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1日中ずっと眠い…寝ても眠気が取れない…
寝ても寝ても眠い、日中絶対に寝てはいけないときに眠気に襲われるといった悩みを抱えていませんか?
昼食後の会議や授業中に強い眠気を感じた経験のある方も多いでしょう。日中の眠気の原因には睡眠不足だけでなく、眠りの質の悪さや心理的ストレス、病気も考えられます。
自分の眠気の原因を知って、適切な対処法を見つけることが大切です。そこでこの記事では、寝ても寝ても眠いときに考えられる原因やすぐできる対処法について解説します。
寝ても寝ても眠い時に考えられる原因
寝ても寝ても眠いときに考えられる主な原因は、以下の4つです。
- 過度なストレスを感じている
- 栄養不足
- 活動量に睡眠時間が見合っていない
- 女性ホルモンの影響
さまざまな原因によって睡眠の質が低下し、寝不足につながります。夜間寝たにもかかわらず日中に眠いと感じる方は、まず原因を知ることから始めましょう。
1.過度なストレスを感じている
過度なストレスが、寝ても寝ても眠いときに考えられる原因の一つです。
緊張や不安などの心理的ストレスは、自律神経の働きを乱します。眠る前の自律神経は、副交感神経が優位となるため、脳や体がリラックスすることで眠気が生じて、次第に眠りについていくのです。
しかし、ストレスを感じているときは交感神経が刺激されるため、脳や体が興奮して眠いと感じづらくなってしまうのです。
交感神経が優位なまま眠れたとしても、深い眠りであるノンレム睡眠が少なくなるため、眠りが浅く夜中に何度も目が覚めたり、寝ても寝ても眠いと感じやすくなります。
2.栄養不足
寝ても寝ても眠い時に考えられる原因として、栄養不足があります。
十分な栄養やエネルギーがあれば、睡眠といった休息の時間に体内の細胞は修復されます。しかし、栄養不足だと細胞の修復が寝ている間に間に合いません。そのため、寝ても寝ても眠かったり寝たはずなのに疲れが取れなかったりするといった状態につながります。
寝ても寝ても眠い人は、糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素が不足していないか確認してみましょう。また、三大栄養素が不足するほど過度な食事制限やダイエットはしないように注意することも大切です。
睡眠の質を向上させるには、バランスの取れた食事摂取を心がけましょう。
3.活動量に睡眠時間が見合っていない
睡眠に関して悩みを抱える人の中には、日中の活動量と睡眠時間が見合っていないケースも少なくありません。年齢を重ねるとともに体力が落ち日中の活動量が減るため、睡眠時間は徐々に短くなります。
毎日決まった時間に就寝し、決まった時間に起床するといった規則正しい睡眠リズムは非常に大切ですが、眠くないのに寝床に長くいることでかえって睡眠の満足感を低下させてしまったなんてことも。
ウォーキングやジョギング、ストレッチなど日中の活動量を今よりも増やして、睡眠の質に変化があるかどうか経過観察していくのも一つの方法です。
参考: e-ヘルスネット(厚生労働省)「高齢者の睡眠 」
参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「快眠と生活習慣」
4.女性ホルモンの影響
女性ホルモンの影響で寝ても寝ても眠いと感じる場合も考えられます。
女性の体は、月経がはじまる2週間前に黄体期に入ります。黄体期はプロゲステロンの増加によって基礎体温が高くなり、1日の体温に大きな変動がみられないため、日中に強い眠気を感じることがあるのです。
日中の眠気が強いときに起こり得るトラブルは?
寝ても寝ても眠いと、日中に強い眠気に襲われることもあるでしょう。日中の眠気が強いことで、ケアレスミスが増えたり周りから「さぼっている」と思われたりすることも少なくありません。
今抱えている悩みの原因が眠気によるものであれば、睡眠の質を向上させることが悩みを解消するきっかけになるのです。
ここからは、眠気が引き起こすトラブルについても見ていきましょう。主なトラブルは下記の3つです。それぞれ詳しく解説します。
- 勉強や仕事のケアレスミスが増える
- 周囲から誤解されてしまう
- 上手にストレスを発散できない
1.勉強や仕事のケアレスミスが増える
寝ても寝ても眠い状態では、集中力が長く続かないためケアレスミスが増えることが多いです。何度もケアレスミスを繰り返すと自信を失うことにもつながります。
2.周囲から誤解されてしまう
日中に強い眠気に襲われ、居眠りをしてしまうことで「サボっている」「やる気がない」と周りから誤解されてしまうこともあるでしょう。
特に会議中や重要な商談の際に眠そうにしていると思われてしまうと、信頼関係にも影響を及ぼす可能性もあります。
3.上手にストレスを発散できない
眠気を常に感じている状態では、友人と過ごす時間や趣味の時間を楽しめないこともあります。楽しい時間を過ごすよりも、家で寝ていたいと考えてしまうでしょう。
しかし睡眠の質を改善しないまま眠っても、結局寝ても寝ても寝足りないため、睡眠に対してもストレスを感じてしまいかねません。