私たちの健康的な生活に欠かせないのが、質の高い睡眠です。
今回は、健康維持に役立つ睡眠計のおすすめ資格をご紹介します。睡眠に関する知識を身につけることで日々の眠りの質が高くなったり、周りにアドバイスをできたりすることもあるでしょう。資格取得の参考にぜひ活用してくださいね。
目次
睡眠系の資格って何を学ぶの?
睡眠に関連する資格は数多くありますが、学習内容の先にあるビジョンは「良質な睡眠の確保による人生の幸福値の上昇」。不眠・質の悪い睡眠の原因や解決方法を多面的に学ぶことで、睡眠における知識を身につけられます。
資格によっては睡眠と自律神経の関連性を学んだり、人体のバイオリズムや年齢による睡眠の質の違いについて学んだりできることも。より専門的な資格取得を目指す際は、脳の働きや精神疾患との関連性を学ぶ場合もあります。
睡眠系の資格を選ぶときに意識すべきこと
ここでは、睡眠計の資格を学ぶときに心がけたいポイントをご紹介します。同じ睡眠系統の資格でも、試験によって受験量や申し込み方法、合格基準なども違うものです。まずは自分のライフスタイルと照らし合わせながら、無理なく取得できる資格を探してみましょう。
資格取得に必要な条件について
睡眠系の資格取得のためには、資格ごとに必要な条件を満たす必要があります。多くの資格が年に数回の試験日程を設けており、在宅受験が可能な資格も存在しています。反対に、団体が開催する講習会に規定日数参加しなければ資格問題を受け取れないケースもあることに注意しましょう。
また受験料も資格によって変わり、資格取得後も継続手続きが必要な場合があります。オンラインで受講できる資格もあれば、指定された会場で試験を受けなければならない資格もあるため、希望する資格の詳細を確認して計画を練っていきましょう。
資格を活かせる場面はあるか
私たちの生活は睡眠と切っても切れない関連性があるため、資格を取得することで自分の眠りの質を向上できます。それだけではなく、睡眠系の資格を取得することでキャリアアップや転職のきっかけをつかめることもあるでしょう。
例えば寝具や寝装品の作成や企画・開発に関わる仕事や、睡眠に特化したカウンセラー、睡眠コンサルタントなどが挙げられます。特に睡眠・寝具・心理・リラクゼーションなどに関わる仕事をしている人は、将来の選択肢がさらに広がるといえるでしょう。
取得・更新コストはどの程度なのか
睡眠系資格の取得更新コストは、団体や資格の内容によって異なります。例えば睡眠系資格の一つである「睡眠・寝具インストラクター」を例に挙げると、試験の受験のみであれば1万円ですが、講座の受講を含めると約7万9,800円の費用が発生する場合があります。
また資格によっては、3年や5年ごとに更新のための再試験を受講する必要も。もちろん、永久的に更新の必要がない資格も存在しています。更新コストとして再度テストを受けるケースもあれば、学会や講習会に規定回数以上参加するのみで更新される資格もあります。
徹底比較|睡眠系の資格4選
睡眠系の資格は特化する内容によって多種多様です。ここでは、睡眠系の資格の中でも代表的なものを11種類ご紹介します。それぞれの特徴を見比べながら、自分に合った資格を探してみましょう。
睡眠アドバイザー
心身の健康に欠かせない、良質な睡眠を習慣化するための知識やヒントを学べる資格です。睡眠の役割や睡眠不足への影響、睡眠のメカニズム、レム睡眠やノンレム睡眠が体に及ぼす影響などが主な学習内容となっています。また眠りに関する悩みの改善においても全般的に学習可能です。
概要 | オンライン講座で取得可能 |
受験資格 | なし |
受験料 | 50,000円(教材・eラーニング講座含む) |
受験日程 | 受講・受験期間含めて最大3ヵ月 |
更新料 | なし |
活かせる場面 | 睡眠アドバイザー・セルフメディケーションの普及活動など |
睡眠改善インストラクター
睡眠改善インストラクターは、睡眠に関する正しい環境と生活習慣をアドバイスする人材の育成を目的とした睡眠系の資格です。資格の更新のためには5年ごとに学会や講習会へ出席する必要があるため、継続的に睡眠に関する知識を高めたいと思っている人におすすめの資格といえるでしょう。
概要 | 認定試験の合格で取得 |
受験資格 | 一般社団法人日本睡眠改善協議会の指定会場にて3日間の講座を受講 |
