自分のメンタルが弱い…|病みやすい性格の原因とは?強くなる唯一の方法

ウェルビーイング

自分のメンタルが弱い…すぐ病んでしまう…

メンタルが弱くてすぐに落ち込んでしまう、嫌な出来事があるとなかなか立ち直れないなどのお悩みはありませんか。

メンタルが弱いとプレッシャーに負けて力を発揮できなかったり、失敗をくよくよ悩んで次に進めなかったりして、つらいこともあるでしょう。「もっとメンタルが強ければ……」と思ったことがある人は少なくないはずです。

この記事ではメンタルが弱い人の特徴や原因、そしてメンタルが強くなる方法を紹介します。メンタルの悩みを抱えている人は、自分のことと照らし合わせながら参考にしてみてください。

メンタルが弱い人の特徴

人にはメンタルが強い人と弱い人がいます。肝心な場面で力を発揮できずに落ち込む人がいる一方、本番や追い込まれた時にいつもの実力が出せる人もいます。

同じ状況でも人によって感じ方や対応が変わるのです。そのため、メンタルが弱い人には、何かしらの共通した特徴があります。

メンタルが弱いとは、どういう人なのか具体的にわかれば対策ができます。ここからは、メンタルが弱い人の特徴を5つ紹介します。

1.恋人や友人に依存してしまう

メンタルが弱いと、恋人や友人などの他人に依存してしまう傾向が強くなります。メンタルが弱い人の多くが、自分に自信がなく判断を他人に委ねる傾向にあるためです。

精神的に不安定な状態なので、常に心の支えを探し他人に頼っていないと不安だと感じます。そのため、他人に依存することで安心感を得ようとします。

このようにメンタルが弱いと、安心感を求めて恋人や友人に過度に依存してしまうようになる特徴があるのです。

2.周囲の人と自分を比較してしまう

周りの人と自分を比較してしまうのも、メンタルが弱い人の特徴です。メンタルが弱い人は自分に自信がない人が多いため、つい他人と自分を比較してしまいます。

他人を気にしすぎるのは精神衛生上あまりよくありません。メンタルが強い人は他人にライバル意識を持つことで、モチベーションや向上心がアップするでしょう。一方、メンタルが弱い人は他人と自分を比べて、「あの人はできるのに、なぜ私はできないんだろう」とネガティブな感情になりやすいのです。

他人と自分を比較し一喜一憂することで、ますます精神的に不安定になる悪循環に陥りかねません。

3.褒められることが苦手

メンタルが弱い人は褒められるのが苦手な場合もあります。基本的にネガティブ思考で自己肯定感が低いため、誉め言葉も素直に受け取れないためです。

メンタルが弱い人は劣等感が強いことが多いので、他人に褒められても「自分のイメージと合わない」と否定してしまいます。褒められても「自分はダメな人間なのに、そんなはずはない」と、相手の言葉を否定してしまい素直に受け取れません。

自己評価が低すぎるため、褒められることに対して違和感を覚えるので褒められてもうれしくないのです。

4.過去にとらわれやすい

メンタルが弱い人は、過去の失敗をいつまでも引きずる傾向があります。ひとつのことを長々と考えすぎてしまう特徴があるのです。

「がんばって勉強したのに試験に落ちた」、「準備万端で挑んだ大事なプレゼンに失敗した」などの失敗経験は誰にでもあります。メンタルが弱い人はこのような過去の失敗を何度も思い出してしまうのです。過去の失敗にとらわれることで、「どうせ自分にはできない」と思い込み、ネガティブな自己イメージが出来上がってしまいます。

このように過去のことにいつまでもとらわれるのは、メンタルが弱い人の特徴と言えます。

5.悪口を言われていないか気になってしまう

他人の目が気になり「自分は悪く思われているのではないか」と考えてしまうのも、メンタルが弱い人の特徴です。メンタルが弱いと、自意識過剰になり被害妄想が強くなってしまうこともあるのです。

メンタルが強い人は、世の中には多種多様な考え方があり「自分と違う意見の人がいて当然」と考えられるかもしれません。メンタルが弱い人は、多様な意見の一つと割り切れず悪いことだと思い込んでしまう傾向があるのです。そのため、相手の態度を見て「あの人は私のことを悪く思っているに違いない」と、根拠なくネガティブに受け取ってしまいます。

メンタルが弱い人は周りの人が自分をどう思っているか、常に気になってしまうのです。

メンタルが弱い・病みやすい性格の原因とは?

