夜勤は寝れないって本当…?夜勤前の最適な過ごし方や実情

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夜勤が続いてうまく寝れない…睡眠の質が落ちている…

医療関係や介護職、宿泊施設関連の従業員など、夜勤が求められる仕事は多いものです。夜勤が必須な業務はユーザーの健康・安全・生活に関わることが多く、日中の業務と同じように気が抜けません。ライン作業が必要な工場の勤務でも、夜勤が必要であることがオーソドックスですよね。

夜勤が続くことによる問題の一つが、睡眠のトラブルです。夜勤では昼夜逆転の生活になるため、体のリズムが乱れやすく良質な睡眠がとれなくなってしまう可能性があります。夜勤が当たり前になると、自分の体の不調に気づきにくくなる場合もあるでしょう。

今回は、夜勤で起こりやすい睡眠のトラブルや対策方法などをご紹介します。夜勤による睡眠の質の低下は、仕事のパフォーマンス低下にもつながります。より自分らしく、そして安全に働くためにも、夜勤特有の睡眠について学びましょう。

夜勤で起こり得る睡眠のトラブル

ここでは、夜勤で起こりやすい睡眠のトラブルについてご紹介します。夜勤のつらさや慣れ方は人によって違うものです。周りは問題なさそうに働いていても、自分と比べる必要はありません。トラブルには真摯に向き合い、夜勤が続く生活や体調の改善につなげていきましょう。

1.体内時計が崩れて眠りの質が落ちる

夜勤では、昼夜逆転することで体内時計が崩れ、眠りの質が落ちることがあります。人間の体内時計は約25時間となっており、さまざまな刺激を受けることで1時間の差を調整しています。特に光は体内時計にかかわる大きな刺激であり、夜勤中に光を浴びることでリズムが狂いやすくなってしまうのです。

自然な眠気を誘発する物質であるメラトニンは、光の増加によって分泌量が減少します。夜中に明るい光を受けやすい夜勤ではメラトニンの分泌が減り、働き終わった後も眠気を感じにくくなってしまいます。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「体内時計」

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「睡眠・覚醒リズム障害」

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「メラトニン」

2.勤務中に眠気に襲われやすい

夜勤によって睡眠の質が低下すると、たとえ十分な睡眠時間をとっていても勤務中に眠気を感じやすくなります。夜勤の眠気はパフォーマンスが低下するだけではなく、職業によっては重大な事故やけがにつながりかねません。

また眠気から心の余裕がなくなり、周囲と良好なコミュニケーションがとりづらくなることもあります。ただでさえ夜勤中ストレスを感じているなか、眠気によるストレスも重なり、視野が狭くなった結果ヒューマンエラーやケアレスミスを誘発するケースも増えるでしょう。

3.寝るべきタイミングで眠れない

夜勤によって体内時計が乱れると、本来寝るべきタイミングで眠れなくなってしまいます。職種によって異なりますが、夜勤でも勤務時間や拘束時間は日勤と同様です。十分な睡眠時間を得られないと、夜勤での仕事の効率を下げる原因になります。

なかでも、看護師のように日勤よりも夜勤のほうが長時間勤務になる職種では、時間の感覚が乱れて何時に寝ればいいのかわからなくなってしまうことも。目を閉じてもなかなか寝付けずに、心身の疲労を回復できないまま次の勤務が始まってしまうケースが多く見受けられます。

4.眠りのトラブルにより心にも負担がかかる

夜勤で生じた不眠・悪夢などの眠りに関するトラブルは、体だけではなく心にも負担がかかります。多くの人が人生の中で「寝なくてはいけないのに眠れない」という経験をしたことがあるでしょう。慢性的な不眠は心をすり減らせ、判断能力を失わせてしまうのです。

不眠による心への影響は、意欲低下・集中力低下・抑うつなどさまざまです。また倦怠感・頭痛・めまい・食欲不振など体にも影響が現れ、体のストレスは心のコンディションをさらに悪くします。睡眠は毎日必ず訪れる習慣だからこそ、質を高めて人生の幸福にもつなげたいものです。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「不眠症」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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