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理由がわからないのに気分が沈む…ネガティブになってしまう…
私たちは普段の生活を送る中で、さまざまなストレスに晒されています。ストレスを解消せずに放置していると、知らず知らずのうちに心が限界になってしまうこともあるでしょう。気付いたときには、理由がわからないのに常に気分が沈んでいるという状態になってしまうことも。
ネガティブ思考になると、ストレスの原因がひとつあるだけでさまざまなマイナスの想像が広がってしまいます。気持ちを切り替えようと思っても、常に頭のどこかで不安を抱えている状態に陥り、慢性的な憂鬱に苛まれてしまうでしょう。
今回は、理由がわからないのに気分が沈む原因や対処法についてご紹介します。気分の落ち込みは、心のSOSのサインかもしれません。現在の自分の状態を客観的に観察し、適切な休息を与えることが重要です。
理由がわからないのに落ち込む原因
気分が落ち込んでしまう理由は、人によってさまざまです。特定の大きな悩み事を抱えている人もいれば、小さな悩み事が積み重なってストレスを抱えている人もいるでしょう。落ち込んでいる理由がわからない人は、いつ頃から症状が現れたのかを振り返ることが自己理解のヒントになります。
ここでは、理由がわからないのに落ち込む原因として挙げられるものを3つご紹介します。現在心の落ち込みに苦しんでいる人は、精神的に余裕があった過去の自分を振り返り、その間の期間に何があったのかを思い出してみましょう。
1.ホルモンバランスの乱れ
ストレスや加齢、不摂生な生活をしているとホルモンバランスが乱れ、さまざまな不調が現れます。必要以上にイライラしたり落ち込みやすくなったりなど、精神的な影響も無視できません。特に女性は生理前後にホルモンバランスが乱れやすく、理由もなく憂鬱になってしまうことも。
ホルモンバランスが乱れると感情がコントロールしづらくなり、悲観的になってしまいがちです。理由がないのに泣きたい気持ちになったり、イライラをどこにぶつければよいのかわからず苦しんでしまったりすることもあるでしょう。
参考:厚生労働省「更年期障害」
2.自律神経の乱れ
自律神経が乱れていると、理由もなく落ち込んでしまいがちです。自律神経には心身を活発にする交感神経と心身を休める副交感神経の二種類があり、お互いがバランスを取ることで私たちの健康が保たれています。
しかしストレスや過労、不規則な生活などで自律神経が乱れると、イライラや不安感に悩まされるようになります。自分でも感情的になる理由がわからないまま、本音ではない言葉で相手を傷つけてしまうことも。情緒が不安定になり、冷静な判断力が失われてしまうでしょう。
3.認知の歪み
認知が歪んでいると、本来は落ち込む必要がないことでも気分が滅入ってしまいます。例えば、同僚に「今日は元気がないね」と言われたとします。相手は心配してくれているのかもしれませんし、元気づけようと話しかけてくれたのかもしれません。
しかし認知が歪んでいると「私の元気がないほうが嬉しいの?」「元気がないってわかっているのに話しかけてくるなんて、嫌がらせ?」などのように捻くれた捉え方をしてしまいます。心に余裕がないときには認知が歪みやすく、自分も周りも不幸にしてしまうでしょう。
意味もなく気分が沈むときは精神疾患の可能性も
原因に心当たりがないまま気分が落ち込んでいる状態が続いている場合は、精神疾患を患っている可能性があります。慢性的な憂鬱感が長期に渡り続く症状として、うつ病や気分変調症、適応障害などが挙げられます。
とはいえ、精神疾患の自己判断は危険です。インターネットや書籍などで調べた知識のみで判断してしまうと、適切な対処法がわからないものです。心の調子が悪い状態が続く人は、一度精神科や心療内科を受診することをおすすめします。通院に抵抗がある人は、オンラインのカウンセリングを受けるのもよいでしょう。
もちろん「気分が落ち込む=精神疾患」というわけではありません。心理士やカウンセラーに話を聞いてもらうだけでも気持ちが晴れたり、心の状態が整理できたりすることがあります。一人で抱え込まず、周りのサポートを借りてみましょう。
気持ちが晴れないときに試したい3つの方法
ここでは、気持ちが晴れないときに試したい方法をご紹介します。憂鬱な気分のときは、何をするのにも面倒臭さやストレスを感じてしまうものです。自分にできる範囲のものから、無理なく少しずつ試してみましょう。
1.自分が心から癒される時間を過ごす
理由もなく落ち込んでいるときは、自分が心から癒される時間を過ごして気分転換することが大切です。気分転換の方法はさまざまですが、自分が心からやりたいと思える行為でなければ大きな変化はありません。
例えばマッサージは気分転換の方法としてメジャーですが、人に身体を触られるのが苦手な人は疲れてしまいますよね。忙しい日々を過ごしていると、自分らしさを忘れてしまいがちです。心の根本に立ち返り、「自分は何が好きなのか」を思い出してみましょう。
お酒が苦手な人は、飲み会は気分転換になりません。人に気を使いやすい人は、友達と遊びに行くことすらストレスの原因になることもあるでしょう。苦手なことに気を取られずに、「好き」の気持ちだけを尊重して行動することが大切です。