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「仕事したくない」「何もしたくない」は甘えなのか?
誰しも一度は「仕事に行きたくない」と思ったことがあるのではないでしょうか。人間関係や出世争い、収入、ノルマ、通勤、ハラスメント、将来の不安……仕事には数々のストレスが付きまといます。
仕事のやる気がない日や「行きたくない」と思う日があること自体は、珍しくありません。しかしネガティブな気持ちが長く続いたり、仕事が手に付かないほど落ち込んだりしている場合は、早めの対策が必要です。
今回は、仕事をしたくないと思う人の心理や対処法などをご紹介します。会社に行きたくないと思ったときに「してはいけないこと」も紹介していますので、自分を追い込まずに心を楽にしていく方法を一緒に探しましょう。
仕事に行きたくない理由・心理状態
仕事に行きたくない理由は千差万別です。人それぞれの理由があり、対処法も異なります。自分に合った解決法を探すためには、行きたくないと思う原因を知ることが必要です。
ここでは、仕事に行きたくない理由・心理状態として挙げられるものを7つご紹介します。人によってはつらい出来事を思いだす時間になるかもしれませんが、無理のない範囲で今の自分の状態を分析してみてくださいね。
1.会社に行くのが怖い
会社に行くこと自体に恐怖を感じている人は、会社に行きたいとは思えないでしょう。満員電車や人混みが怖かったり、電車で痴漢を受けてしまったことがトラウマになっていたりと恐怖の原因はさまざまです。
また会社や業務のシステム自体に大きなストレスを感じている可能性も。たとえば営業職や販売業などでは、数字で結果を見られます。数字という逃げられない評価基準に大きなストレスを感じ、自己価値を否定されるのが怖くて「会社に行くのが怖い」と思っている場合もあります。
2.上司が怖い
頻繁に顔を合わなくてはいけない上司を怖いと感じている人は、会社に行きたくないと感じるでしょう。「怖い」の理由はさまざまですが、多くの場合は威圧的な態度であったり、不愛想で冷たい印象であったりすることに恐怖心を抱きます。
上司に怒られるのを恐れて、ベストパフォーマンスを発揮できないこともあるでしょう。また、一見ニコニコしている上司にも「何を考えているかわからないから怖い」と感じることもあります。
3.残業が多くて体力に限界を感じている
残業が多く、退職的に疲弊を感じている場合も会社に行きたくないと感じます。どの会社でも繁忙期や急なトラブルなどは発生するため、残業自体は珍しいことではありません。
しかし残業が毎日のように続いたり、帰宅しても自分の時間が過ごせないほど夜遅くまで続いたりすると、会社に行く前から気が滅入ります。出社前から「今日も残業か……」と思うと、足取りも重くなります。
4.社風が合わない
毎日勤めている会社の社風が合わないと、仕事に行きたいと思えません。もちろん社会人として仕事をするからには、誰であっても個人の感情を封じるシーンがあります。
しかし感銘を受けない社風の元で働きつづけるのはストレスがたまるものです。自分の美学を仕事に反映できないだけではなく、気が合う同僚や上司を見つけることも困難でしょう。
5.自分のやりたいことができない
人生の過半数の時間を仕事と共に生きる私たちにとって、仕事の内容は人生の幸福度に大きく関係します。自分のやりたいことができない会社で働いていると仕事自体へのモチベーションが下がり、会社に行きたいと思えなくなります。
社会人である限り「やりたいことしかやらない働き方」は難しいものです。しかし、やりたくないことばかりをやらされ、自分の希望が通らない業務ばかりだと仕事への情熱が冷めてしまうでしょう。
6.同僚や上司・部下からいじめやパワハラを受けている
同僚や上司・部下からいじめやパワハラを受けている場合は、会社へ行きたいと思えなくなります。いじめやパワハラへの対抗手段は多く用意されてはいますが、実際に自分がいじめやパワハラを受けると「対抗するエネルギー」すらも奪われてしまいがちです。
仕事を休む選択肢もありますが、リスクがまったく無いわけではありません。毎日のように心を殺して無理やり出社をしていると、いつしか限界を迎え会社へ行くこと自体に拒否反応を起こしてしまいます。
7.通勤時間が長く億劫
通勤時間は出社へのモチベーションに大きく影響します。通勤時間を読書や勉強などに費やしたり、自分の趣味の時間に使ったりなど、器用に利用できている場合はストレスがたまりづらいでしょう。
しかし、すべての人が通勤時間をポジティブに使えているわけではありません。通勤時間を有効活用できない場合は、会社に行くだけでも疲れを感じ、出社自体を憂鬱に感じてしまいます。