仕事でストレスを溜めすぎると…どうなる?

ここからは、仕事でストレスを溜め続けることで心身にどのような状態になるかを解説します。ストレスを感じたときに、そのまま放置してしまうと心身の回復にも時間がかかるもの。

仕事のストレスから、心身に起こり得る特徴は3つの状態が挙げられます。自分自身の今の状態に当てはまるものがあるかどうかも一緒に見ていきましょう。

1.仕事に行く気力がなくなる

仕事のストレスや疲労の蓄積から、仕事に行く気力がなくなる場合があります。「仕事へ行きたくない」と無気力な状態が続いているときには、体からのSOSが出ていると捉えましょう。

気力がない、無気力状態の原因に考えられることは、自分の業務内容にプレッシャーを感じていることが例として挙げられます。朝起きにくくなったり、平日は鬱々とした時間が長く続いたりするようであれば、十分な休息時間の確保を意識してみてください。

参考:新宿ストレスクリニック「『何もしたくない』『心が疲れた』と感じているあなたへ」

2.普段は何も感じないことまでストレスに感じてしまう

ストレスが溜まっていくことで、自律神経へも影響をもたらすといわれています。自律神経が崩れることで、普段ストレスに感じないこともストレスに思えたり、免疫力が低下したり、気分が落ち込みやすくなったりするのです。また、ストレスを感じやすくなると、普段は気に留めないことにイライラして怒りっぽくなります。

視点を変えると、自分の物事への感じ方の変化はストレスを抱えていることに気づくきっかけとなります。自分の感情の変化にも目を向けるようにしてみましょう。

参考:アリナミン製薬HP「自律神経の乱れ」

3.周囲の人にもストレスが伝染する

ポジティブな感情やネガティブな感情は人に伝染するといわれています。周りにストレスが伝染することを「セカンドハンド・ストレス」と呼びます。

セカンド・ハンドストレスは、環境や人から直接的に受けるストレスではありません。間接的に、ストレスを感じている状態の人の様子を見聞きすることで感じるストレスです。ストレスの伝染は、全く知らない人より身近な関係性の方がより強く表れます。

職場で上司がイライラしている様子を見ることは、知らぬ間に自分のストレスになっている場合があります。「ストレスは伝染するもの」と意識することも、周囲のイライラなどの感情に巻き込まれずに仕事に取り組むためにできることです。

参考:医療法人社団平成医会「感情の伝染とメンタルヘルス」

参考:HarvardBusinessReview「他人がまき散らすストレスに“感染”しない4つの方法」

最悪な状況を避けて、自分らしく働こう

コーピングの種類、ストレスを抱え続けることで起こり得る症状についてご紹介してきました。仕事で感じるストレスはさまざまで、人によっても異なります。ストレス要因に対して、適切な対処法を知っておくことは、自分の心身の健康を守るためであり、自分らしい働き方を叶えるために欠かせないといえるでしょう。

コーピングの方法は、自分の好きな映画を見ることや人に話を聞いてもらうことなど、日常に取り入れやすいものもあります。自分にとってストレスとうまく向き合うために会う方法を見つけていきたいものですよね。

まずは、普段から何気なくしている気分転換から、自分のストレスの対処法を見つけていきましょう。ストレスは1人で抱え込まないことを意識するようにしてみましょう。

コーピングを実践するメリット

自分に合ったコーピングを日常に取り入れることで得られるメリットは4つあります。ストレスを感じたときやストレスを感じた後の対処次第で、より心を健康に過ごすことができるのです。

今、抱えているストレスの対処法としてコーピングを活用したときのメリットをみていきましょう。

1.ストレスなく仕事ができる

コーピングを活用し、ストレスと上手く向き合うことで、職場での仕事も円滑になるでしょう。

職場で感じるストレスには直接的なストレスと間接的なストレスがあります。職場における直接的なストレスとは、仕事量の多さや通勤時間の満員電車などが挙げられます。あらかじめ1週間の業務スケジュールを立て、見通しを立ててから業務に取り組んだり、通勤時間をずらしたりしてみましょう。

ストレスの原因に焦点を当て改善するために問題焦点コーピングが活用できます。

次に間接的なストレスとは、上司や同僚の言動から受ける影響を指します。上司や同僚のイライラした様子が自身のストレスとなり、仕事が手につかない場合も起こり得ます。間接的なストレスにはストレス解消型コーピングと情動焦点コーピングを活用してみましょう。

上司や同僚の言動で感じたストレスは、休日に友人と食事をしたり、家族や友人に話したりしてストレス発散ができます。

職場環境の課題、上司や同僚の感情などが原因のストレスに対して、コーピングを活用するとストレスの原因も客観的に捉えやすくなります。自分の意志を持って課題本質的な部分に向かう姿勢も得やすくなるでしょう。

2.小さなストレスを事前になくすことができる

コーピングを用意しておくことで、ストレスを感じたとき臨機応変な行動がしやすくなります。職場で起こるストレスに対して柔軟に対応できると、ストレスが大きくなる前に対処ができます。

ストレスを小さいうちになくしておくことは、自律神経失調症や不安障害などの精神疾患を未然に防止するためにも重要です。ストレスを感じたときには1人で抱えずに誰かに話すようにしてみてくださいね。

3.人間関係が円滑にまわる

コーピングを活用していくことで相手との適切な距離感を知ることができます。不満ばかり言う上司や同僚との距離感を適切に保つことで、職場での人間関係も円滑にしていくことができるでしょう。

情動焦点コーピングを活かせば、相手の言動に流されにくくなります。人間関係を円滑にしていくことで、仕事に対するモチベーション向上にもつながるのです。

4.仕事することが楽しくなる

ストレスを上手く発散するためにコーピングを日常に取り入れれば、仕事でのミスや対人関係の悩みを引きずりにくくなります。ストレスを抱え続けないことで翌日の仕事に対する意欲にもつながっていくのです。

周囲のイライラした雰囲気を気にせず、自分の仕事に集中できる環境にすることで間接的なストレスからも解放されるでしょう。

清水真心

清水真心

フリーランスライター・メンタルトレーナー|音声配信でも活動。心理学卒、手帳とくま好き。元銀行員営業職。自身もうつ病、不安障害、パニック障害の発症経験がある。「穏やかな暮らしと心の伴走者」がモットー。

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