。恋人がスマホを見ているだけでも「自分に秘密で異性と連絡を取っているのではないか」と疑ってしまいます。
対人関係において過度な不安を抱くことは、関係性に亀裂が入る原因となります。不安のあまりに相手を責めてしまったり、自分の気持ちを押し付けてしまったりすることもあるでしょう。根本的なトラウマを解消しない限りは不安がなくならず、物事を前向きに捉えられません。
4.すべて自分だけの力で解決しようとする
すべて自分の力だけで解決しようとする人は、不安の数が多くなります。例えば家事と仕事と育児のすべてを一人でこなそうとすると、不安が大きくなりますよね。子どもを健康に育て上げるだけでも大きな不安が付きまといます。その上で仕事でも結果を残そうとすると、努力するだけではなく体調管理にも人一倍気を使わなくてはなりません。
さらに家事まで完璧にやろうと思ったら、体がいくつあっても足りない状態に。一人で何でもがんばろうとすると、生活の中の不安要素が増えてしまいます。人に任せることができればよいのですが、さまざまな要素をワンオペで行わなければいけない背景には性格やライフスタイルが密接に関わっています。簡単に「誰かに任せよう」と判断できることではなく、問題を根深いものにしているのです。
5.自分に自信がなく自己肯定感が低い
自分に自信がなく自己肯定感が低い人は、慢性的な不安を感じています。自分の一挙一動に不信感を抱いており、周りからの評価や失敗していないかばかりを気にしがちです。自分を信じて行動することができないため、常に不安に心が支配されている状態です。
物事を判断したり決定したりすることが苦手で、自分で考えて結論を出したことでも「本当にこれでいいのだろうか」と不安に思います。結果がよい方向に進んでも「いつか必ず悪い出来事が起こるはずだ」とネガティブな未来を想像してしまい、心が休まりません。