受験料 | 1万円 |
受験日程 | 例年9~10月頃 |
更新料 | 学会・講座参加費(無料~5,000円) |
活かせる場面 | 睡眠改善指導者として活躍できる場面 |
睡眠コンサルタント
一般社団法人日本能力教育促進協会が主催する資格で、取得することで「睡眠に充分な知識を持ち、周りの人の理想的な睡眠のためのサポートができる能力」を持っている証明になります。睡眠のメカニズムや快眠のための環境づくりなど、幅広い知識が必要です。
概要 | 一般社団法人日本能力教育促進協会の講座の受講により取得 |
受験資格 | 認定機関指定の方法で受験を申し込んだ者 |
受験料 | 37,400円(教材費・認定証・検定・サポート費用込み) |
受験日程 | 随時在宅にて受験可能 |
更新料 | なし |
活かせる場面 | 睡眠コンサルタント・睡眠や寝具に関わるビジネスなど |
寝具ソムリエ
日本生活環境支援協会が主催する民間資格で、快眠を得るための寝具に関する基礎知識があることを証明する資格です。枕・布団・ベッド・シーツ・カバーなど、睡眠に関わるさまざまなアイテムの知識を得られます。
概要 | 70%以上の評価で合格 |
受験資格 | なし |
受験料 | 79,800円(テキスト・卒業課題込み)、受験料のみなら1万円 |
受験日程 | 年6回(偶数月の中旬) |
更新料 | なし |
活かせる場面 | 寝具デザイナー・寝具販売員など |
睡眠系資格の比較一覧表
ここでは、ご紹介した代表的な睡眠系資格の比較表をご紹介します。各資格の難易度や特徴を見比べるための参考にしてください。
睡眠アドバイザー | 睡眠改善インストラクター | 睡眠コンサルタント | 寝具ソムリエ | |
概要 | オンライン講座で取得可能 | 認定試験の合格で取得 | 一般社団法人日本能力教育促進協会の講座の受講により取得 | 70%以上の評価で合格 |
受験資格 | なし | 一般社団法人日本睡眠改善協議会の指定会場にて3日間の講座を受講 | 認定機関指定の方法で受験を申し込んだ者 | なし |
受験料 | 50,000円(教材・eラーニング講座含む) | 1万円 | 37,400円(教材費・認定証・検定・サポート費用込み) | 79,800円(テキスト・卒業課題込み)、受験料のみなら1万円 |
受験日程 | 受講・受験期間含めて最大3ヵ月 | 例年9~10月頃 | 随時在宅にて受験可能 | 年6回(偶数月の中旬) |
更新料 | なし | 学会・講座参加費(無料~5,000円) | なし | なし |
活かせる場面 | 睡眠アドバイザー・セルフメディケーションの普及活動など | 睡眠改善指導者として活躍できる場面 | 睡眠コンサルタント・睡眠や寝具に関わるビジネスなど | 寝具デザイナー・寝具販売員など |
睡眠系資格を取得するメリット
ここでは、睡眠系の資格を取得するメリットについてご紹介します。どんなに栄養バランスのよい食事をとっても、生活に運動習慣を取り入れても、睡眠の質が悪ければ健康体とはいえません。睡眠が私たちに与えてくれる影響を学び、生活や人間関係の構築に活かしていきましょう。
自身や家族の睡眠をサポートできる
睡眠系資格を取得することで、自身や家族の睡眠のサポートができるようになります。夜中の目覚めや寝付きの悪さなどに困っている人がいれば、専門的な知識を持つ立場からの的確なアドバイスが可能です。睡眠改善という切り口から、相手の人生の幸福度を上げられることがメリットです。
仕事の選択肢が広がる
睡眠系資格の需要は年々高まっています。アドバイザーやコンサルタントの資格を所持していることで、仕事の選択肢が増えていくでしょう。現在の仕事でも業種によっては、睡眠関連の資格を所持することで昇格や昇給などのキャリアアップを狙えます。
睡眠系資格を取得して仕事や自分の健康に役立てよう
今回は、睡眠系の資格の特徴や代表的な資格の比較などをご紹介しました。昨今では、企業の従業員や個人におけるメンタルケアの重要性が高まっています。心のコンディションの維持には、睡眠の質が重要な役割を担っています。
睡眠系資格は資格の持つ権威性だけではなく、学習の過程において生活に役立つ知識が得られることが魅力です。自分に合ったレベルの資格を選び、無理のないスケジューリングで合格を目指していきましょう。