メンタルが弱い人の特徴を挙げましたが、どうしてそのような性格になってしまうのでしょうか。メンタルが弱くなる原因はどこにあるか、考えてみましょう。

メンタルが弱くなった原因を探ることで、解決策が見えてきます。ここからはメンタルが弱くなる原因を4つ紹介します。自分に当てはまるか参考にしてみてくださいね。

1.幼少期に愛された経験が少ない

子どもの頃に親からの愛情を感じられなかった、否定され続けて育ったなどの経験があると、自己肯定感が育まれないまま成長してしまいます。

メンタルが弱くなる原因はいろいろありますが、なかでも生まれてはじめて経験する「小さな社会」である家庭環境は、私たちの人格形成に大きな影響を及ぼすのです。

たとえば親が過干渉だったり、子どもを支配するような態度を取ったりしていると、人の顔色をうかがうようになります。自分の意見がなく他人に服従しやすくなったり、自発性に欠けた性格になったりする可能性があるのです。

幼少期に愛された経験が少ないと、健全なメンタリティが育たない場合があります。

2.褒められた経験が少ない

子どもの頃から親がやさしくなかったり、学校の先生が厳しかったりして褒められた経験が少ないと、メンタルが弱くなるひとつの原因になります。人は他人から褒められたり、認められたりすることで自己肯定感が育まれるからです。

褒められた経験が少ないまま育つと、「自分はダメだ」「自分には価値がない」など劣等感が強くなります。また、「褒められたい」という過度な承認欲求を持つ場合もあり、不安定なメンタルの原因となります。

このように、褒められた経験が少ないとメンタルが弱くなる場合があるのです。

3.人に裏切られた経験がある

人に裏切られた経験も、メンタルが弱くなる原因になります。人に裏切られ深く傷ついた経験があると、何かがあるたび「また傷ついてしまうのではないか」と恐れ、いろんなことを信じられなくなってしまいます。

特に恋人や親友など信頼していた人から裏切られると、その傷は深く長い間影響を受けてしまうでしょう。人が信じられなくなるため負の感情に敏感になり、「自分は間違ったことを言っていないだろうか」と相手の反応を伺うようになります。

人を信じ切ることができず常に疑いの目を持っているので、精神的に疲弊してしまうのです。

4.努力した経験・成功体験がない

メンタルが弱い原因として、努力した経験や成功体験がないことも関係します。

仕事や勉強、スポーツなど、何かを努力して身につけたり、成果を出したりすることで、人は自信がつくものです。努力して身につけたものは、自分の得意なことになるので、強い気持ちも持てるでしょう。しかし、努力したことや成功体験が不足していると、自分の核となる自信が育まれない場合があります。

生まれつきメンタルが強い人もいるけれど、過去の努力や成功によって強いメンタルが育まれます。逆に何事にも中途半端だと、強いメンタリティが育まれないのです。

心が弱い自分を変えたい!

ここまでメンタルが弱い人の特徴、原因を紹介しましたが、あなたに当てはまるものはあったでしょうか。「心が弱い自分を変えて、強くなりたい」と思う人もいるでしょう。

メンタルを鍛えるためにしてほしいのが、「今の自分を受け入れる」ことです。メンタルを強くしたくて無理矢理ポジティブになろうとする人もいますが、無理をするとうまくいかないときに心が折れて、立ち直れなくなる危険性があります。

「ネガティブ思考やすぐ落ち込んでしまうのも自分の特徴」だと捉えましょう。自分の性質を客観的に把握し、メンタルの弱い自分もありのまま認めるのです。どんなときにネガティブになるのか、ノートに書き留めておくのもおすすめです。

自分自身と向き合うことがメンタルを鍛える第一歩です。

メンタルが強くなる唯一の方法

メンタルを強くするために一番おすすめなのが、「ネガティブなことをポジティブに置き換える」ことです。なぜなら、メンタルが弱い人は非合理的な考えをする場合が多いからです。

では、「合理的な考え」とはどういうものでしょうか。たとえば、上司から怒られた場面を想像してください。メンタルが強い人は、例えば「怒られて嫌な気持ちだけど、上司は私を成長させるために言ってくれているんだ。明日から気をつけよう」と考えられます。

一方、メンタルが弱い人は「上司は私のことが嫌いだからいじめるんだ」「私は失敗ばかりしてダメな人間なんだ」などと考えてしまいがちです。

同じ現象ですが、考え方はまったく違います。結局は「あなたがどう受け取るか」次第で、同じ事柄でもまったく別のものに変わるのです。日頃からネガティブな言葉をポジティブな言葉に書き換える練習をすると、徐々に思考の仕方が変わりますよ。

何か嫌なことが起こったときに、この合理的な考えを思い出して、ポジティブな考えに変換するクセをつけてみてください。

参照:ヘルスUP日経Gooday 30+「医師が明かす ストレスに強い人、弱い人の決定的違い」

メンタルが弱い自分を卒業して、しなやかな自分を手に入れよう!

メンタルが弱い人の特徴や原因、解決策を紹介しました。メンタルが弱いと、落ち込む時間が長かったり、なかなか行動に移せなかったりするのが嫌でメンタルが強くなりたいと思う人は多いと思います。

しかし、メンタルが弱いことにもメリットはあります。メンタルが弱い人は心が繊細で、人の痛みに共感できたり丁寧な仕事ができたりします。必要以上に悪く思わなくても大丈夫です。

「メンタルが弱すぎてつらい……」と思う時は、ありのままの弱い自分を認めた上で、前述したネガティブをポジティブに変える「合理的な考え」をクセづけるようにしてみてください。自分を認め、愛し、しなやかな精神を手に入れましょう。

この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あぬ

あぬ

フリーライター。ネガティブで自己肯定感が低いことが悩みだったが、インドで楽に生きる方法を見つける。電子書籍「どんなに自己肯定感が低くても生きやすくなるすごいインド思考術」ベストセラー1位獲得。

関連記事

特集記事

TOP