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毎日のようにソファで寝てしまう…起きたら体が痛い…
ソファで寝ると体の痛みを感じたり、疲労感を覚えたりすることも多いです。ソファで寝落ちすることで体に悪い影響が起こる原因には、寝返りが打てないことが挙げられます。睡眠中に寝返りが打てないと圧力がかかっている所をほぐすことができないため、特定の部位に負担がかかって血行不良を起こしてしまい、体調に悪い影響を与えるのです。
起きているときは、体勢を変えたり体を伸ばしたりすることで筋肉をほぐし快適な状態に整えています。睡眠中は筋肉をほぐすために寝返りを打っているともいえます。
ソファは座った状態で快適に過ごすことを目的に設計されている家具です。寝た体勢で動きが取りやすいことを考慮していないため、寝る環境としては不適切だといえるでしょう。
この記事では、ソファでの寝落ちを改善したいと考えている人へ向けて、具体的な方法を6つご紹介。前半ではソファで寝落ちする原因や体へ及ぼす影響についても解説しているので、参考にしてみてください。
ソファで寝落ちしてしまう…寝室までたどり着けない原因
寝室で寝ることが大切だとわかっていても、寝室までたどり着けずソファで寝落ちしてしまう人も少なくないです。ソファで寝落ちしてしまう主な原因として、下記の3つが考えられます。
- 就寝前のタスクが多くて面倒くさい
- 心身ともに疲労がたまり、気力が湧かない
- ソファで寝ることが習慣化されている
まずは普段の生活を思い出しながら、ソファで寝落ちしてしまう原因を把握することから始めていきましょう。そして自分にぴったりの改善策を見つけてくださいね。
1.就寝前のタスクが多くて面倒くさい
寝るまでにこなさなくてはならないタスクが多いと、寝室に行くまでのハードルが高くなってしまい、気づいたらソファで寝ているということが起きやすくなるでしょう。
例えば朝起きたままの状態でベッドが散らかっていたり、ナイトウェアが引き出しの奥にあってすぐに着られない状態だったりすると、寝る前にやらなくてはいけないことが多くなり面倒だと感じやすいです。
朝起きたときに、ベッドメイキングを済ませておく、ナイトウェアはお風呂上がりにすぐ着れる状態で片付けておくなどの小さな工夫をするだけでも就寝前のタスクを減らすことができ、布団へすぐ入ることができるようになります。
2.心身ともに疲労がたまり、気力が湧かない
仕事の繁忙期やストレスによって、帰宅してから「何もしたくない」と無気力になってしまう場合も少なくありません。日中の過ごし方によっては、自宅で過ごしていても体はリラックスしづらくなります。意識的に気持ちの切り替えができていない状態ともいえるでしょう。
疲れ果てて気づいたら寝落ちしてしまうことが多い場合には、日中の過ごし方の見直してみましょう。働きすぎではないか、ストレスを1人で抱えていないかを振り返ったり、周りに相談してみたりするのも大切です。
慢性的な睡眠不足は自律神経の乱れや精神疾患の発症にもつながりやすいので、早めに睡眠の質を改善していきましょう。
3.ソファで寝ることが習慣化されている
食事や入浴の後など一息つきたいときにソファに座る習慣がある方は、そのままソファで寝落ちしてしまうことも多いのではないでしょうか。
習慣化によって、ソファに座る=睡眠モードになっている場合も少なくないです。ソファに座ることが睡眠へのサインであると脳が認識しているケースも考えられます。ソファに座る時間よりも寝室で過ごす時間を増やすように意識してみるのもひとつの方法です。
ソファで座って寝る習慣が体に及ぼす悪影響
ソファは基本的に座ったときにリラックスできるような形になっているため、寝る場所には適していません。そのため、寝落ちしてしまうことで体へ悪影響を及ばしている可能性が大きいです。
ここからは、ソファで寝落ちしてしまうことで、体に及ぼす悪影響について解説していきます。
1.寝返りが打ちにくい
ベッドと比較すると、ソファは寝る広さとしては不十分であることが多いです。そのため、寝返りが打ちにくく、体重の圧迫から血行の流れが悪くなってしまい、肩や首、腰などの身体が凝ってしまう原因にもなります。
また、不自然な姿勢で寝ることで体への負担も大きくなり、質の高い睡眠を妨げる原因となってしまうのです。
2.体の特定の場所に負担がかかる
本来ソファは、座って利用することを目的に設計されているものです。しかし、寝落ちしてしまうと長時間同じ姿勢が続き、沈み込むことで腰への負担が集中して腰痛の原因にもなってしまいます。
ソファで寝落ちしてしまうと寝る体勢や眠る環境が整っていない状態で眠ることになり、しっかりとした眠りにつくのは困難です。ソファで寝落ちした翌日には、疲れが取れていないと感じやすくなります。
3.適切な温度・寝床温度が保ちにくい
質の高い睡眠を取るには就寝中の温度設定も非常に大切です。寝るときの適切な温度は、冷房と暖房、寝床温度を以下のように保つようにします。
- 冷房:25〜26℃
- 暖房:22〜23℃
- 寝床温度:約33℃
寝床温度とは、人間と寝具との間にできる空間の温度のことです。ソファでは睡眠に適切な温度に保つことが難しく、快適な睡眠環境を作りづらいでしょう。
4.重い部分が沈み、悪い姿勢で寝てしまう
座面が沈み込むタイプのソファで寝ると、体重がかかる部分は深くなるため寝る姿勢が悪くなってしまいます。体重がかかることで、腰やお尻への負担は大きくなり腰痛の原因にもなります。座面にある程度の硬さがあると、体が沈み込み過ぎず自然な体勢を保つことが可能です。
深く体が沈み込んでいる状態では体勢を変えづらいため、体に負担がかかるだけでなく寝返りの打ちづらさにもつながります。
5.テレビを点けたまま寝ると目や脳が休まらない
ソファで寝落ちしてしまうとき、テレビや電気をつけたまま寝てしまう方も多いかと思います。テレビがついたままだと、体だけが寝ている状態で脳が休まらずに自律神経の乱れにつながります。
テレビ画面の光はブルーライトの一種です。脳がブルーライトを感知すると、睡眠中に本来分泌されるメラトニンの分泌量が減少します。眠りが浅い、寝ても寝ても眠いと感じやすい原因のひとつともいえるでしょう。
参考:特定非営利活動法人 日本成人病予防協会「睡眠の質(ブルーライト) ~新しい生活様式~ │ 生活習慣病を予防する」
適度な仮眠ならソファのほうが適している場合も
ここまで、ソファで寝落ちしてしまう原因や体に及ぼす悪影響について解説してきました。一方で、ソファで寝ることが適している場合もあります。
10〜30分程度の昼寝は疲労回復やストレス解消に良いとされており、浅い眠りから覚醒することで頭がスッキリして集中力を復活させる効果も期待できるでしょう。30分以上の睡眠では深い眠りに入ってしまい眠気が残ってしまうため、短時間と決めてソファで昼寝をすることは有効です。
日中眠気を感じたり集中力が途切れたりするときに、仮眠をとって切り替えをする方も多いでしょう。仮眠のときにベッドで寝てしまうと寝過ぎてしまい、夜の睡眠に悪い影響がでてしまうことも少なくありません。
ソファであれば、すぐ起き上がることができるので仮眠にはぴったりの環境といえるでしょう。