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仕事をする意味を感じられなくなったら、原点回帰しよう
同じ職場でずっと働いていると「自分はなぜ仕事をしているのだろう」と思うときがあるでしょう。特に理不尽に怒られたり努力が報われなかったりする日々が続くと「こんなにつらい思いをしてまで働く理由はあるのか」とネガティブになってしまうことも。
仕事をする意味を感じられなくなったら「自分はなぜ働いているのか」と自問してみましょう。お金のためなのか、将来のためなのか。家族や恋人のためなのか、スキルアップや達成感・充実感のためなのか……。人によって答えは違い、そしてどれもが「その人にとっての正解」です。仕事をする理由は、誰かと比べあうものではありません。
働く理由や、仕事への意欲の源を再認識することで、仕事のモチベーションを再燃させるきっかけになります。体や心が疲れている場合は物事を悲観的に捉えやすくなるため、十分な休息を取ることも忘れないでくださいね。
仕事・働くことを楽しむためのコツ
ここでは、仕事や働くこと自体を楽しむためのコツを6つご紹介します。一人では楽しむことが難しい仕事でも、仲間を作れば一緒に楽しめるかもしれません。自分にとって最も「働いていて心地がいい」と思える環境を作るため、無理なくできる習慣から取り入れていきましょう。
1.職場の人とのコミュニケーションを増やす
一人で仕事をするのが心から楽しいと思っている人以外は、仕事を楽しむためには「他者とのコミュニケーション」はほぼ必須だといえます。とはいえ、必ずしもグループやコミュニティに属する必要はありません。
休憩時間に仕事の愚痴を言いあえたり、仕事以外の雑談ができたりする相手がいるだけで、ストレスや孤独の量は大幅に変わります。「一人で抱え込む必要はない」と信じられる環境は、心に余裕を与えてくれます。
仕事を楽しむためには、まずは職場の人たちとコミュニケーションを取って交友関係を広げましょう。仲間を作れば困ったときにも助けあえ、精神的な支えにもなってくれます。
2.好きな音楽を聴きながら仕事をする
自分にとっての「好き」に触れながら仕事をすると、ネガティブな気持ちが薄まります。何度も聞いた曲であれば自然と耳に入ってくるので、仕事への集中力が上がるケースも多いでしょう。
憂鬱な仕事でも、好きなアーティストの曲が流れれば多少は気持ちが上がります。「前向きな歌詞の曲でなくてはいけない」というルールはありません。心から「好き」と思えることが大切です。
仕事用のプレイリストを作るのもおすすめです。「この曲が始まったら頭が仕事モードになる」という習慣を作れば、気持ちの切りかえになります。特にテレワークで集中力が途切れがちの人は、ぜひ一度試してみてくださいね。
3.嫌なタスクは午前中のうちに片付けてしまう
仕事に限らず、嫌なことは後回しにしたいのが人間の心理です。しかし仕事を楽しむためには、面倒なことや気が重い作業こそ午前中のうちに済ませておくことをおすすめします。
嫌なタスクを後回しにすると、どんなに楽しい作業ややりがいのある仕事をしていても「後であれをやらなくてはいけない……」という暗い感情が付きまといます。せっかくの楽しい時間を存分に味わうためにも「嫌なことは前倒し」が鉄則です。
気が重いタスクは「手を付けるまで」が一番ストレスに感じるものです。実際に始めてみると意外と手早く終わるケースも多く「もっと早く終わらせておけばよかった」と思うことも。後の仕事をストレスなく進めるために早めに終わらせておきましょう。
4.ゲーム感覚で時間を決めて仕事をしてみる
仕事を楽しむために、ゲーム感覚で時間を決めて働いてみることをおすすめします。「今日はこのタスクまで終わればゲームクリア(退勤)」「難易度が高いクエスト(仕事)では他のプレイヤー(同僚)の協力を仰ごう」などのように、仕事をゲームに例えて取りくむことで楽しい気持ちが湧いてくるでしょう。
一つひとつのタスクを時間で区切ることで気持ちにもメリハリが付きますし、ワクワク感も持続します。パズルを組みたてるように論理的思考力を発揮し、アトラクションを楽しむように工夫を凝らしてクリアを目指しましょう。
5.自分の好きな職種・職業に転職する
仕事を心から楽しいと思うには、好きな職種や職業に転職するのが一番の近道だといえます。もちろん転職は労力や勇気が必要なため、今すぐ簡単にできることではないかもしれませんが、今からでも少しずつ転職の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
新しい職種を決めるにあたって、自分が何が好きなのか、どんなことを仕事にしたいのかを今一度考えてみましょう。また「好き」を仕事にすることが向いている人・向いていない人がいることも事実です。
仕事にすることで「好き」が「嫌い」になってしまわないかも慎重に考えるべきだといえます。自分の心が幸福に向かうように、できることから始めてみましょう。
6.得意なことや向いていることを仕事にする
特別に「好き」だとはいえなくても、人よりも「得意」と思えるものがあれば、それはあなたの強みです。長所を活かして仕事で能力を発揮することで、周囲より高い評価をもらえて自己肯定感も上がり、楽しさにつながるでしょう。
苦手なことを必死にがんばる日々は、誰でもつらさを感じます。また人一倍努力しないと周囲に追いつけない状況では、必要以上にストレスもたまってしまうでしょう。
元から他の人よりアドバンテージを持っているスキルを使えば、自己価値を発見できるだけではなく周囲から感謝をされることも。今の仕事にこだわりがなければ、得意を伸ばして貢献をしてみてはいかがでしょうか。
働く意味は、人それぞれ違う
きれいな言葉だけに従って考えるのであれば「世のため人のために働く」ことが美しい生き方かもしれません。しかし人間の心は多面的なものです。人のことを考えられる余裕がない人もいれば、自分の幸せをまず第一に考えるべきと思っている人もいるでしょう。
他人を必要以上に傷つける選択でないかぎり、すべての思想が尊重されるべきです。あなたがどのような気持ちで仕事に取りくみ、人生において何を最優先させていたとしても、それが「自分らしさ」であれば決して人に否定されるものではありません。
働く意味は、人それぞれ違って当然です。あなたが周りの人と違う考えを持っていたとしても、自分を否定しないであげてください。「ありのままの自分」を尊重し愛してこそ、仕事の先の幸福が見えてくるのです。
自分らしく働くことを忘れないで
今回は、働く理由や楽しく働くためのコツなどをご紹介しました。長い人生、うれしいこともあれば悲しいこともあるのは仕事でも同じです。いつでも「仕事に100%のモチベーションを持てている」と言いきれる人は多くはないでしょう。
忙しい日々の中、目の前の「やらなくてはいけないこと」に追われて自分らしさを失ってしまいがちです。ときには働く理由を見失い、虚無感を抱きながら職場に向かう日もあるでしょう。仕事へのやる気が下がったときこそ「自分が働く目的は、人から与えられるものではない」ということを思いだしてください。
働く理由や目的は、自分が自分にしか与えられないものです。どんな目的でも構いませんので「自分らしく働くこと」を忘れないように心がけてくださいね。自分らしさがある限り、どんな仕事もあなたにとって価値があるのです。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。