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焦燥感に襲われる…
思ったような結果にならなくて焦っている。いつもはしないミスをして慌てることが多い。焦燥感に襲われて、日常生活に支障をきたしていませんか?
焦燥感の原因として、パニック障害やうつ病など不安が症状として出る精神疾患の可能性もあります。病気が原因の場合、ひとりで抱え込むと悪化することもあるため、過度な焦燥感に悩んでいる方は精神科や心療内科の受診をおすすめします。
自分ひとりでは精神疾患かどうか判断が難しいですよね。本記事では、そんな人のために焦燥感の原因や考えられる精神疾患について解説しました。
焦燥感とは
焦燥感とは、思い通りにならず焦ったり、イライラしたりする様子を指します。物事が思うようにうまくいかなかったり、気持ちの整理がなかったり不安なときに焦燥感が募ります。
焦燥感に駆られると日常生活にさまざまな影響を及ぼします。レポートの提出期限まであと3日で焦って、提出期限に遅れたりミスが増えたりするのです。冷静に考えることが難しくなるので、本来であれば不要なセミナーに申し込んで無駄な出費をすることも。心の余裕がなくなって、ネガティブになったりイライラしたりするので、周りの人に心配をかける場合もあります。
焦燥感に駆られると、不安な気持ちが大きくなります。よくないと分かっていても「なんとかしなくちゃ」と余計な行動を繰り返して、さらに不安が増すという悪循環になることも。
実は、不安の原因が分かれば焦燥感を軽減できることもあります。焦燥感を引き起こす原因を見てみましょう。
焦燥感・不安感の主な原因
焦燥感の主な原因はストレスや精神疾患です。中には、特に理由もなく焦燥感・不安感が生じます。不安や焦燥感の症状がひどくなると、イライラして周りにわけもなく当たるのです。
周りに八つ当たりをするようになると、うつ病と診断される可能性があります。うつ病とは気分障害のひとつです。一日中気分が落ち込んで何をしても楽しめず、食欲がない、眠れない、疲れやすいといった身体症状が現れる病気です。
原因を知っておけば、対処法も見つかるので焦燥感や不安感が和らぐことが期待できます。以下では、詳しく焦燥感・不安感の原因について3つ解説しました。
参考:厚生労働省「うつ病」
1.日々の過度なストレス
焦燥感は日々の過度なストレスによって引き起こされます。医学や心理学ではストレスとは、こころや体に外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして生じる、さまざまな反応のことを言います。
やるべきことがたくさんあって時間に追われていたり、トラブルが起きたりする状況が考えられます。普段は感じないような強い焦りやストレスが生じていると、イライラしたり急に泣き出したり感情のコントロールが難しくなるのです。
ストレスによる焦燥感を防ぐには、定期的にストレス発散をすることが大切。自分に合ったストレス発散方法の見つけ方は「お風呂に入る」「誰かに話を聞いてもらう」など自分のストレスを解消するための行動を100個リストアップして、その中でストレスが減ったものがあれば習慣化することです。
参考:厚生労働省 こころの耳「ストレスとは」、全日本民医連「健康の豆知識」
2.特に理由はない
特に理由がなくても、焦燥感が生じる場合があります。誰でも就職や進学などで人間関係に変化があると、余裕がなくなって焦りやすいものです。しかし、何も原因が思い当たらない、もしくは原因がなくなっても焦燥感が続いていることが稀にあります。
理由がないのに焦燥感が2週間以上持続している場合は、精神疾患の一歩手前かもしれません。早めに精神科を受診することをおすすめします。
精神疾患は病気なので、自然に治すすることは難しく、早めに受診をして正しい治療を受けることが大切です。
3.精神疾患を患っている
うつ病やパニック障害などの精神疾患が、焦燥感を生み出していると考えられます。精神疾患を患うと、時には外出ができないほどの不安や焦燥感に苛まれます。身体的な検査をしても異常がないのに、強い焦燥感があるなら精神疾患の可能性が高いです。
うつ病の場合は死にたい気持ちが強まる症状もあるので、ひとりで抱え込まないようにしましょう。精神疾患のほとんどは、周りの環境や脳内の問題であなたのせいではありません。
精神疾患のほとんどは、周りの環境や脳内伝達物質の影響だといわれています。あなた自身のせいではありません。早めに専門の医療機関を受診しましょう。
適切な治療を受けることで、つらい症状の改善が期待できます。ひどい焦燥感で悩んでいる人はあまり自分を責めず、精神科や心療内科に相談しましょう。ハードルが高いなら、まずはカウンセリングに行って話を聞いてもらうのもおすすめです。