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ウェルビーイング経営とは?

ウェルビーイング経営とは、生活習慣病やメンタルヘルスの予防のためだけではなく、従業員のモチベーションアップや組織への愛着心を高める経営手法を指します。組織への愛着心とは「従業員が会社に貢献したいと思っている姿勢」といって差しつかえありません。

今までは、従業員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」が注目されていました。健康経営は、企業理念に基づき従業員への健康投資を行うことで、活力や生産性の向上を期待する考え方です。

ウェルビーイング経営は健康経営のさらに先を目指す概念といえます。企業のウェルビーイング経営における取りくみは、求職者にとって大きな魅力になります。仕事を通してあらゆる幸福を感じられるウェルビーイングは、経営者にとっても従業員にとっても「福祉の状態(=良好な状態)」とされるのです。

参考:ManpoworClip「健康経営のさらに先へ ウェルビーイング経営への取り組み方」

【ウェルビーイング(Well-being)】企業の取りくみ事例

ここでは、過去にウェルビーイングを実践した企業の取りくみ事例をご紹介します。それぞれのリンク先にさらに具体的な実践内容が記載されていますので、人事の方はぜひご活用ください。

1.味の素株式会社

味の素株式会社は多様性のある働き方を推進するため、大幅な働き方改革を実地しました。再雇用制度を導入したり育短勤務の利用期間拡大をしたりすることで、家庭内事情や時間的な制約がある人でも働きやすい会社を目指し、所定労働時間を7時間35分から7時間に短縮しています。

成果と時間を生みだしつつ育児・介護などの事情がある人でも働けるため「どこでもオフィス」という独自のワークスタイルを導入。従来よりもルールを大幅に緩和したテレワークを推進し、メンタルヘルス回復プログラムの施策も打ちだしました。最低でも年に1回以上の「全員面談」を実地し、ウェルビーイングの向上に取りくんでいます。

参考:味の素株式会社人事部「味の素流「働き方改革」と「健康経営」」

2.キャノン株式会社

優良な健康経営を実践している法人を表彰する制度で、例年選定されているキャノン株式会社。社員が安心して働ける環境のために「健康第一主義」の行動指針を念頭に置き、禁煙対策や改善施策を打ちだしてウェルビーイングを向上させています。

2016年に敷地内を全面禁煙にし、15年間で16.2パーセントポイント喫煙率が低下しました。睡眠改善施策では「睡眠による休養がとれている者」の割合が、取りくみ甲斐氏から10パーセントポイント改善する結果となっています。

参考:キャノン株式会社「「健康経営銘柄2020」および「健康経営優良法人2020」に選定」

3.株式会社デンソー

株式会社デンソーではライフワークバランスを重要視しています。「やりがいを感じる仕事が充実したプライベートに繋がる」「よいプライベートを過ごすことがよい仕事に繋がる」という考え方のもと、従業員の幸福と生産性向上のためにウェルビーイングを取り入れている企業です。

デンソーでは各職場に「健康リーダー」という役を置き、現場に合った施策を考案・実地しています。現場や人間が違えば働き方やコミュニケーション方法が違うため、リーダーがメンバーの特性やチームの状態を最も近い場所で確認できるのが独自性です。各部署のウェルビーイングの高さが、会社全体の幸福に繋がるという考え方です。

参考:株式会社デンソー「サステナブルな社会は、「健康」から始まる すべてをつなげて考える、「健康経営」という考え方」

取り入れたいウェルビーイング(Well-being)を企業に導入するメリット

ここでは、ウェルビーイングを企業に導入するメリットをご紹介します。明確なメリットと導入後のチームの姿をイメージし、適切な方法でウェルビーイングを活用するためのヒントにしてくださいね。

1.メンバー・自分自身の精神状況の把握につながる

心は目に見えないものであるため、通常のコミュニケーションだけでは自分以外の精神状況の把握は困難です。特に距離感が遠い相手や関わりの薄い部署の場合は、自ら積極的に関わらない限りは精神状況はおろか人間性すらもわからないでしょう。

企業でウェルビーイングを導入することで、自分だけではなくメンバーの精神状況を把握することができます。面談やテストを取り入れれば心の状態も視覚化しやすく、従業員のメンタルコントロールのしやすさにつながるでしょう。

2.職場の空気がポジティブなものに変わる

ウェルビーイングを導入すると、肉体的・精神的・社会的な幸福感が上昇します。「働くことが幸福に直結する」と感じることができれば職場の空気がポジティブになり、新しいアイデアが生まれるための土壌になります。

ポジティブな空気が蔓延すれば心に余裕が生まれ、人間関係のトラブルの減少が見込まれ、自らの業務に集中する環境の後押しにもなるでしょう。

3.仕事の効率化につながる

今は、各個人の働き方の多様化が注目されている時代です。「朝起きてオフィスに出勤して定時まで働き退勤する」という画一的な働き方よりも、一人ひとりのライフスタイルに沿った働き方が重要視されます。

無理のない働き方を実現することで個人の持つ最大のパフォーマンスを発揮できると、仕事の効率化につながります。「自分らしい働き方」ができる環境があってこそ、企業への奉仕精神も湧くことが期待されるのです。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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