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自分を否定する性格を直したい…
自分の夢に向かって努力している人や、キラキラ輝くような人生に憧れるけれど、なかなか自分のネガティブな考え方を変えられない……。そんな自己否定感の強さに悩まされている人は多いのではないでしょうか。
自己否定感は、性格や環境と密接に関係しています。だからこそ、気の持ちようで簡単に払拭できるものではありません。周りに相談しても「考えすぎ」「もっと気軽に考えればいいんじゃない?」と答えられてしまうと「それができないから困っているのに……」という気持ちになってしまいますよね。
今回は、自己否定感の正体やその原因、そして自己否定感を払拭するためのテクニックをご紹介します。心に深く根付いた自己否定感の原因を理解し、自己肯定感を上げるための考え方を身に付けましょう。
自己否定感とは
自己否定感とは「自分に可能性が無いと思い、自分の力を信じられず、否定的に自己を認識すること」です。
自己否定感が強いと、チャンスを目の前にしても「自分にできるはずがない」「もし挑戦したとしても失敗するに決まっている、恥をかくかもしれない」とネガティブに考えやすくなります。挑戦をすること自体に臆病になったり、自分を過小評価するのでに人間関係も築きづらくなるのです。
自己否定感を生む原因とは?
自己否定感を生む原因はさまざまですが、その中でも挙げられるのは「幼少期の家庭環境」です。厳しい親の元に生まれた子供は頑張ってもなかなか評価をされず「自分は何をやっても褒められない。駄目な人間なんだ」と思い込みやすくなります。その結果、自己否定感が強いまま大人になる傾向にあります。
また学校教育では「勉強ができる、運動ができる=良いこと」と評価される場合が多いので、その条件に当てはまらい生徒は大人から褒められる機会(同時に、クラスメイトなどから尊敬される機会)が多く与えられず、自己否定感の強さに繋がりがちです。
自己否定してしまう時の心理状態
自己否定をしがちな時は、ずっともやもやを抱えたような心理状態です。例えば、親しい人に裏切られて落ち込んでいる状態などが挙げられます。人を信じたいのに信じられない、だからこそ信じられない自分に絶望する……。そんなネガティブなサイクルの中で、自己否定感はさらに高まっていきます。
また仕事でストレスを溜めていたり、他人から責められる機会が続いたりすると、自分で自分を奮い立たせることが困難になって自己否定に走りがちです。さらには、元もとコンプレックスを強く抱いている人も自己否定をしやすいです。なんらかのきっかけでコンプレックスを刺激されると、自己否定感はより強まります。
完璧を求めず、自分を認めてあげよう
自己否定をする自分を変えるためには、自分にも周りにも「完璧を求めない」という考え方がとても大切です。
例えば周りに完璧を求めても、そもそも他人は自分がコントロールできる対象ではありません。思い通りにいかなくてイライラが溜まり、心の余裕を無くすと自己否定感に繋がります。
そして自分に完璧を求めても、つらい思いは増していきます。なぜなら、人はどこまでも未完成な生き物だからです。文武両道・才色兼備の完璧超人なんてこの世には存在しません。そう見える人も、実は陰ながらコンプレックスと闘っています。キラキラして見える人は、キラキラしている所だけを見せているに過ぎないのです。
だからこそ、自己否定感に悩んだらまずはありのままの自分自身を認めてあげましょう。卑屈になるのも、臆病になるのも、全ては自分だけの「オリジナルな性格・個性」です。自分の個性を認めて愛すことから始め、少しずつ自己否定感を払拭し自己肯定感を上げていきましょう。
自己否定を改善する7つのヒント
心に根付いた自己否定感は、無理やり改善しようとすると一過性の改善になりがちです。根本的な考え方を少しずつ変えていくことで、ゆっくりでも確実に払拭されていくものです。
そして「『自己否定感が全く無い』と考えている人は多くはない」ことも認識しましょう。多くの人が大小の自己否定感を持ちつつも、それに飲まれないようにバランスを取っているものです。「自己否定感をゼロにする!」と頑張るのではなく、自分の中の自己否定感と上手に付き合いながら、少しずつ改善していく柔軟な考え方を身に付けることが肝心です。
1.自己否定感を受け入れる
自己否定感を払拭するための最初のステップは、自己否定感を感じている自分自身を受け入れてあげることから始めましょう。湧き上がる自己否定感は自分そのものであり、それを否定すると、自分自身の感性をも否定することになります。
自己否定の気持ちは「あってはいけないもの」ではありません。ネガティブな感覚を受け入れた上で「この感情を少しずつ無くしていくためにはどうすればいいか」を考え始めましょう。まずはここが、スタートラインです。
2.自己肯定感の強い人と関わるようにする
人は自分を写す鏡だと言います。自己否定感に強く捕われている時は、同じようにネガティブな人たちといる時間を過ごしがちです。もちろん交友関係も大切なので、それが絶対にいけないわけではありません。ですが、自己否定感を払拭したいのであれば自己肯定感の強い人たちとの関わりを増やしましょう。
自己肯定感が強い人たちの輪に入ると、その人たち特有の考え方に触れることができます。今の自分には無い考え方を取り入れ、視野を広げていきましょう。また自己肯定感の高い人たちは笑顔も多いので、一緒にいるだけで心が明るくなります。