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何でも完璧にこなしたい!完璧主義な性格は直すべき?
「すべての要素を完璧に仕上げたい!」「誰から見ても完璧だと思われたい!」。そんな思想に追い詰められてはいないでしょうか。完璧主義であることは、社会において信頼や信用を得られる要素です。しかし、完璧主義は視野を狭める要因になることもあるでしょう。
私たちは人それぞれ性格が違い、生活の中で大切にしていることも違います。どのような性格も一長一短があることは当然ですが、完璧主義の人は自らの「一短」を認められない傾向にあります。自分が完璧であることが、自分の心を落ち着かせるための条件になっているのです。
今回は、完璧主義な女性の特徴や改善方法をご紹介します。完璧主義自体は決して悪い特性ではありません。自分の長所と短所を理解した上で、よりストレスなく生きていけるように、価値観や考え方をアップデートしていきましょう。
完璧主義の意味とは?
完璧主義とは、物事に不十分な部分があることを許せない性質・性格を指します。すべての要素が100%の状態であることに安心や美しさを感じ、自らも完璧であるよう目指します。また、「他者から完璧な人だと思われたい」という場合も同様です。
妥協することを許さず、「なんとなく」や「大体この位」のような曖昧な状態を望みません。曖昧な部分や不十分な部分を見つけるとストレスがたまってしまい、自らコストを費やしてでも完璧な状態に近づくために尽力します。
完璧主義は長所に働くこともあれば、短所になってしまうことも。私たちの生活には曖昧なものや不確定要素が強いものも多く、「ほどほどの加減で満足する」という感覚を持たない完璧主義の思想は自らを追い詰めてしまう原因にもなります。
完璧主義な考えを持つ女性の特徴
ここでは、完璧主義な考えを持つ女性の特徴として挙げられるものをご紹介します。完璧主義はのんびり屋や寂しがり屋と同じで、数ある性格の一つでしかありません。他の性格と同じように長所も短所もそれぞれ存在しています。大切なのは自らの性質を客観的に観察し、自己改善につなげることです。
1.プライドが高い
完璧主義な考えを持つ女性は、人一倍プライドが高い傾向にあります。プライドが高いというと「性格がキツそう」「わがままそう」などのネガティブなイメージが強いかもしれませんが、決して短所とは限りません。
プライドが高いからこそ向上心も高く、自己成長のための努力ができます。「常に完璧な人だと思われたい」と望むプライドの高さが、自分の可能性をも広げていくのです。完璧さを褒められたり評価されたりすると、モチベーションが上がります。
2.周りからの評価を気にしている
完璧主義の女性は、周りからの評価を気にしやすい傾向にあります。常に他人からどう見られているのかを意識しており、人の目に映る自分が完璧であるように努めるタイプです。そのため、現実の自分と他人から見た自分にギャップが生じることも珍しくありません。
常に一定の評価を得たいと望んでおり、営業職や販売職のように数字で評価をされやすい仕事はモチベーションが上がります。反対に、工場作業のようにどれだけがんばっても周りとの評価に大きな違いが生まれない職業は相性が悪いでしょう。
3.自分にも他人にも厳しい
完璧主義な女性は自分へ課しているハードルが高い傾向にありますが、他人にも自分と同じ厳しさを求めてしまうことがあります。とくに仕事では能力差や性格の違いを考えずに、一定水準以上の高いクオリティを出すことを求めがちです。
もちろん、仕事における成果物は高いに越したことはありません。しかし、仕事に対する取り組み方や意識は人によって違います。コミュニティでは人徳やカリスマ性を得る場合もありますが、ときには顰蹙(ひんしゅく)を買い周りから人が離れてしまうこともあるでしょう。
完璧主義な女性の3つの長所
ここでは、完璧主義な女性の長所として挙げられるものを3つご紹介します。完璧主義な人は、ストイックに物事に取り組む自分を誇りに感じていることが多い傾向にあります。自分を愛せているからこそ、ポジティブな結果を出すことができるのです。
