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感受性が強すぎて、生きづらい…
感受性が強いことは自分の長所になる一方で、日常生活でストレスを感じやすかったり、生きづらいと感じたりする人も多いです。感受性が強い人は五感が非常に優れており、相手の話す内容だけでなく声のトーンや表情などをよく見ています。相手の気持ちに寄り添うのが得意な人も多いのではないでしょうか。
感受性の強さゆえに環境の些細な変化にも気づくため、外出するだけで気疲れする、周囲の影響を受けやすいなどの悩みを持つ人も少なくありません。
本記事では、感受性が強い人に共通する3つの特徴と感受性の強さを活かして、生きやすくするための方法をご紹介します。ご自身の感受性が強い原因をまずは理解し、自分の長所をどのようなシーンで活かせるのかを一緒に見ていきましょう。
感受性が強いとは?
感受性が強いとは、「環境や周囲の人から敏感に刺激を受け、相手のノンバーバルなコミュニケーションを読み取ることが得意」といえます。ノンバーバルなコミュニケーションとは、表情や身振り手振り、声のトーンなどが挙げられます。感受性が強い人は、相手の言葉以外の要素からも状況を判断しているのです。
近年では、感受性が強い気質を「HSP(Highly Sensitive Person)」と呼び、社会での認知も広がってきました。HSPの気質を持つ人は感受性と共感力があり小さな変化に気づき、柔軟に対応しようとします。
受け取る情報量が多く、ストレスがたまりやすい点も感受性が強い人の特徴のひとつです。社会での生きづらさを感じる人も多いですが、感受性の強さは自分の長所として捉えるようにしてみましょう。
感受性が強い人に共通する3つの特徴
感受性が強いことにはメリットとデメリットがあります。周囲の物音に敏感、共感性が高いなど、常にアンテナが広い状態であるため感受性が強い人の中には、体の疲れやすさや生きづらさに悩みを感じる人も少なくありません。
全体をよく把握し、自分が何をするべきか考えて行動できることは感受性の強い人の魅力ともいえます。デメリットばかりに目を向けるのではなくメリットにも目を向けていきましょう。
感受性が豊かな人の主な特徴を3つご紹介します。ご自身の感受性をどのような場面で活用できるかを考えながら見てみてくださいね。
1.アートや芸術的センスがある
感受性が強い人は、想像力があるためアートや芸術的センスがあります。芸術鑑賞や映画鑑賞などが好きな方も多いです。感受性の強さを最大限に発揮し、五感全てを使ってアートや芸術作品に触れ、楽しんでいることが特徴として挙げられます。
感受性が強いと、感情移入しやすく感動しやすいといわれています。日常で感動した出来事や感じたことを文章にまとめて物語を作ったり、感じたものを色で表現したりと感受性の強さを活かして創作活動をしている人もいます。
細やかで研ぎ澄まされた感性と想像力の高さはアートや芸術的センスにつながっているのです。
2.人の言葉や行動で傷つきやすい
人の言葉や行動で傷つきやすい点は感受性が強い人の特徴です。感受性が強いと、日常生活で特別意識をしていなくても、相手の気持ちを察して行動することができます。
相手のノンバーバルな部分を敏感に察知しています。例えば、仕事のミスを上司にフォローしてもらったとき「言葉では大丈夫と言われたけれど、表情が暗かった。やはり迷惑をかけてしまった。」と感じる場合があります。
相手が意図していないことまで、言葉や行動から感じ取るので人よりも傷つきやすいともいえるでしょう。
3.愛情深い
感受性が強いと、人だけでなく動物や物、身の回りの状況などへ自然と平等に愛情を持って接しられます。職場や外出先で困っている人にいち早く気づき声をかけ、思いやりのある行動ができることも感受性が強い人の長所です。
一方で、周囲の人への愛情を優先しすぎてしまい、自分を後回しにしてしまう人も少なくありません。周囲に対する愛情を自分自身にも向けてあげてみてくださいね。
感受性が強い原因とは?
感受性が強い原因には、「過去の経験」と「生まれつきの気質」が考えられます。過去の経験とは、例えば友人から仲間はずれにされたり、いじめにあったりした経験のことです。自分が当事者になり心に傷を負った経験から、人よりも繊細で周囲を気にするようになっていく場合があります。人間関係でトラブルを経験した人は、自分を守るために過剰な配慮をしていると考えられます。
生まれつきの気質とは、「HSP」が挙げられます。人口の15〜20%、約5人に1人がHSPで、感受性が強く生きづらさを感じがちです。なお、HSPは病気ではなくあくまでその人の生まれつきの特徴です。HSP気質の人は、音や光に敏感だったり、周囲の人の感情に左右されやすかったりします。
先天的でも後天的でも「感受性が強いこと」はあなたの大切な個性であり長所です。自分が感じている生きづらさの原因を知ると、「何をすれば対処できるか」が見つけやすくなります。
例えば、職場で他の人が怒られている様子を見聞きするだけで、苦しさを感じたときを考えてみましょう。感受性が強いため、怒られている人に共感したりその場の空気を人よりも察知したりして苦しさを感じていると考えられます。我慢せずにその場所から離れるのも自身のつらい感覚を減らす手段として有効です。