情緒不安定で涙が止まらない理由とは?落ち着く方法や対策を徹底解説!

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精神的に不安定な状態が続くと、人生が落ち込む…

人生には楽しいことがあったり悲しいことがあったり、さまざまなイベントを通していろんな感情を経験します。大きな出来事があれば、誰でも喜びや悲しみを感じます。たとえつらいことがあったり悲しいことがあったりしても、ストレス発散できれば心を安定させられるでしょう。

しかし、繊細な人や感受性が豊かな人は、小さな出来事でも感情に振り回され精神的に不安定な状態が続いてしまいます。情緒不安定になると体にも影響を及ぼします。不安や悲しみに苛まれ、理由もなく涙が止まらなくなり、苦しい思いをしてしまうこともあるかもしれません。楽しいこと、うれしいしいことに気づきにくくなり、日常的に気分が落ち込んでしまうこともあります。

情緒不安定とは?

情緒不安定とは、感情の起伏が激しく自分でコントロールできない状態のことです。落ち込んだり悲しんだりするだけでなく、イライラしたり怒りやすくなったりもします。感情が無意識に短期間で大きく乱れてしまい、たとえ自覚できても調節できないのです。

ネガティブな感情が続くと胸が痛くなったり腹痛に見舞われたりするように、体調にも悪影響を及ぼします。理由もなく涙が止まらなくなるのも情緒不安定な状態の特徴です。無気力になりやすく、仕事や趣味にも集中できなくなることがあります。

本来、不安や悲しみは心の防衛反応であり、強いストレスや精神的ダメージに対する感情です。しかし、情緒不安定だと小さなストレスにも過剰に反応してしまいます。過剰なストレス反応による情緒不安定な状態は、あなたの心の危険信号なのです。

出典:LITALICO 仕事ナビ 情緒不安定なときはどうすればいい?原因や診断、対処法などを解説します

情緒不安定で涙が止まらない3つの理由

突然涙が止まらないと理由もわからないため、余計に心がつらくなるかもしれません。止めようとしても止まらない、涙が出すぎて疲れてしまうこともあるでしょう。さらにストレスが蓄積されて、解決できずに悩んでしまいますよね。

ここでは情緒不安定で涙が止まらない理由を3つ解説します。涙が止まらない理由がわかれば、対処する方法も見つかります。あなたに当てはまるものを考えてみましょう。

1.精神的ストレス

精神的ストレスを感じ処理しきれなくなると、心の防衛機能として涙が出ます。ストレスで交感神経が過剰に働き、感情の調節がうまくできなくなります。交感神経が過剰反応を起こすと、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。

崩れた自律神経は涙を流し、副交感神経を強制的に作動させ、バランスを保とうとします。しかし、ストレスを根本的に解消できていないと、涙のコントロールもできなくなるでしょう。

2.身体的要因

身体的な疲れやストレスにより自律神経が乱れると、涙が出やすくなります。体に過剰な負担がかかると、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。コルチゾールも交感神経を働かせ、神経を過剰に興奮させる原因となるのです。交感神経が活発になりすぎると、精神が慢性的に緊張してしまいます。

緊張状態を緩和するために、涙を流して副交感神経を働かせリラックスしようとします。しかし、疲労が残っていると交感神経を刺激し続けるので、リラックスできていないのに涙が止まらなくなるのです。

3.睡眠不足

睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠といった2段階に分かれ、一定の時間ごとに切り替わります。レム睡眠中には、記憶の整理や感情の最適化を行い、怒りや悲しみの感情を鎮めます。

しかし、睡眠不足になるとレム睡眠の回数が減り、記憶と感情の調整ができず、認知機能が低下したりネガティブな感情が残ってしまうことも。ネガティブな感情が残ったままだと、精神が落ち着かず眠れない日が続き、さらにレム睡眠の回数を減らしてしまうのです。負の連鎖が情緒不安定な状態をより強くしてしまいます。

出典:東洋大学 放っておくと怖い「睡眠負債」。寝不足がもたらす心身への影響と対処法を大学教授に聞いた

情緒不安定で涙が止まらない3つの原因

涙が止まらない理由がわかっても、原因がわからなければ根本的な解決はできません。情緒不安定になる原因に対して無自覚だと、気づかないまま心にダメージを与えている可能性があります。原因がわからないと、さらに不安に苛まれてしまうでしょう。

ここでは、情緒不安定で涙が止まらない3つの原因を解説します。原因は人それぞれありますが、1人に1つとは限りません。まずは、あなたの生活習慣や環境を見つめ直し、あなたにはどれが当てはまるのか知ることが重要です。

1.生活習慣の乱れ

昼夜逆転した生活や長時間労働など生活習慣が乱れると、自律神経のバランスが崩れます。また、カフェインやアルコールの摂取、カロリーが高く栄養価の低い食事を続ける、と不安や緊張などを引き起こすと言われています。

疲労やストレスが溜まっているときほど、夜更かしをしてしまったり、暴飲暴食をしてしまったり、生活習慣が乱れやすくなります。生活習慣が乱れると体調もメンタルも悪くなり、感情にも悪影響を及ぼすのです。

出典:東洋経済ONLINE 「イライラと不安」を増幅させる食生活の正体」

2.ホルモンバランスの乱れ

女性の場合は、ホルモンバランスの乱れで情緒不安定になることがあります。生活習慣が乱れたり過度のストレスを受け続けたりすると、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンバランスが崩れやすくなるのです。ホルモンバランスの乱れで、生理不順や免疫力の低下、体調を崩してしまい感情の起伏が激しくなります。急に涙が出たり理由もなくイライラしてしまったりするのは、ホルモンバランスの乱れが原因の可能性があります。

出典:命の母ホワイト 急に泣きたくなったり、イライラしたり。女子のこころの秘密、女医さんに聞いてみた

3.環境の変化・悪化

環境が変化・悪化するとストレスを感じる人は多いです。新しい環境に入るとき、不安や緊張感から、身構えてしまうことがありますよね。人間関係の問題や仕事内容の負担増加は、心身へのストレスが大きくなりやすいでしょう。とくに繊細な人は、少しの変化でも心理的なダメージを受けてしまいます。

ストレスが溜まると、疲労や不安で眠れなくなるなど生活習慣を乱してしまい、自律神経の乱れやホルモンバランスを崩す要因になることも。

出典:医療法人社団 平成医会 環境変化で起こりやすい自律神経失調症

 

鈴木 愛和

鈴木 愛和

広島出身27歳。HSS型HSP。5年間シンガーソングライターとして活動後、正社員として働きながら、フリーの心理カウンセラーやボイストレーナーとしてたくさんの方のサポート。

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