気持ちの整理とは─|お家で簡単にできる、心の整理法・セルフケア方法

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気持ちを整理するって、意外と難しい…

やることがたくさんあるとき、目の前に難しい課題があって解決策をせまられているとき、頭の中が混乱してしまうことはありませんか?思考が混乱するとパニックになったり、やる気を失ったりすることもしばしば。そうならないためにも、うまく気持ちの整理ができるといいですよね。

しかし、気持ちの整理とは案外難しいものです。頑張らなきゃと頭の中ではわかっていても、思考が混乱していると思うように気持ちの切りかえができません。

本記事では、気持ちの整理をうまく日常に取りいれる方法や、ストレスから自分を解放するセルフケアについて紹介します。気持ちの整理をする力を身につけて、エネルギーに満ちた日々を送りましょう。

気持ちの整理とは

気持ちの整理とは「自分の気持ちや考えの存在を把握すること」です。

思考が混乱している状況から抜けだすためには、まず自分を悩ませている原因を知ることが大切です。原因がわかれば、原因そのものを取りのぞいたり、不安に感じないような対策をとったりと、具体的な行動がとれるようになります。

人にどう見られるか気にしたり、ネガティブに思う自分を責めたりする必要はありません。まずは、どんなささいなことでも自分の本音に耳を傾けてあげてください。気持ちの整理ができ、自分が何に不安や苦手意識を感じるかはっきりすると、前進するためのヒントが見つかるはずです。

参考:武田友紀「『繊細さん』の幸せリスト」p.136

自分の気持ちを把握する方法

気持ちの整理をするためには、自分の思っていることをアウトプットするのがおすすめです。

頭の中でモヤモヤしていることを言葉にして日記やブログに書くのもいいですし、言葉にするのが難しい人は、絵や図でも大丈夫です。信頼できる友人や家族に話を聞いてもらうのもいいでしょう。

大切なのは、心身にたまった正直な感情を外に出すことです。気持ちの整理をしたい時は他人の目を意識した文章を書いたり、相手の話を優先して聞いたりしなくていいのです。自分のペースを大切にし、心の奥の気持ちを分析していきましょう。

本当の感情を吐きだすことで、こう思っていたのかと自分のことをより理解できるようになります。気持ちの整理をする時間を意識的につくり、普段からこまめにアウトプットしていけば、前向きに行動できるようになるでしょう。

参考:武田友紀「『繊細さん』の幸せリスト」p.132

お家でも簡単にできる、気持ちの整理・セルフケア方法

気持ちの整理は、自分の本当の気持ちを把握すること。意識的に行わないと、なかなかうまくいきません。自分の時間をつくれないほど忙しかったり、落ちついた環境にいなかったら、なおさら難しいですよね。

ここでは、気持ちの整理をする時のポイントや、思考が混乱しないように普段から心がけるべきことを紹介します。気持ちの整理をする習慣を身につけると、どんな時も感情をコントロールできるようになるでしょう。

1.怒りや悲しみに対してはしっかり泣く

怒りや悲しみなど不快な感情がある時は、思いっきり泣くことが大切です。とくに自分の感情を抑えがちな真面目で頑張り屋の人は、我慢は禁物です。

涙を流すことで抑えていた感情を解放でき、本当の気持ちに気づきやすくなります。泣くことにはストレスホルモンを体外に出す効果や、リラックスさせてくれる作用もあるため、落ちついて気持ちの整理ができるようになるでしょう。

2.アロマなどでリラックスした状態で思考を巡らす

気持ちの整理を行う時は、自分がリラックスできる空間や場所を選ぶのも重要です。騒がしい場所や不快に思う環境だと、自分の内面に集中できなくなり、周りからの刺激がかえってストレスになってしまいます。

リラックスするためにおすすめなのは、アロマやゆっくりとした音楽、散歩やジョギングなどの軽い運動です。不安や緊張を和らげ、心と体をリラックスさせてくれる働きがあるので、落ちついて自分の気持ちと向きあえるでしょう。いったんストレスの原因と距離をおけるので、客観的に自分を見つめ、今まで見過ごしていた気持ちに気づけるようになるかもしれません。

参考:厚生労働省 こころもメンテしよう「体を動かす」
参考:厚生労働省 こころもメンテしよう「音楽を聞いたり、歌を歌う」
参考:健康長寿ネット「アロマテラピーの健康効果とは」

3.起きていないことは考えない

私たちが抱える悩みや不安の9割は思いこみや妄想、心配のしすぎなど、実体のないものだといわれています。その時はどれだけ悩んでいても、案外簡単に乗りこえられたり、誰かのふとした一言で心が軽くなったりするものです。

先のことを心配しすぎてしまうと、考えることが増え、必要なことを考える余裕までなくなってしまいます。そうならないためにも、今起きていないことはいったん手放して、目の前のことだけに集中しましょう。頭の中でずっと考えてしまう人は、信頼できる人に相談にのってもらったり、ノートに心配事を書きだして気持ちの整理をしたりするのがおすすめです。

4.ストレスの原因を書き出し、離れる努力をする

私たちはストレスの原因がはっきりとわかっていない時に、一番不安を感じやすいといわれています。それは自分がどういう状況に置かれ、何にどう対処したらいいかがわからないから。不安はやがてネガティブな感情を招き、思考を混乱させてしまいます。

不安の原因は、頭の中で考えるだけでは突きとめられません。ノートや日記に自分の考えていること全部を書きだすことで、ようやく真因に気づけるものです。

原因がわかれば、ストレスからどう離れるか、ストレスをどう減らしていくか考えてみましょう。具体的な行動をとれるようになると、前よりぐっと心が軽くなるはずです。

参考:築山節「脳と気持ちの整理術」p.60~p.63

5.デジタルデトックスを行う

思考が混乱する理由のひとつに、情報のインプットが多すぎることが考えられます。

現在は、スマホ一台で簡単に誰かとつながれ、必要な情報もすぐに検索できます。しかし情報をインプットしすぎていると、頭が情報を処理できなくなり、自分の気持ちや考えを整理しづらくなってしまいます。SNSで誰かと比較することで、余計な不安を感じる人も多いでしょう。

頭の中が混乱していると感じたら、携帯やパソコンからいったん離れ、自分の気持ちをアウトプットすることに時間をあてましょう。気持ちの整理ができたら、自分にとって何が大切なのかがはっきりするので、自分に必要な情報だけを選択できるようにもなるでしょう。

参考:武田友紀「『繊細さん』の幸せリスト」p.56

自分の気持ちと向き合い、心の整理を習慣づけよう

仕事や家事が忙しく、気持ちの整理をする時間がもったいないと思う人がいるかもしれません。気持ちの整理の効果をなかなか信じられない人もいるでしょう。

しかし気持ちの整理は、むしろ効率やパフォーマンスを上げてくれるもの。習慣化すれば、物事の優先順位がつけられるようになったり、必要のない悩みを捨てられるようになったりと、前向きな思考や行動が身につきます。

テレビやスマホを見る10分を、気持ちの整理をする時間にかえてみるだけでも大きく変わります。少しの気づきが行動の変化につながり、あなたの未来がより明るいものになっていくでしょう。

この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

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