【臨床心理士が監修】「不安が消えない…不安でたまらない…」常に不安感が襲うときの対処法

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不安が消えない…毎日不安でたまらない…

大きな心配事は無いはずなのに不安感が拭えない。時間が経ってもモヤモヤが消えず、毎日が不安でたまらない。そんな人は、どうすれば心が楽になるのか日々悩んでいるでしょう。

不安感が常にあるとリラックスタイムでも心が休まらず、気持ちの切り替えがしづらくなります。眠って忘れようと思っても不安が離れず、寝る寸前までストレスを感じてしまいます。

今回は常に不安感がある、不安でたまらないときの対処法を紹介します。自分がなぜ不安を感じているのかを理解し、最善の策を立てましょう。不安が続くと心の余裕までなくしてしまいます。この記事を参考に不安を払い、スッキリした気持ちで毎日を過ごしてくださいね。

不安が消えない原因を突き止めよう

私たちは毎日のように、不安によるストレスにさらされています。将来のこと、お金、健康、人間関係の不安があるでしょう。決定的な悩みはなくても、小さな不安の積み重ねは心の健康をむしばみます。

そのなかで特に自分を悩ませている「不安の正体」があるはずです。まずは、不安の原因を突き止めましょう。原因がわかれば何をすればいいのか逆算しやすく、対処法の選択肢も広がります。

毎日、不安に押しつぶされそう…

不安が大きくなると、恐怖心が芽生えます。「不安がどんどん大きくなり押しつぶされそう」「不安を抱えたままでは幸せになれないかも」など悪い想像が膨らみ、ますますストレスがたまってしまいます。

不安によるストレスが大きくなると、そもそも不安を消したいのか恐怖を消したいのかも判断しづらくなります。不安の原因がハッキリわかれば対処できるでしょう。しかし、小さな不安の要素がいくつも積み重なった場合、言葉では言い表されない不安を感じる可能性があります。

恐怖心は対人関係を狭め、チャレンジする気力を失わせます。毎日気持ちよく過ごすために、できるだけ早めに恐怖心には対処したいもの。不安による恐怖心を解決するためにも、不安そのものを解消することが大切です。

不安が消えないときの対処法

不安の原因は人それぞれなので、対処法も千差万別です。解決方法を試しても不安がなくならないと、絶望的な気持ちになってしまうでしょう。しかし、ひとりひとりに合った解決方法は必ずあるので安心してください。

ここからは不安の解決方法を5つ紹介します。5つを試してみて、不安が解消されなくても焦る必要はありません。紹介する方法から「オリジナルの不安解決法」のヒントを見つけられるでしょう。

1.とにかく不安に留まる

不安は取り除こうとすればするほど、さらに大きくなりがちです。不安を解決する方法を考えているつもりなのに、いつの間にか悪い想像ばかりが広がってしまうことも。そんなときは思い切って不安に留まってしまいましょう。

少しでも負の思考が始まりそうになったら、意識の外に不安を追い出さず、おさまるまでは不安に留まることが大切です。不安に留まり、想像した恐れていたことが実際に起きることはそうないのだと確認することで安心が得られます。

2.一人になる時間を減らす

不安なときは1人でいると暗い想像ばかりが膨らみます。意識的に1人でいるのを避け、家族や友人、恋人などと過ごす時間を増やしましょう。直接会えるタイミングがなければ、電話やZOOMなどを使い「他人と話す機会」を増やすのもおすすめです。

仕事で忙しい人は、あえて仕事の時間を増やすのも良いでしょう。仕事で頭を使うのも疲れますが、不安な状態で暇な時間を過ごすと悪い方向に考えがち。もちろん無理はせずに、お風呂やストレッチなどのリラックスタイムは設けて、適度に脳を休ませましょう。

3.不安に思っているものを書き出す

いま何に対して不安なのかを整理するのは大切です。客観的に自分を分析できると、不安への対処法も見つけやすくなります。特におすすめなのは、不安の原因をノートに書き出す方法です。

パソコンやスマホで入力するよりも、紙とペンを使ったほうが頭に入りやすく後から見返せるので便利です。不安の原因を書き出すうちに、悩みの本質が見えてくるでしょう。

書き出す行為に慣れないうちは、頭に思い浮かんだ単語だけを書き出す方法で構いません。感じているものを視覚化させる行動自体が、感情や不安を整理する手助けになります。

4.パニックになる前に深呼吸をする

不安が高まると頭の中で考えがまとまらなくなり、混乱してパニックになりやすいです。パニックになりそうなら、いったん考えるのをやめて深呼吸してみましょう。

深呼吸は脳の副交感神経を刺激するため、体がリラックスします。ストレスが溜まると呼吸が浅くなりがち。不安なときこそ深い呼吸を心がけましょう。

参考:医療法人一仁会脳神経リハビリ北大路病院「深呼吸していますか?」

5.十分な睡眠を取り、バランスの良い食事を摂る

不安感を解消するためには「健康的な生活」がとても大切です。睡眠不足は情緒を不安定にし、判断力を低下させます。また、バランスの悪い食事は感情のコントロールを鈍らせます。

十分な睡眠とバランスの良い食事は、心身の健康に直結します。不安感でつらい人は生活習慣を改善することで、心が安定するでしょう。

参考:厚生労働省「休養・こころの健康」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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