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生活に悪影響を及ぼす二度寝の特徴
時には私たちの生活をサポートしてくれる二度寝も、寝方が適切ではないと悪影響を及ぼしてしまいます。ここでは、生活にネガティブな影響を与える二度寝の特徴をご紹介します。長時間寝ているはずなのに心身のコンディションが優れない人は、睡眠環境や生活習慣を振り返ってみましょう。
参考:マイレピ「【睡眠の専門家に聞いた】朝すっきり、二度寝防止の方法とは」
1.体内時計が乱れる
質の悪い二度寝では、体内時計が乱れてしまいがちです。私たちは普段の生活を送る中で、自然と体のリズムができていきます。体内時計では起床や就寝、運動、食事などの時間が記憶され、日々のバイオリズムの構成に役立てられます。
しかし不規則な二度寝を取り入れてしまうと体内時計が混乱し、さまざまな心身の不調を引き起こすのです。例えば午前中に眠くて仕事にならなかったり、食事の時間なのにお腹がすかなかったりなどが挙げられます。
崩れた体の不調を整えるために睡眠時間がさらに長くなり、いつまで経っても体内時計が乱れたままになってしまうことも珍しくありません。
2.美容やダイエットの邪魔になる
間違った二度寝によって質が悪い睡眠が続くと、美容やダイエットの妨げになってしまう可能性があります。私たちの体では睡眠中に成長ホルモンが分泌されており、快適な睡眠時間がとれないと分泌量が減少します。すると人体の代謝機能が落ち、痩せづらい体になってしまうのです。
代謝が落ちると肌のターンオーバーのサイクルも乱れ、肌トラブルを引き起こすこともあります。角質がどんどんたまり続け、スキンケアをしてもくすみや吹き出物がなかなかケアできなくなります。
老廃物が排出されづらくなることでむくみやすく、脂肪を抱えやすい状態に。なんとか体を引き締めようと運動をしても、脂肪燃焼効果が低くなってしまうでしょう。若々しさや美しさを維持するためには、良質な睡眠時間が必須なのです。
3.夜の睡眠に影響が出る
二度寝のやり方を間違えると、本来の夜の睡眠時間に悪影響が生じてしまいます。例えば休日のような余裕がある日に、少しウトウトするつもりで3時間も二度寝をしてしまったとします。当然ながら、夜寝る時間になってもなかなか眠気はやって来ません。
無理やり目を瞑っても眠れずに、ついスマートフォンを触ってしまったり、ゲームや漫画に手を出してしまったり。遅れた就寝時間は翌日に影響し、十分な睡眠がとれないまま日常に戻らなければなりません。
二度寝からの心地よい目覚めのためには「コルチゾール」が大切
二度寝からの心地よい目覚めのためには、ホルモンの一種である「コルチゾール」の分泌量が重要です。コルチゾールは抗ストレスホルモンと呼ばれており、人間のストレス耐性を担っています。
コルチゾールの分泌が盛んになるほど心はリラックスして、気持ちよく起きることができるのです。コルチゾールは目覚めの1~2時間前から分泌が盛んになり、二度寝をすることでさらに増えていきます。
つまり、基本的に二度寝は心をリラックスさせ心地よい目覚めを促す行為といえます。気だるい目覚めや倦怠感が残る目覚めに悩んでいる人は、睡眠環境や心理的な問題をクリアする必要があるでしょう。
参考:DIAMOND online「「二度寝」は絶対にしたほうがいい【書籍オンライン編集部セレクション】」
目覚めをサポート!効果的な二度寝のポイント5つ
ここでは、快適な目覚めをサポートする効果的な二度寝のポイントをご紹介します。心地よいまどろみは心身を癒し、一日を乗り越えるための味方になってくれます。二度寝のメリットを引き出すために、無理のない範囲で新しい習慣を取り入れていきましょう。
参考:マイレピ「【睡眠の専門家に聞いた】朝すっきり、二度寝防止の方法とは」
参考:NHK「“ちょい二度寝”で目覚めスッキリ!?コルチゾールの分泌がカギ」
参考:DIAMOND online「「二度寝」は絶対にしたほうがいい【書籍オンライン編集部セレクション】」
1.規則的な生活を心がける
快適な二度寝のためには、毎日の生活リズムを整えておくことが大切です。十分な睡眠時間が取れていなかったり栄養が偏っていたりする場合は、本来の睡眠時間では休息が足りずに二度寝もつらいものとなってしまいます。
理想の二度寝とは不足した睡眠時間を補うものではなく、本来十分な睡眠時間に追加されるものです。毎日決まった時間に起床し、栄養が整った食事を食べ、夜更かしをせずに早めに眠る。この基本的な習慣の繰り返しで睡眠自体の質が上がり、二度寝のメリットが引き出されます。また規則正しい生活は、起きる前の段階でコルチゾールが分泌されやすくなることがわかっています。
2.起きたい時間の少し前にアラームを設定しておく
よい二度寝のためには、起きたい時間の少し前にアラームを設定しておきましょう。「本来の起床時間にはまだ余裕がある」という精神的余裕を持てると、気兼ねなく浅い眠りを楽しめます。
普段の睡眠時間よりも若干短い眠りになるため、ポジティブな気持ちで二度寝をするためには前日にも夜更かしをせず、スマホやタブレットを見ずに眠るよう心がけましょう。10分早く起きるなら10分早く寝る、が基本です。