1.成功体験がモチベーションに直結する
完璧主義な女性は、成功体験をモチベーションにする能力が高い傾向にあります。自分が完璧であるように常日頃から努力を重ねているため、成功体験によって努力が報われると人一倍うれしいと感じるのです。
また完璧主義な女性にとって、仕事は成功か失敗かしかありません。80点は0点と同義であり、100点満点でなくては意味がないのです。もちろん、100点を取るためには相応の苦労が必要です。だからこそ、周りから認められたときには大きな幸福感を抱き、次の仕事へのやる気につなげていけます。
2.努力家で自分を成長させられる
完璧主義な女性は、自分が完璧であるための努力を怠りません。そのため常に自己成長のチャンスに恵まれており、自分の価値をどんどん高めていける強みを持っています。また周囲も完璧主義な女性を努力家と認識しており、人間的な信頼を得られやすいでしょう。
ときには失敗をしてしまいますが、完璧主義な女性にとっては失敗は屈辱であるとともに成長のきっかけです。「もう二度と失敗しない。次は絶対に成功させる」という強い気持ちのもと、実際に努力を積み重ねて成功に導きます。成功への過程で身についたスキルや経験は、今後も失われません。
3.周りから信用されやすい
完璧主義な女性は、周囲から信用をされやすい傾向にあります。どんなミスも許さずに徹底して完璧を目指す姿は、ストイックで憧れの対象になります。とくに、自分と同じように高い意識を持って物事に取り組んでいる人からは尊敬されやすいでしょう。
コツコツと地道な努力を怠らない人は、信用を得られやすいものです。完璧主義な女性は自分の努力を隠す人も多いですが、しっかりと結果を出しているからこそ周りは「見えない所でちゃんとがんばっているんだな」と思えるのです。
完璧主義な女性の3つの短所
ここでは、完璧主義な女性の短所として挙げられるものを3つご紹介します。完璧主義は人間的な強さを備える性質ではありますが、強さの分だけ弱さも露呈しやすい場合も。また強さゆえに、周りに不快感を抱かせてしまう可能性もあるのです。
1.ストレスをため込みやすい
完璧主義な女性は、ストレスをため込みやすい傾向にあります。なぜなら、完璧主義な女性にとって日々の生活は気になってしまうことばかりだからです。事実、この世界に完璧な人はいません。どんなに裕福な生活をしている人でも容姿に恵まれている人でも、少なからず不安や悩み、コンプレックスを抱きながら生きています。
不完全な状態が当たり前なのは仕事も同じです。未来を予測できない限り、いつどのようなイレギュラーが起こるかわかりません。また一人で完結できる仕事でない限り、チームのメンバーの力を借りることになります。完璧な人にとって、他人を介入させることは不確定要素を増やすことと同義です。
少しでも気になる点を見つけたら、不完全さにとらわれて慢性的にイライラしてしまうことも。一つを完璧にしたらまた別の部分が気になり始め……と、イライラの原因はなかなかなくなりません。
2.失敗を極端に恐れる
完璧主義の女性にとって、失敗=価値のないことです。人は失敗や挫折の中から学びを得て成長していく生き物ですが、完璧主義の女性は失敗を認められず、成果を出せないと「自分には価値がない」と思い込んでしまいます。
そのため、普段から「絶対に失敗をしないようにしなければ」とプレッシャーを感じています。緊張感から解放される時間が少なく、常に気を張っている状態です。失敗を恐れるあまりチャレンジができず、自らの可能性を制限してしまうこともあるでしょう。
3.周りから距離を置かれやすい
完璧主義の女性は、周りから距離を置かれやすいものです。とくにダイバーシティが推奨されている昨今では、「自分らしい働き方」や「ライフワークバランス」が重要視されています。しかし完璧主義の女性にとっては、すべてが中途半端のように感じてしまうことも。
中途半端な状態は、完璧主義の女性にとって不快感を抱かせるものです。自分にも周りにも完璧を求め厳しく接することで、周囲からは「自分らしく働きたいのに……」「あの人のやり方には付いていけない」と思われてしまいます。