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アラームが鳴っても起きられない…二度寝は体に良い?悪い?
夜は早く眠り、朝は起きてすぐに準備を始めて、時間に余裕を持って家を出る。ただそれだけのことがどうしてもできずに悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。毎朝起きる度に「二度寝をしたくてたまらない」という気持ちは、一日のモチベーションや仕事のパフォーマンスを低下させる可能性があります。
今回は、二度寝をしてしまう原因や二度寝のメリット、良質な二度寝をするためのポイントなどをご紹介します。生活にポジティブな影響を与えてくれる二度寝の特徴を知り、ライフスタイルを見直していきましょう。
二度寝をしてしまう3つの原因
ここでは、二度寝をしてしまう原因を3つご紹介します。朝起きるのがつらい人にとっては、アラームが鳴った後にすぐにベッドから起きられる人が羨ましくなってしまいますよね。ライフスタイルを振り返り、改善点を探していきましょう。
参考:NHK「“ちょい二度寝”で目覚めスッキリ!?コルチゾールの分泌がカギ」
1.睡眠不足
二度寝の原因としてまず挙げられるのが睡眠不足です。人間の体は睡眠時間をためることはできませんが、不足した睡眠時間による「睡眠負債」はどんどんたまってしまいます。休日に一日ゆっくり寝たとしても、普段の睡眠不足は解消できないのです。
そのため睡眠不足を根本的に解消するためには、普段の生活リズムを見直さなくてはいけません。とはいえ、一度培われたライフスタイルを変更することは難しいですよね。足りない睡眠時間を補填する余裕がないまま、負債だけが増え続けてしまいます。
2.通学や通勤へのストレス
通学や通勤にストレスを感じている場合は、二度寝をすることでストレスの対象から逃げ出そうとする意識が働きます。「起きなければ会社や学校に行く必要がない」という心理が、ベッドから体を起こすことを妨げるのです。
精神的なストレスが原因による二度寝は、ストレス要因の根本的な解決が求められます。もしくは、現状の捉え方を変えるために思考パターンを変える必要があります。ストレスの原因がなくなれば、つらい二度寝も自然と解消されていく可能性が高いでしょう。
3.睡眠の質の低下
睡眠の質が低下すると同じ睡眠時間でも十分な休息が取れなくなり、つらい二度寝を引き起こします。例えば枕の形が合わずに体に力が入っていたり、寝室の温度や湿度が適切ではなく無意識のうちにストレスを感じていたりなどが挙げられます。
人によって快適な睡眠環境は違うものです。無音のほうが寝やすい人もいれば、音楽やラジオなどが聞こえているほうが安心できる人もいるでしょう。固定化されたイメージに従うのではなく、自分にとっての快適な環境を探すことが大切です。
生活にプラスの影響を与える二度寝の特徴
ここでは、生活にプラスの影響を与える二度寝の特徴をご紹介します。二度寝にネガティブなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、二度寝自体は決して悪いことではありません。良質な二度寝の特徴を学び、自身の状態と照らし合わせていきましょう。
参考:マイレピ「【睡眠の専門家に聞いた】朝すっきり、二度寝防止の方法とは」
参考:NHK「“ちょい二度寝”で目覚めスッキリ!?コルチゾールの分泌がカギ」
1.起きた瞬間からすぐに活動ができる
人体にとって快適な二度寝ができていると、起きた瞬間からすぐに活動ができます。どんなに睡眠時間が足りている人でも、アラームが鳴ってすぐにベッドから飛び起きるのは難しいものです。二度寝は、眠りと覚醒をスムーズにつなげるための橋渡しの役割をしてくれます。
深い眠りの後に二度寝で浅い眠りに入ることで、グラデーションのように少しずつ覚醒に向かっていけます。その結果、すぐに朝のルーティーンに入れるような覚醒状態になれるのです。体だけではなく頭もスッキリして、日中のように思考が回ります。
2.日中もしっかり目覚めている感覚がある
適切な環境で二度寝ができると、日中もしっかりと目覚めている感覚があります。良質な睡眠が取れていない状態では、十分な睡眠時間を確保できているつもりでも頭がボーッとしがちです。「寝ても寝ても寝足りない」という状態になってしまいます。
スムーズな起床につながる二度寝ができれば、起きてから寝るまで思考がハッキリした状態が維持されます。自分のパフォーマンスを最大限発揮でき、ケアレスミスも減っていくでしょう。仕事や勉強の集中力も維持されます。
3.二度寝中は熟睡せず「まどろみ」の状態
理想の二度寝とは、熟睡せずにウトウトとまどろんでいる状態です。10~20分程度の短いうたた寝の中で、熟睡せずにいつでも起きられるような眠りを指します。20分以上眠ってしまうと、二度寝とはいえない深い眠りになってしまいます。
まどろんでいるとき、自身は「眠っている」という自覚は薄く、周りから呼びかけられればすぐに覚醒できる状態です。脳はぼんやりと起きており、空想や想像を楽しむ余裕があります。例えば電車に座っているときについウトウトしてしまい、降りる駅に近づいた瞬間すぐに目覚められるような浅い眠りです。