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ストレスが溜まる日常から抜け出したい…
私たちは日々、数多くのストレスに悩まされています。ストレスとは、外部から刺激を受けることにより発生する緊張状態のことです。 悩みや不安など精神的な原因もストレスになりますが、気温や温度、騒音、においなど環境的な要因もストレスになります。
体調不良や睡眠不足などの身体的要因もストレスに含まれます。さらに、仕事や家事、育児、人間関係のトラブルなど社会的要因もストレスになるでしょう。生きているだけでストレスに囲まれている状態なのです。これらが続いたり、同時におきたりすると「ストレスフル」の状態になります。
今回は、ストレスフルの意味や対処法を紹介します。全てのストレスから解放されるのは難しいものの、ストレスと上手に付き合いセルフコントロールするのは可能です。適度なストレスは、パフォーマンス向上や集中力の向上にもつながります。ストレスを味方につけて穏やかに暮らしましょう。
無気力…やる気がない生活から脱却したい…
ストレスがたまると、何をするにもやる気がなくなることも。ストレスにより自律神経が乱れると、心身にさまざまな影響をもたらします。その影響のひとつが「無気力」です。
生きていれば誰でも一度は「やる気がでない」「やらなきゃいけないけど面倒くさい」と思ったことがあるでしょう。無気力や倦怠感はストレスが大きく関わります。ストレスが強くなりすぎるとストレスフルの状態になるのです。
ストレスフルになると集中力が低下したり、やる気が失われたりします。周りから見ると怠けていると誤解される可能性もあります。
参考:神楽坂こころのクリニック「無気力な状態が続く…抜け出すヒントとは?」
ストレスフルの意味とは
ストレスフルとは、名前の通り「強いストレスを感じている状態」です。もともとストレスを抱えている人が、さらに新たな強いストレスを抱えたときに起こります。つまり、複数のストレスを抱え、苦しんでいる状態なのです。
ストレスフルになると気持ちに余裕がなくなり、ネガティブになることも。物事を悪い方向にとらえたり、心が不安に支配されてパニックになったりするでしょう。問題を解決しようとしても、頭の中で考えがまとまりづらくなります。
また、体にも不調が生じます。頭痛、めまい、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、高血圧、心臓病、胃痛、下痢、便秘、腰痛、更年期障害はストレスが影響した体の不調です。ストレスフルは免疫機能に異常が生じるため、アレルギーが発症したり、悪化しやすくなったりもします。
もちろん、ストレスフルによる精神的な不調も無視できません。うつ病や不安障害など、ストレスが影響を及ぼす病気も多いのです。ストレスフルになると判断力も低下するため、気づいたら早めに行動するのが大切になります。
参考:NHK健康ch「ストレスが原因で起こる体と心の不調・症状・病気まとめ」
ストレスフルから抜け出して、ストレスフリーに!
ストレスフルはストレスを複数抱えている状態のことです。一方、ストレスをほとんど感じていない状態をストレスフリーと呼びます。ストレスがないのではなく、「感じていない」のがポイントです。
ストレスフリーは精神的に緊張せず、物事を前向きに考えられます。気持ちに余裕があり、上手にストレス発散ができるのです。生きている限りストレスがゼロになることはありません。ストレスフリーは「ストレスとうまく付き合えている状態」ともいえるでしょう。
人生には、常に何かしらの悩みが尽きもの。悩みをいくつも抱え込むと、ストレスフル状態になりがちです。しかし、ストレスを上手に発散する方法を知れば、少しずつストレスフリーな状態に近づけるでしょう。
ストレスフリーに生きる方法
ストレスに苦しむ人のために、ストレスフリーに生きる方法を9つ紹介します。ストレスの原因はライフスタイルや性格によってさまざま。自分に合った方法、無理なく続けられる方法を試しましょう。いくつかを組み合わせて、自分流の方法を見つけるのもおすすめです。
ストレスの原因が職場や家庭など生活に密着している場合、環境を変えるのは簡単ではないですよね。だからこそ、ストレスの発散方法を知ることが大切です。上手に発散して、ストレスフリーな毎日を手に入れてくださいね。
1.ストレスフルな職場から抜け出す
ストレスフルな現在の職場から抜け出すのが最善の策です。しかし、すぐに退職・転職するのは難しいでしょう。まずは上司に相談し、部署の異動や業務内容の変更を試みましょう。
職場の人間関係や残業で悩んでいるなら、部署や作業内容が変わるだけでストレスから解放される可能性もあります。働く場所がなくなることもストレスになりかねないので、今の収入をキープしながら転職先を探すのがおすすめです。
2.人間関係を整理する
現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した一人である、精神科医のアルフレッド・アドラーは「ストレスの9割は人間関係」だと指摘しています。つまり、自分を取り巻く人間関係を整理すれば、ストレスの原因のほとんどを減らせる可能性があるのです。
本当に大切にしたい人間関係のみを残し、必要のない付き合いを減らすことをおすすめします。知人や友人の数だけで人の価値は測れません。信頼関係のある人たちを厳選し、余計な人付き合いをなくすことでストレスは激減します。
3.自分の感情を整理する
ストレスフルの状態になると、怒りや悲しみなどのネガティブな感情が次々と生まれます。それらの感情を整理して「自分は何にストレスを感じているのか」「ストレスの原因に対して、どのような感情を抱いているのか」を客観的に分析しましょう。
ストレスの原因をひとつずつ箇条書きにするのがおすすめです。悩みや不安を可視化すると感情を整理しやすくなります。ネガティブな感情を一度に背負うのではなく、この悩みは怒り、これは悲しみ、と悩みごとに感情を整理しましょう。