自分がわからない時の心理とは?自分自身を理解する11の方法

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自分のことがわからない…

「この先自分はどうしたいのだろう」「自分なんかが目標を達成できるのだろうか」など日々の生活の中で、自分を見失い、どうしたらいいのかわからなくなることも時にはありますよね。

また、人間関係のトラブルから過剰なほど人に合わせるようになったり、仕事での失敗をきっかけに行動を起こせなくなったりする人もいます。相手に合わせすぎる、失敗を恐れて自分のしたいことを行動に移せない生活を過ごすうちに、本当の自分がわからなくなる場面もあるでしょう。

ありのままの自分を受け入れることに不安や怖さを感じたり、他者を優先する生活を送ったりするうちに「自分ってなんなんだろう」と考えこんでしまう人も少なくありません。

この記事では、自分がわからないときの心理状態と原因を説明します。また、自分への理解を深めるためにできる11の方法も紹介するので、自分を見失いそうになったらぜひ参考にしてみてくださいね。

周りを気にしすぎて、自分を見失うことも…

周りの意見を気にしてばかりいると、自分の意見や自分自身のことがわからなくなることがあります。自分がわからないと感じやすい人は、周囲の人へ過剰に配慮してしまうことが多いです。過剰に配慮する生活を続けると、自分の意見や考えを周りの人へ言えなくなってしまいます。自分の考えや意見を言わなかったり、周りを気にしすぎたりすることで、自分のことがわからない状態になっているのです。

また幼少期から自分の考えを我慢する場面が多いと、自己主張に苦手意識を持ちやすくなります。親の顔色を伺う生活、自己主張をしても否定された経験は、自分の本音や自分を見失うことにつながるのです。

自分がわからない時の心理とは

自分がわからないと感じる瞬間は人それぞれあります。誰もが「自分ってなんなんだろう」と見失うことはあります。自分のことがわからなくなったら、自分を見つめ直す時間を意識的に作ることが必要です。「これから先どうしたいのか」考える時間は、自己理解につながるでしょう。

しかし、本当にしたいことがわからないまま自分と向き合う時間を過ごしても、心のもやもやは解消されません。まずは、自分がわからない時の心理について一緒に見ていきましょう。

1.本来の自分を受け入れるのが不安

自分のことがわからないときは、ありのままの自分や本来の自分を受け入れることに怖さや不安を感じていることがあります。心理学辞典では「自己受容」と呼ばれています。自己受容は、自己のありようをそのまま受け入れることであり、自分の良い部分だけを受け入れるわけではありません。

自分のありのままを受け入れることへの不安感から「自分のことがわからない」状態になっていると考えられます。

参考:2020年 株式会社有斐閣出版 中島義明他 『心理学辞典』p.331

2.自分の感情を受け止めるのが怖い

感情には、ポジティブ感情とネガティブ感情があります。うれしいとき、楽しいときのポジティブな感情は素直に受け止められる人が多いでしょう。しかし、怒りや悲しみ、不安などのネガティブな感情は、受け止めるのも簡単ではありません。

心理学では、自分はこうあるべきと思い描くことを「理想自己」、現実のあるがままの自分を「現実自己」と呼びます。理想自己と現実自己のギャップによってネガティブ感情が生まれます。また、現実の姿や自分の感情を受け入れられていないことも、自分がわからない理由になっていることも。

一方、自分の信念を大切にしていれば、ネガティブな感情も生まれるものです。自分の信念を尊重しながら、ありのままの感情も受け止めることが、自分がわからないと感じる時間を減らすことにつながるでしょう。

参考:2020年 株式会社有斐閣出版 中島義明他 『心理学辞典』p.327・p.880

3.何をしても楽しくない

何をしても楽しくないと感じる心理背景には自分の感情を受け入れず、感情にふたをしていることが原因として挙げられます。自分の感情を受け入れるのを避けるうちに、喜びや楽しいという感情も抱きにくくなるのです。

また仕事、家事育児などで、時間にも心にも余裕がなくなることも「自分がわからない」状態の心理的要因になり得ます。心に余裕のない状態が続くと、何をしても楽しくないと感じることも。感情を見失うことは自分のことがわからなくなる状態につながるのです。

大切なのは生活の中に、時間や心の余白を作ることです。心の余白を作る方法として「自分の感情を吐き出す時間を作る」が挙げられます。何をしても楽しくない、自分のことがわからなくてつらく感じたら、積極的に心の余白を意識してみましょう。

自分のことがわからない原因とは

自分のことは自分が一番わかっていたい。それなのに、自分のことがわからなくなってしまうことは誰しも起こり得ます。自分がわからない原因は4つ考えられます。

ここでは、自分がわからない状態の原因を紹介していきます。本当にしたいことを見失ったまま、自分と向き合うことはつらく苦しい時間ですよね。日常生活を振り返りながら、原因を見つけていきましょう。

1.人に流されやすい

周囲に合わせすぎると、自分がわからなくなる原因になります。他人に合わせることは協調性があることで、人間関係での衝突も防げます。

一方、自分の意見を相手に伝えられない状態ともいえます。人の意見に従い行動すれば、自分の意思で物事を決定する機会が減ります。物事を決断する場面が減ることは、一見ストレスを感じないように思えるでしょう。しかし、自分の意見を言わずにいることは気付かぬうちにストレスの蓄積につながるのです。

相手の意見を聞いて、自分の考えや意見を伝えることは、良好な人間関係の構築に必要なものです。人に流され自分の考えを見失うことは「自分のことがわからない」と感じる原因になります。自分の考えを尊重することは、自分への理解、心理的負担を軽減するうえも必要でしょう。

2.恋人や友人に依存してしまう

恋人や友人に依存するタイプは、自分がわからないと感じることも少なくありません。恋人や友人に依存してしまうタイプには、自分の欲求を恋人や友人で満たそうとしている場合もあります。

依存のきっかけは人それぞれですが、「安心感」が大きく影響していることも。日々の生活の中で感じたつらい出来事やストレスを恋人や友人と過ごすことで発散することもあるでしょう。

つらいときに身近な人に頼ることで安心感を得たりストレスを解消したりすると、いつの間にか相手にあらゆる選択権を委ねるようになることもあるのです。恋人や友人に依存すると自分で意思を決定できなくなり、自分がわからない状態になります。

参考:マイナビウーマン「つらいことから逃げていない?他者への「依存体質」克服法」

清水真心

清水真心

フリーランスライター・メンタルトレーナー|音声配信でも活動。心理学卒、手帳とくま好き。元銀行員営業職。自身もうつ病、不安障害、パニック障害の発症経験がある。「穏やかな暮らしと心の伴走者」がモットー。

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