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何時間眠ればいいのかわからない…最適な睡眠時間を知りたい…
「自分にとってベストな睡眠時間がわからない」と感じたことはありませんか?十分に睡眠をとったはずなのに日中に眠さを感じたり、早い時間に就寝したのにもかかわらずアラームでなかなか起きられなかったり……。仕事中や勉強中に眠気を感じると集中力も下がってしまいますよね。
適切な睡眠時間は、他人と比べるものではありません。とはいえ、時折「6時間睡眠できれば十分」という意見も耳にします。6時間睡眠は、本当に私たちに健康な心身を与えてくれるのでしょうか?
今回は、大人の理想的な睡眠時間や、理想的な睡眠時間を得られたときの特徴をご紹介します。6時間睡眠にとらわれず、自分にとって適切な睡眠時間を認識した上で健康的な生活に反映させていきましょう。
6時間睡眠では足りない?理想的な睡眠時間とは
実は、一般的には6時間睡眠では十分な睡眠時間を確保できているとはいえません。個人差はありますが、厚生労働省が推奨している「適切な睡眠時間」は以下のとおりです。
- 10歳代……8~10時間
- 成人以降から50歳代……6.5~7.5時間
- 60歳代……平均6時間弱
つまり60歳以上の高齢者の場合、6時間睡眠は十分な睡眠時間に該当する可能性はあるものの、50歳代以下の多くの人たちにとっては十分とはいえないのです。
ただし、適した睡眠時間は人によってそれぞれ異なります。必要な睡眠時間は生まれたときから遺伝子で決定されているという説が有力であり、努力や工夫で必要な睡眠時間を増減させることは基本的に不可能なのです。
参考:PubMed Central「The Transcriptional Repressor DEC2 Regulates Sleep Length in Mammals」
6時間睡眠を続けることによる弊害
6時間睡眠は、一般成人が健康的な心身を維持するためには心許ない睡眠時間です。日常的に6時間睡眠を続けていると、睡眠不足によって体や心の疲労が回復せず、脳のパフォーマンスが低下してしまいます。
睡眠時間にかかわる研究によると、6時間睡眠を10日間続けただけで24時間徹夜したときと同じような認知機能に陥ってしまうという説も。この状態は、日本酒を1~2合飲んだときの状態と類似しています。
つまり毎日6時間睡眠で出勤している人は、お酒を飲みながら仕事をしているのと同等の状態ということです。集中力や判断力、注意力なども下がり、本来の自分のパフォーマンスを発揮することは困難だといえるでしょう。