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理想の自分に追いつけない…
人生の目標は、高ければ高いほど良いものだと言われがちです。しかし目標が高すぎると、理想の自分と現実の自分とのギャップに苦しむことも。「なりたい自分」が理想と現実とかけ離れているほど、自分の存在を否定しやすくなります。
今回は、理想と現実のギャップによる苦しみを解説し、自分らしく生きるためのコツを紹介します。志しは高く持ちつつも、無理をせずに楽しく生きられるような考え方を身につけたいですね。
理想と現実のギャップがつらい…毎日がつらい…
理想と現実の差が開いていると「今の自分は理想にはまだ遠い」と落ち込みがちです。また、努力家の人ほど理想が高いので、ギャップに苦しみやすくなります。毎日がつらいほど苦しい場合、理想のためにがむしゃらにがんばり続けているケースが多いです。
理想のためにがむしゃらに努力することが、最適な方法とは限りません。理想というゴール地点から逆算して、今できることを建設的に積み重ねるのが大切です。ギャップによる苦しみから解放されるために、正しい努力の仕方や理想を追いかけなくても幸せになれる方法を探しましょう。
理想を追いかけ続けた先に待っているものとは?
理想を追い続けた先に待っているゴールは2つあります。
1つめは、当初思い描いていた理想の自分になれて、安心感を得られること。2つめは、いつまでも「さらに高い理想」を追いかけ続けることです。前者の場合は精神的に安定し、満足できる日々を送れるでしょう。
しかし後者の場合は、満足感を得られるとは限りません。もし、ポジティブな向上心で理想を求め続けられるのなら、苦しみは少ないでしょう。けれども、理想に近づくたびに「まだまだ足りない」と自分を追いつめてしまうのなら、いつまでも心が休まることはありません。
常に「今よりもっとがんばらなくてはならない」と思い続ける環境は、幸せとは言いがたいでしょう。
無理に頑張らなくていい、理想を追いかけずに幸せに生きる方法
心が穏やかなまま理想を追いかけるためには「理想の掲げ方」が肝心です。理想に囚われず、今の自分をしっかりと見つめて愛し、許すことが必要になります。そもそも理想とは、自分を追い詰めるものではありません。日々を前向きにがんばるためのモチベーションになるものです。
理想の自分とのギャップで苦しんでいるのなら、ときには理想そのものを手放すのも必要です。幸せな人生を歩むためには「理想の自分」というプレッシャーを捨て、無理にがんばらない生き方を心がけることです。
ここからは、理想を追いかけずに幸せに生きる方法を紹介します。
1.現状の自分のいいところを書き出す
理想の自分とのギャップに苦しむのは、今の自分を愛せていないからです。理想が高く、今と理想の自分とのギャップがあるほど、今の自分に否定的になってしまいます。まずは今の自分自身を愛し、肯定してあげましょう。
そのためには、今の自分のいいところを書き出す方法がおすすめです。紙でもパソコンでもいいので、自分の好きな部分や人より優れていると思える部分を書き出してみましょう。思い浮かばなければ、少しでも得意だと思うものでも構いません。
今の自分を愛せれば、理想の自分とのギャップが小さくなります。その結果、理想の自分の姿が今よりも鮮明に想像できるようになるので、漠然とした不安や苦しみを感じづらくなります。
2.目標と理想は差別化する
あくまで理想は理想で、今すぐに叶えられるものではありません。毎日の積み重ねの結果、少しずつ近づけるものなのです。理想を叶えるためには、現実の自分がどのような状態なのかを知ることが大事です。現状を知ったら、理想に近づくための目標を細かく立てましょう。
理想と現実のギャップに苦しまないためには、細かな目標と最終的な理想を差別化することが大切です。目標を到達するまでのステップを挟まずに、理想に近づこうとすると挫折しやすくなります。
3.自分の幸せとは何か、再度向き合ってみる
お金持ちの人や社会的な地位がある人を見ると「自分もこうなりたい」と思うでしょう。しかし、「自分にとって本当の幸せの形」でしょうか。他の人にとってはお金や権威が幸せだとしても、自分にとっては違うかもしれません。
幸せそうな人に刺激を受けるのは悪いことではありませんが、自分にとっての本当の幸せの形を見失わないようにしましょう。いまギャップに苦しんでいからこそ、自分がどうなりたいのかや、自分の幸せとは何なのかに、今一度向き合ってみるとよいでしょう。
4.明日死んでも後悔しない選択をする
人生は選択の連続です。私たちは毎日のように大小かかわらず、選択肢の中から1つを決断して生きています。選択肢を妥協すると現実の自分への否定感が生まれ、理想の自分とのギャップが生まれやすくなります。
苦しみを無くすためには、明日死んでも後悔しない選択をすることが必要です。無難な選択や、なんとなく選択をせず、自分が心から求めていることを選択しましょう。ときには勇気のある決断で、今の自分をより愛せます。
5.時間やお金に囚われない
人生において時間は有限であり、お金に換えられないものです。お金は価値との引換券なので、お金があれば手に入る幸せは多くなります。時間とお金はとても大切だからこそ、大事にするあまりに妥協した選択をしてしまうことがあるでしょう。
しかし、理想の自分とは「時間やお金にとらわれて臆病な選択をする」でしょうか。少しでも自分らしく幸福に生きるためには、この2つの概念に囚われず、より自由な感性で選択をするべきです。
「時間の無駄かもしれないから」「お金がもったいないから」という基準で考えず、やりたいことをやる素直さと、行動する勇気を持ちましょう。その結果、現実の自分を愛せるようになるでしょう。
6.自分で自分を褒めるクセをつける
自己肯定感の高い人は、自分の機嫌を自分で取るのが上手な人です。がんばった時に「まだ足りない」と自分を追い込むよりも「よくがんばったね」と自分を褒めるクセをつけましょう。
ギャップに苦しむ人に知ってほしいのは、毎日仕事や育児をがんばり、今日を生きただけでも素晴らしいということです。誰かから褒められるのを待つ前に、まずは自分が自分を褒めてあげましょう。達成感を得られる機会を多く設けると、自己肯定感が上がり理想とのギャップを感じづらくなります。
自分らしく生きることで、幸せが見えてくる
今回は、理想の自分とのギャップに苦しんでいる人が、幸せに生きるための方法を紹介しました。理想を追い求めることは生きる原動力になるでしょう。
理想の高い人は、がんばり屋で努力家で、向上心があります。間違いなく、その人の素敵な魅力となるでしょう。だからこそ、理想に押しつぶされるのではなく、自分らしさを愛し、大切にしてあげましょう。
自分らしさを愛することで、遠い理想ではなく身近な現実の目標や幸せが見えてきます。目の前を1歩ずつ、ゆっくりとでも確実に歩み、あなただけの幸せの形を手に入れましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。