春になるとなぜ眠い?理由や対策を知ってスッキリした毎日を

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春になるとなぜ眠い?仕事も勉強も手につかない…

長い冬が終わり、待ちに待った暖かな春の季節がやってきました。「心機一転がんばるぞ!」と思ったものの、原因不明の眠気に悩まされている人は多いのではないでしょうか。学業や仕事に集中しようとしても眠気に負けてしまい、落ち込んでしまうこともありますよね。

今回は、春になると眠くなる原因や対処法についてご紹介します。春の眠気は人体にとって自然なことであるため、自分を責める必要はありません。状態に合った対処法を学び、無理をせずにパフォーマンスを改善していきましょう。

春になると眠くなる理由

ここでは、春になると眠くなる理由を3つご紹介します。普段と同じように生活しているはずなのに、なぜか春にだけ眠くなってしまうことがありますよね。無理やり体を起こそうとする前に、眠気の原因を学んで自己分析してみましょう。

1.寒暖差で自律神経が乱れている

季節が冬から春に移り変わると、気温が大きく変化します。ほんの数日前まで最高気温が10℃を下回っていたのに、突然20℃近い気温になることも珍しくありません。人間の体は寒暖差を感じると、無意識のうちに身体的ストレスがたまっていきます。

ストレスが積み重なると自律神経に影響を及ぼし、だるさや疲労感など全身症状として現れることも。寒暖差によるストレスから眠気が生じているケースもあり、この状況がまるで春になったことが原因で眠くなっているかのように感じられるのです。

参考:厚生労働省「自律神経失調症」

参考:厚生労働省「ストレスって何?」

2.花粉・花粉症の薬の影響

春の悩みの種といえば花粉症です。窓を閉め切って生活していても、服や洗濯物に付着した花粉でアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。民間医療の観点から花粉症対策の一つとして、薬局で販売されている薬を服用するケースが多いでしょう。

代表的な花粉症の薬は、抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬にはかゆみや鼻水などを抑える効果がありますが、副作用として眠気を感じることが挙げられます。そのため、春に眠くなる理由には、花粉によるだるさや花粉症の薬による副作用が考えられるわけです。

参考:厚生労働省「花粉症の民間医療について」

参考:厚生労働省「的確な花粉症の治療のために」

参考:厚生労働省「はじめに~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~」

3.環境の変化で心身に疲れがたまっている

春は環境の変化が大きい季節です。進学や進級、就職、転職、部署移動、キャリアアップなど、多くの人がさまざまな変化を経験します。変化の内容や理由がポジティブでもネガティブでも、心身が不慣れな環境になじむ過程ではストレスを抱くものです。

気持ちは明るいつもりでも体には疲れがたまっており、蓄積した疲労を回復するために睡眠を求めるようになります。「やる気はあるのに眠くて体がついていかない」と悩んでいる人は、新しい環境になじめておらず、心身のバランスが崩れている可能性があるでしょう。

参考:厚生労働省「ストレスに気づこう」

参考:厚生労働省「睡眠のメカニズム」

日中、ずっと眠い…これって病気?

春の眠気は珍しいことではありません。しかし「どんなに寝てもずっと眠い」や「突然気を失ったように寝てしまう」などの悩みを抱えている人は、睡眠に関連する疾患を患っているかもしれません。

代表的な睡眠障害には、不眠症・過眠症・睡眠時随伴症などがあります。発症の原因や適切な治療法はさまざまです。基本的には専門医が診断した上で患者に合わせた治療方針が決まります。

睡眠障害は、周りから指摘されるまで本人が気づけていないケースも多々見受けられます。またスムーズに起きられない自分を責めたり、周囲からの理解が得られなかったりすることもあるのです。違和感を抱いたら一人で悩まず、気軽に病院やカウンセリングを活用してみましょう。

参考:厚生労働省「睡眠障害」

春の眠気の解消方法3選

ここでは、春の眠気の解消方法を3つご紹介します。体のサインを素直に受け入れて眠ってしまいたいものの、どうしても目を覚まさなくてはならないシーンもあるものです。普段の生活習慣を見直しながら、眠気を感じにくい毎日を送りましょう。

参考:全国健康保険協会「春先の眠気について」

1.規則正しい就寝時間・起床時間を守る

春の眠気を解消するためには、日中眠くならない体づくりが大切です。十分な睡眠時間を確保するためには、規則正しい就寝時間・起床時間を守りましょう。ただでさえ眠気の原因とされている春だからこそ、十分な睡眠時間を確保していることが求められます。

早寝早起きの習慣を身につけると自律神経のバランスも整いやすくなるため、日中に眠気を感じにくくなります。可能であれば休日も平日と同じ時間に起きられるようにアラームを設定し、日々の睡眠サイクルが乱れないように努めてみましょう。

2.睡眠の質を上げて睡眠不足を解消する

睡眠不足の解消には、睡眠時間が足りているだけでは不十分です。睡眠の質を上げることで短時間でも深く眠ることができ、疲労回復の効果も得られます。まずは寝室の環境を見直し、自分にとってリラックスできる条件を探してみましょう。

厚生労働省によると、人間にとって快適な寝室の温度は13~29℃の間で季節ごとに変わるといわれています。また湿度は40~60%の間が適切です。まずは温度計や湿度計を用いて、快適とされる数値を目指してみましょう。人によってはカーテンを少しだけ開けたり音楽を流したりするなど、五感に変化を取り入れることも大切です。

スムーズに寝付けない日々が続く場合は、睡眠サポートサプリメントを試すことをおすすめします。睡眠薬と違って依存性がほとんどなく、カプセルタイプやジェルタイプから好みの形状を選べるのもうれしいポイントです。以下の記事ではおすすめの睡眠サプリメントについてまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

【2023年版】おすすめの睡眠サプリメント7選|快適な睡眠を手に入れよう

参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針 2014 」

3.適度な運動とぬるめのお風呂で自律神経を整える

春の眠気を改善するためには、自律神経を整えることが大切です。そこで見直したいのが、睡眠以外のライフスタイルです。中でも適度な運動の習慣はストレス解消効果があり、自律神経の乱れを整えるためのサポートとなるでしょう。

また約40℃のお湯に30分程度入浴すると、スムーズな睡眠につながることが期待できます。就寝の2~3時間前までに入浴を済ませ、体温を高めておきましょう。

参考:厚生労働省「自律神経失調症」

参考:厚生労働省「身体活動・運動」

参考:厚生労働省「快眠と生活習慣」

眠いときは素直に寝るのも手。自分の体のペースを大切に

今回は、春の眠気の原因や対処法などをご紹介しました。眠気は体が疲労を回復したがっているサインでもあるため、無理に体を起こし続けるとどんどん疲労が蓄積してしまう場合もあります。

家事や仕事などでどうしても起きていなくてはならないケースもありますが、日々のタスクを終えたら無理をせず、素直に眠ってしまうことも大切です。

睡眠の直前はなるべくスマートフォンやパソコンを見ず、目や脳をゆっくりと休ませてあげてください。寝起きにも疲労感が続く場合は、寝具や寝巻きを新調することもひとつの手段です。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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