自責の念の意味とは?過去の失敗や自己嫌悪を乗り越える3つの方法

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自責の念に苛まれる…苦しみから解放されたい…

自分のミスが原因で周りを巻き込んでしまったときや、相手を傷付けてしまったときには、「どうしてあんなことをしてしまったんだ……」と自分を責めてしまいます。失敗を省みるのは決して悪いことではありません。

同じミスを繰り返さないように反省することは、より良い未来を作るための材料になります。しかしときには自分を責めるあまり周りが見えなくなってしまったり、冷静な判断力を失ってしまったりすることもあるでしょう。

今回は、自責の念に苛まれる原因や対処法などをご紹介します。失敗と反省はセットであるものですが、反省の方向性を間違えると必要以上に自分を責めてしまいます。心をコントロールするためにも、失敗や自己嫌悪を乗り越える考え方を身に付けましょう。

自責の念の意味とは?自戒の意味との違いは?

「自責」とは、自分で自分の過ちを責めること。念とは、常に心の中を往来している思いを指します。つまり自責の念とは、過去の出来事に後悔をして自分を責めている気持ちのことです。自責の念を持つこと自体は珍しい状態ではありません。

人間は完璧な生き物ではなく、誰でも必ず失敗をします。失敗の程度によっては大きな損害を被ったり、周囲に迷惑をかけてしまったりすることもあるでしょう。「自分を責めても仕方がない」とはわかっていても、すぐに気持ちを切り替えられるわけではありませんよね。

自責の念は、自分が原因でイレギュラーな事態が発生したときに自然に芽ばえる感情です。自責の念に捉われていると自分への自信を失い、ネガティブな思考になってしまいます。

自責の念と似た言葉に「自戒」がありますが、自戒は自分で自分を戒めることです。次に同じ過ちを犯さないために注意をするという意味であるため、自責の念とは異なります。

自責の念に駆られる原因

自責の念に駆られるのには原因があります。自責の念を強く感じていると、本来は自分に責任がないことでも自分のせいだと思ってしまったり、他人のミスにすらも申し訳なさを感じてしまったりと、心の余裕がなくなってしまうでしょう。

ここでは、自責の念に駆られる原因として挙げられるものをご紹介します。自責の念を持ちすぎていると、自分が苦しいだけではなく周りも気を使ってしまうものです。原因と向き合い、より良い未来へとつなげていきましょう。

1.自分の失敗で周りを巻き込んでしまった

自分の失敗で周りを巻き込んでしまうと、自責の念を感じてしまいがちです。損害が大きいほどフォローのためのコストも膨らみ、自分以外の人間の体力や時間を必要としてしまいます。とくに周りに気を使いやすい人は、大きな罪悪感を抱いてしまうでしょう。

相手は「気にしなくていいよ」と言ってくれているのにもかかわらず、「本当はイライラさせてしまっているんだろうな……」「こんなに迷惑をかけて、自分って最低だ」などのように自分を責めがちです。相手への感謝よりもはるかに大きい申し訳なさで、心がつぶれてしまいそうになります。

2.人間関係や財産など、大切なものを失った

人間関係や財産など、自分にとって大切なものを失った場合は自責の念に捉われやすいでしょう。人生において大切なものは人によって違います。それが何であれ、失ったときには大きな喪失感を抱いてしまいます。

失った原因に自分が関与している場合はもちろん、自分の力でどうにもできなかった場合でも「もっと早く気付けていればよかった」「失ったときのために他の準備をしておくべきだった」などのように自分を責めてしまうのです。

3.取り返しの付かない大きな失敗をしてしまった

自責の念の度合いは、失敗の大きさによって変わります。その後の人生にも影響するほど大きく、取り返しの付かない失敗をしてしまったときには自責の念に苦しんでしまうでしょう。

例えば大切な相手と喧嘩をしたままもう会えなくなってしまったり、自分のミスで相手に大きな怪我をさせてしまったり。努力次第で挽回できる範疇を超えた失敗は、悔やみきれないほどの大きな後悔が残り、自責の念に苛まれます。

自責の念に捉われやすい人の性格の特徴

ここでは、自責の念に捉われやすい人の性格の特徴をご紹介します。どのような性格も一長一短です。自分の性格を否定せずに、短所をケアして長所を伸ばしていくためのヒントにしてくださいね。

1.真面目で責任感が強い

真面目で責任感が強い人は自責の念に捉われやすい傾向にあります。ミスや失敗はさまざまな要因が重なって起こるにもかかわらず、すべての責任を自分一人で抱えようとします。

仕事に真面目で、部下に慕われやすいタイプです。しかし真面目すぎるがゆえにストレスをためやすく、完璧主義に陥ってしまう場合も多いでしょう。

2.周りに気を使いやすい

周りに気を使いやすい人は、自分の失敗により周りに影響を及ぼすことに大きなストレスを感じます。相手はとくに気にしていなくても、自分ばかりが「申し訳ないことをしてしまった」と悩んでしまいます。

失敗自体よりも、周りの手を煩わせたことに気を病むタイプです。自分の評価が下がることを気にしている人も多く、失敗により見捨てられることを恐れます。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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