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人生に疲れた…もう何もしたくない…
私たちは、生きているだけでさまざまなストレスに晒されます。人間関係や仕事、健康、将来への不安、子育て、貯蓄……。一つひとつの悩みと真剣に向き合うほど、神経がすり減らされるような気持ちになりますよね。
ひとつの悩みを抱えているときに次々と新しい悩みが降ってくると、精神的な負担がどんどん増えていきます。ストレスが一定量を超えると、「もうどうなってもいい」という投げやりな気持ちになってしまうこともあるでしょう。
今回は、「人生に疲れた、もう何もしたくない」と思う原因や対処法をご紹介します。人生は喜びを感じる瞬間ばかりではないからこそ、苦しい時期をどう生き抜くかが大切です。メンタルを回復する方法を学びながら、自分らしさを取り戻していきましょう。
人生に疲れて「もういいや」と思ってしまう原因
ここでは、人生に疲れて「もういいや」と思ってしまう原因として挙げられるものをご紹介します。長い人生を歩んでいると、ときには虚しさや悲しさを抱くものです。自分が何に苦しんでいるのかを客観的に理解することで、次の行動につなげていきましょう。
1.努力が報われないと感じた
一生懸命がんばってきた努力が報われないと、すべてを投げ出してしまいたい気持ちになります。人は目標やビジョンがあるからこそ努力を重ねることができる生き物です。フルマラソンを走る人でも、42.195kmという目標があるからこそ走り切れます。「いつゴールできるかわからないけれどずっと走っていなさい」と言われても、心がくじけてしまいますよね。
目標は、努力のための最大のモチベーションです。しかしその努力が報われずに目標に届かないと知ってしまったとき、人の心は崩れてしまいます。「どれだけがんばっても報われないのなら、がんばる必要なんてない」と投げやりな気持ちになってしまうでしょう。
2.失恋や死別などつらい別れがあった
失恋や死別などのつらい別れは、人の心を悲観的にします。普段はどんなに精神的に強い人でもくじけさせ「もう、すべてのことがどうでもいい」とまで思わせてしまいます。
「出会いがあれば別れもある」と頭ではわかっているものの、心の整理は簡単にはできないものです。胸が張り裂けそうなほどつらい気持ちを抱き続けるくらいなら、「すべてのことを放り出してしまいたい」と思うのも無理はありません。
3.目的もなく生きる日々に疲れた
夢や生きがいもなく、家と仕事の往復の毎日を送っていると、ふとした瞬間に「もうどうでもいいや」と思うときがあります。もちろん、生きる上で労働は大切です。お金がなければ生きていけませんし、夢を持つにしてもまずは最低限の安定した生活が必要です。
しかし目的もなく生きていると、夢に向かってがんばっている周りを見て虚しい気持ちになります。「自分には何もない」と思い、何のために生きているのかわからなくなってしまうのです。
4.ストレスがたまりネガティブな思考になっている
日々のストレスが発散できないままたまっていくと心に余裕がなくなり、ネガティブな思考を抱きがちです。小さなことでもイライラしてしまったり、周りと比べて劣等感を抱いてしまったり。普段なら気に留めないようなことでも悲観的に受け取ってしまいます。
精神的に落ち込んでいると、物事を投げやりに考えがちです。一つひとつの課題としっかり向き合うエネルギーが残っておらず、ストレスを抱え続けることへの苦痛ばかりが大きくなってしまいます。
5.劣等感を抱えることに疲れた
周りと比べがちな人は、人一倍劣等感を抱きやすい傾向にあります。「自分と他人を比べても仕方のないことだ」とはわかっていても、自分が欲しいものを持っている人を見ると悔しさや情けなさを感じてしまうものです。
「身近な幸せを大切にしよう」と意識しても、根本的な考え方が変わらない限りは周りが気になり続けてしまいます。他人への劣等感を抱き続けるストレスが限界を迎えると、比較対象となる物事をすべて忘れて逃げだしてしまいたいと感じます。
「もういいや」は心のSOSのサイン
人生は嬉しい出来事とつらい出来事の連続です。どんなときでも前向きな気持ちを持ち続けられていたら苦労はありませんが、実際にはなかなかそうはいきませんよね。どんなに精神的に強い人でも、心が限界を迎えてしまいそうな瞬間はあるものです。
つらいときに「もういいや」と投げやりな気持ちになったら、それは心のSOSのサインです。今まで自分が積み上げてきたキャリアや人間関係などは、大切に守りながら育てるものでもあります。
それらを捨ててまで「楽になりたい」と感じるということは、精神的に限界が近いということと認識しましょう。感情に任せて衝動的な行動を取ってしまう前に、一度立ち止まる冷静さが必要です。後悔をしてしまわないよう、まずはメンタルケアをしていきましょう。