ストレスフリーは「ストレスが皆無の状態」ではなく「ストレスの要因と上手に付きあい、不安をコントロールできていて、前向きな心理の状態」です。ストレスを溜めない方法は、難しく考えすぎる癖をやめる、行動をシンプルに変える、ストレスの原因を手放すなどです。自分なりのストレス発散方法を設けつつ、普段からストレスを溜めない環境づくりをしていきましょう。
目次
ストレスのない生活がしたい…
コロナ禍の昨今、大きなストレスの中で生活している人も少なくありません。上手に息抜きができている人もいれば、なかなかリフレッシュができずにイライラを感じている人も多いでしょう。
今回は、ストレスを溜めない方法や幸せに生きるためのヒントをご紹介します。ストレスは、生きている以上は必ず感じるものです。だからこそ自分ならではのストレスのコントロール方法を学び、ストレスを味方につけて自分らしく生活をしていきましょう。
ストレスフリーとは
ストレスフリーとは、ストレスがまったくない状態を指します。精神的なプレッシャーや緊張がなく、穏やかな心で生活ができている状態です。つまり、人間関係や仕事や将来の不安もない・あったとしても充分なケアやフォローの準備ができている状態といえるでしょう。
ストレスは大きく4種類あります。
- 環境的要因……天気や騒音など、外的な刺激に由来する要因。
- 身体的要因……睡眠不足や病気など、体の状態に関わる要因。
- 心理的要因……不安や悩みなど、精神的な要因。
- 社会的要因……激務や残業など、社会的生活に関わる要因。
ストレスというと人間関係や会社でのプレッシャーなどが頭に思いうかびやすいですが、電話の音や温度の変化など自分ではコントロールしづらい要因もストレスになります。
そのため「完全にストレスから解きはなたれている状態」を作りだすのはほぼ不可能です。つまりストレスフリーは「ストレスが皆無の状態」ではなく「ストレスの要因と上手に付きあい、不安をコントロールできていて、前向きな心理の状態」です。
ストレスを溜めない方法&幸せに生きるヒント
日々ストレスにさいなまれている方のために、ストレスを溜めない方法をご紹介します。ストレスを溜めてばかりでは、心の余裕がなくなって視野も狭くなります。普段なら許せることもイライラしてしまい、人間関係に亀裂が生じることも。
自分にピッタリのストレス発散方法を知り、自分らしくポジティブに生きていきましょう。幸せな人生のヒントは健やかな心理状態にあります。心が晴れやかで前向きな状態だからこそ、穏やかな生活が過ごせるのです。
1.難しく考えすぎる癖をやめる
ストレスを溜めないためには、難しく考えすぎる癖をやめましょう。思慮深いことは素敵な魅力であり、失敗を未然に防ぐための慎重さを生みだします。しかし、まだ起きていないことまで考えて不安を感じている人はストレスを溜めやすいでしょう。
思慮深さと想像力の豊かさという個性はそのままに、心が疲れてしまう一歩手前で思考を止める癖を付けてください。特に、不安な未来を想像して気を病まないように心がけましょう。できる限り不安を減らせるように行動に移すことが大切です。
2.行動をシンプルに変える
ストレスを溜めないためには行動をシンプルに変える必要があります。1日の中でやらなくてはいけない行動が多いほどストレスが溜まりやすく、複雑であるほど頭を使うため混乱しやすくなります。1度に多くのことを考えずに済む環境づくりが大切です。
現在の行動を違う内容に変えるとより混乱する可能性があるため、まずは「やらなくていいこと」を決めましょう。1日の行動を振りかえり、人に頼めるものや後日で構わないと判断したものをカットします。完璧主義の考え方を緩める癖も付けましょう。
3.ストレスの原因を手放す
現在、理由が明確なストレスを抱えている人は、原因となる人間関係や環境を手放すことをおすすめします。自分に悪影響を与えると分かっているストレス源を放置すると、次第に心をむしばみ判断能力を衰えさせます。
ストレスの原因をそのままにしておいても、勝手に解決はされません。今は1度距離を取り、自分のペースを取りもどすことを先決させましょう。悩みを悩みのまま持っておくよりも、解決できないなら「手放す勇気」を持てるのがストレスを溜めない秘訣です。
4.十分な睡眠を取る
ストレスの原因は睡眠不足の可能性もあります。寝不足の日が続くと日中にも眠気やけん怠感が現れ、体だけではなく心にも負担がかかります。また寝不足は家事や勉強、仕事のパフォーマンスを低下させ、ストレスが溜まる要因に。
ストレスを溜めないためには、まずは十分な睡眠を取りましょう。せめて週に1日は、アラームに起こされずにぐっすり眠る日を設けてください。平日も夜遅くまで起きる習慣を控え、決まった時間に入眠準備が行えるよう心がけましょう。
参考:NHK健康ch「【特集】睡眠障害・不眠症の原因や症状、治し方・治療法まとめ」
5.食生活を改善する
ストレスを溜めない基本は、健康的な睡眠と食生活です。朝起きて朝食を食べ太陽の光を浴び、夜は夜更かしをせずに眠る。生活リズムを整えることでストレスは減り、心身の調子がよくなります。またストレス状況下では食欲が減るため、食事を十分に摂るためにリラックスできる時間を設けることも大切です。
また「やけ食い」は手軽なストレス発散方法ですが、体への負荷がかかるだけではなく「太るかもしれない」「吐いて出さないと」など新たなストレスの種になることも。栄養バランスの取れた食事を規則正しく食べましょう。