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自分に自信がない…
「こんな自分はダメだ」
「自分を抑えすぎてしまって、言いたいことが言えない」
「他人の言葉に影響を受けて、もやもやしてしまう」
このように「自分に自信がない」と悩んでいませんか。日本は海外に比べて自分に自信が持てない人の割合が多い傾向にあります。
最初に伝えておきたいのは、自信がないのはあなたの能力が低いからではありません。自分に自信がない人は「ありのままの自分では認められない」と思い込んでいる場合が多いのです。
この記事では自分に自信がない人の特徴、自信がなくなった原因、改善方法について紹介します。あなたに当てはまるものがあるか、考えながら読んでみてくださいね。
参照:文部科学省「日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について」
自分に自信がない人5つの特徴
自分に自信がない人には、外見や考え方、他人とのコミュニケーション方法など人それぞれ特徴があります。ここでは5つの特徴をご紹介します。「自分に自信がない」と悩んでいる人は、自分に当てはまるものがあるか確認しながら読んでみてくださいね。
1.ネガティブな発言が多い
自分に自信のない人は、「どうせ」「でも」「だって」といったネガティブな発言が多い傾向にあります。「どうせ私にはできない」「だって無理だもん」などが口癖となり、何事もマイナスに考えてしまいます。
未来の不安や、過去の後悔から、ネガティブな思考や言葉が生まれることもあるのではないでしょうか。
ネガティブな言葉は想像以上に強敵です。ネガティブな言葉を繰り返し使っていくうちに、潜在意識に刷り込まれ「言葉通り、本当にできない自分」ができ上がってしまいます。
2.周囲の人の気分も下げてしまう
自分に自信がない人は周囲の人の気分を下げてしまう傾向にあります。なぜなら、自信のない人は「まず否定から入る」場合が多いからです。
そのため、自分にも他人に対しても、否定的な言葉を使いがちです。何かに挑戦する自信がない、あるいは自分がやることを避けるための予防線として否定的な言葉を使ってしまいます。
しかし、何をするにも「でも」「いや、それは」と否定されると気分が下がってしまいますよね。当然、周囲のやる気も削ぐことにつながります。
3.褒められても受け止められない
日本人は褒められたときに「そんなことないですよ」と謙遜することが多いですよね。社交辞令や軽く受け流している人が多いかとは思いますが、自分に自信のない人は本心でこの言葉を使います。
なぜなら、自分に自信のない人は自分を卑下する癖があるからです。たとえ褒められても「今回はたまたまうまくいっただけだ」「できたのは周りの人のおかげで私は何もしていない」などネガティブに考え、素直に受け止められないのです。
実際は長所や素晴らしい能力があるのに自分で自分を認められないため、他人が何と言おうと素直に受け取ることができないのでしょう。
4.失敗した経験や挫折した経験が多い
過去に失敗や挫折の経験が多いと「また失敗するのではないか」「あんなつらい想いはもうイヤだ」と思い、自信をなくしてしまいます。過去の経験がトラウマとなり、よかった出来事よりも、よくなかったことに意識をとらわれてしまうのです。
また、「失敗したら、笑い者になってしまう」と周りの目が気にすることにもつながります。失敗したときに他人にどう思われるかを過剰に気にしてしまい、何かに挑戦するのが怖くなってしまうのです。
5.幼少期に愛された記憶がない
幼少期の家庭環境や教育は人間に大きな影響を与えます。厳しく叱られた、否定的なことばかり言われて育った、あまり構ってもらえなかったといった、幼少期のマイナスな影響で自己肯定感が低く育ってしまうのです。
幼少期に愛された経験が少ないと「いい子でいなければ愛されない」「親が認めてくれるように勉強をがんばらなければ」と、何か条件がなければ認められないと思い込んでしまいます。そのため、完璧主義になったり、失敗を極度に恐れたりするようになります。慎重になりがちで、周りからも自信がないように見えてしまうでしょう。
自信がなくなった原因とは?
ここまで、自信がない人の特徴をご紹介しました。では、どうしてそうなってしまったのでしょうか?自信がある人と自信のない人の違いはなんでしょうか?
幼少期から自信がなかった人はごくわずか。ほとんどは成長の過程で自信をなくしてしまう原因があります。ここからは、自信をなくしてしまう5つの原因を見ていきましょう。
1.幼少期、厳しく育てられた
自信をなくす原因は、幼少期の環境・育てられ方・親の愛情が関係しています。親からの過度な期待や干渉、兄弟姉妹間で比べられる、否定されるなど、さまざまなネガティブな要因が自信をなくしてしまう原因となるのです。
例えば、テストでいい点を取ったときは褒められ、悪い点を取ったときに叱られて育つと「悪い点を取る自分はダメな子なんだ」「いい点を取らないと認めてもらえないんだ」と思うようになります。「ありのままの自分では愛されない」意識が強くなり、少しの失敗で立ち直れなくなったり、自信をなくしたりするのです。
2.過去に傷つけられた・いじめを受けた
傷つけられた・いじめを受けた経験とは、「人から否定された経験」を指します。他人から否定されてばかりだと、当然あなたの自己評価は下がってしまい、結果的に自信のなさにつながるのです。
いじめられた経験がトラウマとして残ることで「またいじめられたらどうしよう」「人から嫌われないようにしなきゃ」と、人間関係に臆病になります。自分を押し殺し、必死に他人に合わせることに必死になることで、どんどん自分への自信を失っていくのです。常に他人の顔色をうかがったり、失敗を過度に恐れたりするようになります。
3.仕事・親などにモラハラを受けた
職場の上司や親などから過剰に叱責されたり、否定的な言葉を言われたりするモラハラを受けると、深く心が傷つき、自信が持てなくなる原因となります。
モラハラを受けたのが何年も前のことであっても、その影響は長期にわたり本人を苦しめるのです。
例えば、「お前はダメだ」「なんでいつもできないんだ」などと言われ続けると、次第に自分のことが認められなくなってしまいますよね。特に人前で怒られると、ますます自信をなくしてしまうでしょう。モラハラを受けた経験があると「また怒られるのではないか」と常にビクビクして萎縮してしまいます。失敗をおそれ自分の能力を活かすことができず、失敗が増え、自信喪失の機会も増える悪循環に陥ります。