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自分の殻を破りたい。何から始めればいい?
私たちは長い人生の中で、さまざまな挫折や失敗を経験します。最初はチャレンジ精神にあふれていた人でも、度重なる失敗を経験することで自分に自信がなくなり、自らの可能性を抑制してしまうこともあるでしょう。
物事に消極的な状態は、自分の心を守るために必要なときもあります。しかしいつまでも自らの殻の中に閉じこもったままでは、後悔が残る人生になってしまうかもしれません。豊かな人生のためには自分の殻を破り、己の可能性を広げていくことが求められるでしょう。
今回は、自分の殻を破るために取り入れたい考え方をご紹介します。自分の可能性に限界を設けてしまったのが自分なら、限界を取り除いてあげるのも自分自身です。自分に自信が持てない理由と向き合いながら、少しずつ殻を破り見える世界を広げていきましょう。
「自分の殻を破る」の意味とは
「自分の殻を破る」とは、自分の思い込みや偏見、決め付け、恐れ、心配などを打破して新しい自分の可能性を追い求めることを指します。日常生活の中で身近な「殻」といえば、鳥の卵や貝、木の実などの殻を想像する人が多いでしょう。
殻は硬く外敵からの攻撃を防ぎ、柔らかな内側(自分自身)を守ってくれます。しかし見方を変えれば、殻がある限り内側から外の世界を見ることはできません。いつまでも殻の世界の中だけで生きることになってしまいます。
鳥のひなが自ら殻を破り外の世界に出てくるように、自分の殻を自分で破ることで新しい世界に触れることができます。ここでいう殻とは、自分の可能性を抑制する蓋のようなものです。殻に閉じこもるのではなく殻の外に出ることが、自分の可能性を無限に広げるために必要なステップになります。
自分の限界を決めてしまうことによる3つの損失
自分で殻を作ってしまう行為は、自分の限界を決めてしまうことと同義です。殻の中にいれば心が傷つけられる出来事も減りますが、未知の出来事を知らないまま時間が過ぎてしまいます。人生に与えられた時間は有限であるため、自分の殻を破るのはできるだけ早いほうがいいでしょう。
ここでは、自分の限界を決めてしまうことによる損失を3つご紹介します。変化のない毎日を過ごしていると、時間とともに失ってしまうものの大きさにも気付きづらいものです。殻にこもるデメリットを把握して、行動力につなげていきましょう。
1.自分の特性や特技がわからない
殻にこもったままでいると、自分の特性や特技がわからないままになってしまいます。人は誰しもオリジナルな個性を持っており、好きなことや得意なことも違うものです。一人ひとりの才覚は、実際に体験をしてみないと発揮されません。
例えば本来は人前でのスピーチが得意な人でも、その機会に恵まれなければ自らの才覚に気付けません。「人前で話すなんて自分には無理だ……」と思ってばかりでは、才能は一生発揮されないままになってしまいます。
2.周りに劣等感を抱きやすくなる
自分の殻を破れずにいると、自分らしく自由に生きている人たちに劣等感を抱きやすくなります。自らの可能性を自分で抑制している状態であるのにもかかわらず、「自分はこんなに我慢しているのに、好き勝手に生きている人が許せない」という気持ちになってしまうのです。
もちろん、一見自由そうに生きている人にも必ず見えない苦労があるものです。しかし自分の殻にこもっていると、相手の羨ましい部分ばかりが目に入ってしまいがちに。人と自分を比べる機会が増え、コンプレックスを抱いたままモヤモヤとした気持ちで生活することになってしまいます。
3.あらゆるチャンスを失ってしまう
自分の殻にこもっている人は、あらゆるシーンにおいてチャンスを失ってしまいます。人生は長いようで短いもの。周囲からうれしいチャンスが与えられる機会は多くありません。しかし殻に閉じこもっていると「自分には無理だ」と思い込んでしまい、チャンスをみすみす見逃してしまうことに。
行ったことがない場所やしたことがない挑戦に、必要以上に不安を感じてしまいます。チャンスは目の前でずっと待っていてくれるわけではないため、心の準備ができた頃には手遅れに。いつまでも未知への挑戦をする機会が訪れず、自己成長が望めません。
限界を超えるために!自分の殻を破る方法
ここでは、自分の殻を破るために取り入れたい方法をご紹介します。「自分の限界を超えよう」とは思っても、やり方がわからなければなかなかイメージが持てませんよね。生活の中に具体的な方法を取り入れながら、自分のペースで新たな一歩を踏み出しましょう。
1.未経験の分野に積極的に飛び込む
自分の殻を破るために常に意識をしておきたいのが、未経験の分野に積極的に飛び込む気持ちです。私たちは年齢を重ねたり守るものが増えたりする度に、新しい物事に挑戦をすることにリスクを感じるようになります。
「失敗したらどうしよう」「時間やお金が無駄になるかもしれない」。そんな不安を抱くこと自体は、決しておかしくはありません。しかし自分の可能性を広げるためには、とにかく挑戦することに尽きるのです。
挑戦の結果失敗をしても、恥ずべきことではありません。また新しい挑戦をしたり、成功をするための方法を考えたりすることが大切です。挑戦と失敗を繰り返しながら、少しずつ成長していきましょう。