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何のために生きているかわからない…自分の存在意義って何?
私たちは、ただ生きているだけで奇跡のような存在です。何億何兆という命が生まれては消えゆく中、同じ命は一つとしてありません。一人ひとり違った容姿や性格を持つ私たちは、存在しているだけで意義があるといえます。
しかし時には、自分の存在意義がわからなくなってしまうこともあるでしょう。私たちは知性を持つ生き物であるため、ただ食べて寝るだけの生活では「自分は何のために生きているの?」と思ってしまうのも無理はありません。漫然とした気持ちで仕事をしていると「労働の先に本当に幸せは待っているのだろうか」と虚しい気持ちになることもあります。
今回は、自分の存在意義を感じられる生き方についてご紹介します。存在意義を感じながら生きるためには、自分にとっての幸福の形を認識することが大切です。この世にたった一人の自分の人生を、今よりも納得感をもって歩んでいくために、一度立ち止まって自分の存在意義を考えてみましょう。
存在意義の意味とは
自分の存在意義を考える前に、そもそも存在意義の意味を認識する必要があります。まず「存在」とは、その人物や物事がそこに「ある」ということ。そして「意義」とは、言葉や行為などが現実に持っている価値を指します。
つまり「存在意義」とは、ここに存在しているということの重要性や価値を意味する言葉です。大きなことを成し得ることにより生み出される価値に限らず、ただ生きている、存在しているだけで生み出される価値が存在意義だといえるでしょう。
意義とは価値そのものです。命は平等に尊ばれるべき概念であり、この世に存在意義=存在する価値がない人間はいません。大成して多くの富を得た人も、平凡な人生を歩んでいる人も、平等に存在意義があるといえます。
とはいえ、社会や世の中などを主語としたときの存在意義は意味合いが変わります。社会にとって大きな奉仕活動を行った人は存在意義が大きく、反社会的な行為を行った人は存在意義が小さくなることもあるでしょう。
しかし、特定の人物の一点のみに視点を当てて存在意義を決め付けることは危険な行為です。人間の可能性は無限であり、人は生きている限りさまざまな行動を起こせます。また、存在意義は本来誰かが決定するものではありません。
ある人物がどのような行為をしたかだけではなく、その人物が今までどのような影響を周囲に与え、これから与えていくのかを重要視することで、すべての命の存在意義は大きく意味あるものになっていきます。
参考:Weblio辞書「存在意義」
参考:goo辞書「存在」
参考:コトバンク「意義」
存在意義がある生き方とは
自分の存在意義を決定するのは自分自身です。他者から与えられた役割をこなしているだけでは、他者にとっての存在意義がある存在にしかなれません。自分が納得感を得られる人生を歩むことで、初めて自分にとっての存在意義を感じられるのです。
ここでは、存在意義がある生き方の特徴をご紹介します。存在意義を感じられるかは、自分の価値を感じられるかと同義です。自分にとっての存在意義を感じられる生き方ができているか、今一度振り返ってみましょう。
1.自分にとっての幸福は何かを理解している
存在意義のある生き方のひとつに、自分にとっての幸福とは何かを理解していることが挙げられます。目的もなく漫然と生きていては、存在意義を見失ってしまいがちです。同じ仕事をする場合でも、何のために働いているのかを考えて目的意識を持つことで、存在意義を感じられるでしょう。
幸福のビジョンを認識していると、すべての所作に意義が生まれます。例えば「家族を守る」や「夢をかなえる」などの目的を持っていると、労働に意義が生まれてモチベーションを高く持って生きられます。幸福のビジョンを持てていないと、お金を稼ぐ目的が曖昧になってしまうため、自己価値がわからなくなってしまうものです。
2.自己評価を他人に依存していない
自己評価を他人に依存しないことは、存在意義を認識する上で重要な要素です。意思決定を他人に預けてしまうと、自分の人生に納得感が生まれません。他人の目や評価を気にしてばかりの人生は、他人軸で生きている状態になります。
他人に好かれよう、求められようと生きていると、自分の価値は相手にとっての価値になってしまいます。相手にとって都合のいい人間になることはできますが、なりたい自分のビジョンからは乖離(かいり)してしまうでしょう。自分で自分の評価を決め、自己価値を認識することで、存在意義を感じられます。
3.心から喜びを感じて生きている
存在意義は、ただ存在しているだけで生まれる「己の価値」そのものです。そのため、心から喜びを感じて生きていることで日々に価値を感じられ、自分自身の価値向上につながります。幸福な毎日は自己肯定感を上げ、「自分はこの世界に生きていていいんだ」と自己をポジティブに受け取れるようになります。
自分の機嫌を取るのが上手な人や、小さなことで幸せを感じられる人は、存在意義を持ちやすい傾向に。反対に、理想が高すぎる人やネガティブ思考の人は幸せを感じづらく、存在意義を見失ってしまいがちになるでしょう。