「心配性な性格に疲れる…」心配性の原因とは?克服する5つの方法

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心配性な自分に疲れてしまった…

心配性とは、小さなことを気にしてしまう性格・性質を指します。余計なことを考えて不安になったり、まだ起きていないことを想像して心配してしまったり。普通の人が気にしないことで悩んでしまい、ストレスが溜まりやすい性質です。

人より用心深く、慎重だという見方をすれば、心配性は長所です。しかし、人によっては物事を悪い方向に想像しやすく、臆病になってしまうことも。この記事を読んでいる人も、心配性な性格を治したいと思っているのではないでしょうか。

今回は、心配性の原因や改善方法をご紹介します。性格は、ある日突然変わるものではありません。考え方や物の見方を意識的に変え、少しずつ改善することが大切です。心配性の性格のいい部分はそのままに、ネガティブな考え方だけを変えるように行動しましょう。

心配性の原因とは?

心配性になる原因は人によって千差万別です。元もと心配性な性格の人もいれば、病気や障害によって心配性になっている人もいます。無理に心配性を直そうと努力する前に、心配性になる原因を明確にすることが大切です。

ここでは心配性の原因として挙げられるものを6つご紹介します。自分に当てはまるものがあるかチェックしてみてください。

1.何事もネガティブに考えてしまう

何事もネガティブに考えてしまうマイナス思考の人は心配性になりやすいでしょう。1つの物事を悪い方向に捉えがちで、不要な心配をしてしまいます。頭に浮かんでいる心配事は、自分の想像の中だけの不安要素であるも関わらず、気を病んでしまうのです。

例えば、天気が曇りというだけでも「雨が降ったらどうしよう」「傘が買えなかったらどうしよう」「高い傘しか売ってなかったどうしよう」などと不安な想像が次つぎと浮かんでしまい、ストレスを溜めてしまいます。

2.ひとつ心配事があるとたくさん心配事が生まれてしまう

心配性の人は、同時に想像力が豊かな人です。想像力の豊かさは長所でもありますが、ひとつ心配事があると、そこからどんどん悪い考えが派生してしまいます。考えるべき問題は本来ひとつのはずなのに、いくつもの問題を抱えている気持ちになります。

例えば「職場に苦手な人がいる」というひとつの心配事だけで「相手も私を苦手かもしれない」「あの人とずっと一緒だったらどうしよう」などのように、心配事を増やしがちです。問題が複雑になるので、解決も難しくなります。

3.人を信頼することができない

他人を信じるのが苦手な、人間不信の状態の人も心配性になりやすいでしょう。相手の言葉をそのまま受け取るのが苦手で、本音は違うのではないかと勘繰りがちです。相手は何とも思っていないのに、勝手に「悪口を言われているのでは」「自分に興味がないのに、嫌いや話しかけているのでは」と疑ってしまいます。

常に他人に警戒心を抱いていて、自分の心を守らなくてはと緊張しています。人間関係に臆病になりやすく、些細なきっかけで大きな不安を抱きがちです。相手の言葉の裏を読む癖がついいて、他人の目にどう映っているのか心配しています。

4.不確定なものに過度に不安を感じてしまう

心配性の人は、答えが決まっていないと不安を感じがちです。例えば「適当によろしく」と言われると、自分にとっての適当が本当に正しいのか不安になり、正確な数字を求めたくなります。しかし「適当ってどれくらい?」と聞いて人に面倒臭がられるのも心配で、身動きがとれません。

他には「大体」「丁度よく」なども心配に感じます。数学のように答えが決まっている問題なら安心ですが、答えがいくつもある問題は不安を感じやすく、最終的な答えを導くために必要以上のエネルギーを使います。「なんとなく」の感覚が非常に苦手です。

5.元々慎重な性格

子供の頃から、生まれつき慎重な性格な人も心配性になりやすい傾向があります。何事も石橋を叩いて渡るタイプで、用意周到に準備して物事に挑みます。そのため、仲間からは信頼を置かれやすく、人間的な信頼を寄せられがちです。

しかし本人にとっては、あふれるほどの不安を少しでも隠すために、慎重に慎重を重ねて行動しています。準備が整えば整うほど安心感が増すでしょう。絶対に失敗したくない、と思う完璧主義な性質が、慎重さを生んでいるケースもあります。

6.不安障害を抱えている

心配をしすぎて日常生活に支障が出ている人は、不安障害を抱えている可能性があります。不安障害は、心配や不安が過度になりすぎて、日常生活・社会生活に支障が出る精神疾患です。心だけでなく、体にもトラブルが生じます。

代表的な不安障害は、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、全般性不安障害などです。不安障害の治療は薬物療法とカウンセリングが中心になりますが、まずは本人が自分が病気だと自覚を持つのが大事です。

何が原因で不安を感じるのかを理解し、医者と心理士と状態を共有しながら二人三脚で改善を目指します。心配や不安に対処できるためのサポートを受けながら、苦手なことに段階的にチャレンジして治療を行います。

参考:厚生労働省「不安障害」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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