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「完璧主義でいるのがしんどい…」
まじめで勤勉な日本人に多い悩みに「完璧主義」があります。
責任感があり、しっかりと仕事をこなせるのが完璧主義者のいいところですが、完璧を求めすぎて失敗するのを恐れたり、自分の理想に届かなくてつらくなったり、疲れてしまうこともあるでしょう。
完璧主義の人は、がんばりを認めず、むしろ自分を責めてしまう傾向にあります。自分を責め続けるのはつらいですよね。
「自分は完璧主義かもしれない」と感じ、悩んでいる人に向けて、完璧主義の特徴や治し方を解説します。今までの意識を少し変えて、つらい日々から抜け出しましょう。
完璧主義とは?
完璧主義とは「高い理想を持ち、その理想を達成するために努力し完璧を目指す」考えのことです。完璧主義は大きく分けて2種類あります。
適応的完璧主義
・積極的に努力する
・目標は高いが、理にかなっている
・人からの評価を気にするが、過度にはならない
不適応的完璧主義
・高い目標を目指し、その目標が時として高すぎることに気づかない
・完璧な結果を求め、失敗に対し過度な心配がある
・自己批判的であり、人からの評価を常に気にする
適応的完璧主義は物事を適切に乗り越えていく力がありますが、不適応的完璧主義は過度にストレスを感じてしまう危険性があり要注意です。
本記事では、主に不適応的完璧主義の特徴や治し方を紹介します。
完璧主義者とは?
完璧主義者は「成功か失敗か」極端な考え方をする人が多い傾向にあります。結果がすべてで、経過の努力を認められない人が多いのです。中途半端が嫌いで、何かを始める前に完璧にできるかを検討するため、物事に取り掛かるまで時間がかかる場合もあります。
また、完璧主義の人は理想が高い傾向もあります。常に100点を目指し、95点では満足できません。できなかった残りの5点を見て「まだ全然できていない」と感じ、自分を責めてしまうのです。
高い目標を持って一生懸命に取り組むのはいいことですが、完璧ばかりを求めて疲れてしまったり、ストレスを感じたりすることもあるでしょう。
参照:痛いココロに”癒し”のギフト「【心理学講座より】完璧主義をやめたい~完璧主義をやめる4つの方法~」
完璧主義者7つの特徴
完璧主義者にはどんな特徴があるのでしょうか。ここでは完璧主義者の7つの特徴を一つずつ解説します。
まずは、完璧主義者がやってしまいがちな行動や思考をみていきましょう。自分に当てはまるものがあるか、確認しながら読んでみてくださいね。
1.失敗が許せない・失敗が怖い
完璧主義の人は、ミスや失敗を過度に恐れる傾向にあります。他人から見たら大したことはない小さな失敗でもひどく落ち込んでしまい、なかなか立ち直ることができません。完璧主義者は理想が高いため、少しの失敗が許せないのです。
また、失敗を避けるために「失敗するくらいなら最初からやらない方がいい」と挑戦するのをやめてしまう場合もあります。
2.頑張りすぎて疲れてしまう
まじめで何事にも全力でがんばる人が多いのも完璧主義の特徴です。懸命に取り組むのはいいことですが、完璧にこなそうと小さなことまで気になってしまい、神経がすり減ってしまう場合もあります。細かいところまで常に100%の出来を求めるので、時間がかかり過ぎて疲れてしまうこともあるでしょう。
また、完璧主義の人は理想が高く、十分がんばっているのに「まだダメだ」と感じて、なかなか満足できません。自分の努力を認められないので、満足感が得られず、疲労感ばかりが残ってしまいます。
3.他人の評価を気にしてしまう
他人の評価を過度に気にしてしまうのも、完璧主義の特徴です。判断の基準が仕事の出来よりも、いかに他者から評価されるかに重きを置くため、常に他人からどう思われるかが気になってしまうのです。
また、チームで取り組んでいる仕事だとチーム全体が評価されるため、チームメイトにも完璧を求めてしまいます。他人の小さなミスが許せなかったり、細かいことが気になってイライラしたりする場合もあるのです。