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自己表現が苦手…自分の気持ちをうまく表せない…
「自分の気持ちを素直に伝えたいのに、どのように伝えればいいのかわからない」「コミュニケーションが苦手で、誤解を招いてしまう……」。そんな悩みを持っている人は少なくないのではないでしょうか。
自己表現が苦手な人は、本音を上手に伝えられずに人間関係のトラブルを生みやすい傾向にあります。また本意とは違う形で気持ちが伝わってしまい、いつの間にか「相手が求める自分像」を演じなくてはならない事態になることもあるでしょう。
今回は、自己表現が苦手な人の特徴や、上手に自分を表現するためのヒントをご紹介します。自己表現の形は言葉に限定する必要はありません。自分の伝えやすい方法を探し、無理のないコミュニケーションを目指しましょう。
自己表現が苦手な人の特徴
ここでは、自己表現が苦手な人の特徴として挙げられるものを5つご紹介します。まずお伝えしたいのは、自己表現が苦手なこと自体は決して悪いことではないということです。どんな性格や性質にも必ず長所と短所があるもの。自分を振り返り、改善したいポイントを見つける時間にしていきましょう。
1.自分に自信がない
自分に自信がない人は、自己表現が苦手な傾向にあります。そもそも自己表現とは、自分が思っていることや感じていること、伝えたい思想や感情を表現することを指します。自分に自信がないと、自己表現において最も重要な「伝えるために必要なモチベーション」が低くなってしまうでしょう。
相手に伝えたい気持ちはあるものの「こんな自分の主張を誰も聞いてはくれないだろう」「自分の気持ちを否定されるのが怖い」などのように感じてしまい、最初から伝えることを諦めてしまいます。自信がないからこそ、共感されない未来を想像すると不安が勝ってしまうのです。
2.人からの評価を気にする
人からの評価を気にする人は、自己表現が苦手です。自己表現ができる環境にいても「自分の意見が賛同されなかったらどうしよう」「馬鹿にされたり非難されたりするのが怖い」などのように感じ、人からの評価を気にして行動に起こせません。
本来自己表現は、表現をすること自体に価値があるものです。表現をするからこそ周りからの共感を得られたり、ときには非難をされたりします。評価を気にするタイプの人は非難をされる可能性ばかりに気を取られてしまい、行動を起こす勇気が持てません。
3.他人に強い警戒心を抱いている
他人に強い警戒心を抱いている人は、自己表現に不安を感じる傾向にあります。なぜなら自己表現はありのままの自分を赤裸々に公開する行為であり、人を信用できない状態では大きなリスクを感じてしまうからです。
日常生活の中でも、警戒心を抱いている相手には自分のプライベートにかかわる情報を与えたくはありませんよね。偽りの自分を表現しても、本当の自己表現とはいえません。人間不信の傾向がある人は、自分の内面を素直に伝えることに大きな抵抗感を抱くものです。
4.失敗やリスクを恐れる
失敗やリスクを人一倍恐れている人は、自分を表現することを避ける人が多いでしょう。自己表現はときに失敗や挫折のリスクを伴います。ありのままの自分を否定されることや、顔も知らないような相手から「その表現方法は間違っている」と非難されてしまうこともあるでしょう。
自分の思想や感情を否定されると、誰でもつらいものです。また素直な自己表現によって、誰かを傷つけてしまう可能性もあります。自分の意図とは違う形で伝わり、争いやトラブルを生んでしまうことも。「最初から自己表現をしなければ、後々のリスクも発生しない」と考える人がいるのも無理はありません。
5.周りに気を使いすぎる
周りに気を使いすぎる人は、あまり自分を表現しません。自己表現は周囲を傷つけたり不必要なトラブルを生んだりすることを理解しています。「自分を主張して周りに不快な気持ちを抱かせるなら、最初から表現しなくていい」と思っています。
自分よりも相手の気持ちを気遣える性格をしていますが、ありのままの自分を表現する機会に恵まれないことからストレスをためがちに。周りに求められる自分ばかりを演じてしまい、現実の自分とのギャップが生まれてしまいます。
自己表現が苦手なことにより起こるトラブル
自己表現が苦手な人は、自分の気持ちを上手に相手に伝えることができません。誤解を抱かれたままの関係となってしまい、居心地の悪さを感じてしまいます。自分の伝える力が弱いことで相手も困惑し、コミュニケーション自体にストレスを抱えてしまうでしょう。
とくに複数人が集まるコミュニティでは、自己表現ができないことで発言力が弱くなってしまう場合があります。自分が何を思っているのかをスムーズに伝えられないという状態は、社会に出るほどに不利益を被るものです。
また、ありのままの自分の気持ちをわかってもらえない状況は孤独を感じます。一見すると周囲と問題なくコミュニケーションを取れていたとしても、心の中では常に「自分は一人だ」という寂しさを抱いてしまうでしょう。