寝落ちしてしまう理由|よくない寝落ちや対策を紹介

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すぐに寝落ちしてしまう…家事や仕事に集中できない…

「仕事に集中したいのに、どうしても寝落ちしてしまう……」 「家事をしていたら、知らない間に寝落ちしていた……」

意志や理性だけでコントロールできないのが、強い眠気の厄介なところ。しかし、寝落ちしてしまう原因を探ってみると、実は生活習慣や体内環境などが複雑に絡んでいるのです。

今回は、どうしても抗えない寝落ちの原因と、寝落ちを回避する方法についてご紹介していきます。記事の後半では、寝落ちがつらい方におすすめの改善方法も解説します。

作業中に寝落ちしてしまう理由・原因

そもそも、何かしらの作業中にもかかわらず寝落ちしてしまうのは、どのような理由が考えられるのでしょうか?まずは、寝落ちの理由・原因について解説していきます。

「集中力や自己コントロール能力が低いから寝落ちしてしまう」と考えられがちですが、実際にはもっと複雑な要因が隠れているかもしれません。特に、毎日のように寝落ちしてつらい思いをしている方は、まずはその原因について把握することが重要です。

1.睡眠時間が不足している

寝落ちや日中の眠気は、睡眠が足りていない証拠です。睡眠時間が十分確保できていないと、肉体的にも精神的にも疲労が蓄積してしまい、たとえ日中であっても寝落ちしてしまいます。

特に日本人は、世界各国と比較しても平均睡眠時間が短いことがわかっています。寝落ちが多いと感じる人は、まずは自身の睡眠時間を確認してみましょう。

参考:OECD「Gender data portal 2021」

2.睡眠の質が低下している

睡眠時間だけでなく、睡眠の質の低さも寝落ちしてしまう原因のひとつ。

睡眠の質が低いと、長時間眠ったとしても身体がリフレッシュできず、疲労が蓄積したままかも。結果的に睡眠不足の状態となり、寝落ちにつながると考えられます。

3.睡眠にかかわる病気や疾患を患っている

睡眠障害は、睡眠の質を大きく低下させ、結果的に寝落ちの主要な原因となることがあります。例えば「睡眠時無呼吸症候群」では、呼吸が一時的に停止し、そのたびに深い睡眠が中断されてしまいます。これが繰り返されると、一晩中高品質の睡眠が得られず、日中の眠気や疲労を引き起こしてしまうでしょう。

参考:e-ヘルスネット「昼間の眠気 -睡眠時無呼吸症候群・ナルコレプシーなどの過眠症は治療が必要」

4.血糖値の急激な上昇

血糖値が上昇すると「オレキシン」という脳内物質の活動が低下します。

オレキシンは覚醒状態を維持する重要な役割を持っていますが、血糖値が高いとその作用が鈍くなり、結果的に眠気が増加。これが寝落ちにつながるのです。

参考:国立研究開発法人「脳内物質オレキシンが睡眠障害を改善」

5.ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化は睡眠に大きな影響を及ぼします。特に女性は、月経や妊娠、更年期といった生理的な変化によってホルモンバランスが変化しやすく、その結果、日中でも強い眠気を感じてしまうのです。

参考:e-ヘルスネット「女性の睡眠障害

寝落ちはよくないこと?改善する必要性について

ここまで、寝落ちの原因について詳しくご紹介してきましたが、そもそも寝落ちはどのような問題につながるのでしょうか。

寝落ちには、仕事や勉強などの活動を中断させてしまうだけでなく、実は「健康状態に悪影響を及ぼす」危険性が隠れています。

本来、人は規則正しい睡眠によって消化器系や神経系のバランスを保っています。しかし、寝落ちが増加することで睡眠サイクルが不規則になり、消化器系や神経系のバランスも不安定に。その結果、便秘や下痢、頭痛、疲労感といった症状に現れるのです。

寝落ちを防ぐことは、自身の健康を保つことと言い換えることができるかもしれませんね。

参考:消化器症状と睡眠および精神症状との関連性について. 心身医. 2014, Vol. 54, No. 3, p. 242-250

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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