「嫌なことから逃げる…」逃げ癖がある人の特徴&7つの改善法

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嫌なことから逃げる癖が抜けない…


面倒な仕事があると会社を休んでしまう、部屋の片付けをつい後回しにしてしまうなど、「嫌なことがあるとすぐに逃げ出してしまう……」と悩んでいませんか。

誰でも嫌なことや困ったことからは逃げたくなるものです。しかし、向き合う前からできないと判断して目を背けてしまうのは、「逃げ癖」がついてしまっているかもしれません。

逃げ癖がついていると、周囲の人からの信用を失ってしまう恐れがあります。特に仕事においては、大変な仕事をすぐに他の人に任せたり、会社を休んだりすれば、たくさんの人に迷惑がかかります。逃げ癖のせいで、仕事が長続きせず職を転々としてしまう人もいるでしょう。

それでも、逃げたくて逃げているわけではない、本当は逃げずに立ち向かいたいと思っている人が多いのではないでしょうか。本記事では、逃げ癖を直したい人のために、逃げ癖がある人の特徴から逃げ癖の改善方法まで詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

嫌なことから逃げるのは、悪いことではない!


逃げ癖があるのは決して悪いことではありません。

人は何らかのストレスを感じたり、困難や危機に直面したりすると、無意識に防衛反応が働き、それを避けようとします。自分にとって危険だと認識すれば、逃げようとするのは当たり前のことです。

また、無理をしてつらいことに向き合い続けるよりも、楽しいことや自分がやりたいことに時間を割いたほうが人生を豊かにできる場合もあります。逃げることで自分を守れたり、逃げた先で新たな道が拓けたりすることもあるでしょう。

嫌なことに耐え続けて心や体を壊してしまっては元も子もありません。結果的に「逃げてよかった」と思えることもあります。だから、逃げ癖があるからといって自分を否定したり、必要以上に落ち込んだりはしないでくださいね。

参考:Oggi.jp『「逃げ癖」とは?「逃げ癖」がある人のたどる末路、その克服方法を紹介』

嫌なことから逃げる人の特徴・共通点とは?


逃げ癖があるのは悪いことではないとはいえ、できれば克服したいと考える人が多いのではないでしょうか。逃げ癖があるせいで成長の機会や有益な情報を逃してしまえば、後悔することにもなりかねません。過去に逃げてしまったことを後悔した経験から、逃げ癖を直したいと思っている人もいるのではないでしょうか。

逃げ癖を直すための第一歩として、まずは逃げ癖がある人はどんな人なのかを見ていきましょう。ここからは逃げ癖がある人の特徴や共通点を詳しく紹介します。もし自分にあてはまるものがあれば、逃げ癖がついてしまっている可能性があります。普段の自分の行動や考え方と照らし合わせながら、チェックしてみてください。

参考:Smartlog「逃げ癖がある人の心理&特徴|逃げ癖が付く原因克服する方法を解説!」

1.自分を甘やかしてしまう

逃げ癖がある人は、自分を甘やかしてしまう傾向があります。

壁を乗り越えることで得られる達成感や充実感にはあまり興味がなく、楽で簡単な道を選びがちです。練習の厳しい部活や難関校の受験など、高い目標に向かって努力を続けることが苦手で無理をしてまで挑戦はしないでしょう。

大変な思いをするよりも、自分の手が届く範囲でストレスなくできることを大切にします。我慢することも苦手で、少しでも大変そうだと思うと逃げてしまいがちです。

2.人に対しても優しい・甘い


自分を甘やかしてしまう人は、他人にも甘く、優しくできる人が多いです。自分自身が努力や苦労を好まないため、他人にも強要はしません。また、繊細で傷つきやすいところがあり、人の痛みにも敏感で周囲の人に優しく接することができます。

「逃げることは悪」「嫌なことを我慢してこそ成長できる」といった意識を持たず、他人が逃げても怒ったり、否定したりしないのも特徴です。

3.飽き性

飽き性で継続力がないのも逃げ癖がある人の特徴です。

何かを新しく始めても、うまくいかないとすぐに嫌になりやめてしまいます。他のことに興味が移り、途中で投げ出してしまうこともあります。

途中で飽きてやめてしまうことが当たり前になっていると、何かを成し遂げて達成感を味わうことができません。そのため、努力を継続して壁を乗り越えようという気持ちが生まれず、嫌になれば途中でやめてもいいと思ってしまいます。

4.諦め癖がある


何か困ったことがあるとすぐに投げ出してしまう。最初から「自分にはできない」と諦め、挑戦すること自体をやめてしまう。このように、諦め癖が逃げ癖につながっていることもあります。

失敗への恐怖や自信のなさから意欲や向上心が持てず、諦めることが習慣になってしまうのです。過去に大きな失敗をした経験や、がんばったのに評価されなかった経験が諦め癖につながっていることもあります。

また、自分の中の理想が高すぎるため「どうせできるはずがない」と考え、行動に移せないことも考えられます。

5.一つのことを長期継続できない

逃げ癖がある人は飽きっぽく、一つのことを長く続けられない傾向があります。

少し努力すれば乗り越えられそうなことでも、向き合うのが嫌で投げ出してしまったり、途中で他のことが気になったりして長続きしません。

仕事においても職場に嫌な上司がいたり、大変な仕事を任されたりするとすぐに辞めてしまい転職をくり返す傾向があります。人間関係でも同様に、特定の人と深い関係を築くのが苦手です。また、その飽きっぽさからすぐに別の人に気持ちが移ってしまい、恋愛や友情が長く続かないことも多いでしょう。

6.自己肯定感が低い


自信のなさが逃げ癖につながっていることもあります。逃げ癖がある人は、「自分にできるはずがない」「他の人のほうが向いているはずだ」と何事もネガティブにとらえてしまいがちです。その結果、困難に立ち向かうことや、新しいことに挑戦するのが怖くなり逃げ出してしまいます。

逃げるのが癖になるとますます自分に自信がなくなり、さらに自己肯定感が下がるという悪循環に陥ってしまうこともあります。

7.失敗を認めることが苦手

逃げ癖がついている人は、自分の失敗や間違いを素直に認めることが苦手です。失敗を認めると、嫌なことや困難に向き合わなければいけなくなります。面倒なことが増えるくらいなら、逃げたほうがいいと思ってしまうのです。

自分の非を認めず、他人や環境のせいにしたり、言い訳をしたりすることで問題をうやむやにしようとします。プライドが高く、自分が失敗した事実を受け止めたくない、自分の弱みを見せたくないという気持ちも関係しているのでしょう。

8.その場しのぎがうまい

逃げ癖がある人は、要領がよくその場しのぎがうまい人も多いです。自分が失敗しても言い訳をしたり誰かのせいにしたりして、とりあえず場を収めようとします。

過去にその場しのぎをして嫌なことからうまく逃れた経験があると、「今回もその場しのぎをしてやり過ごそう」と考え、同じことをくり返してしまいます。その場しのぎをくり返すことで困ったときの立ちまわり方を覚え、逃げることばかりがうまくなってしまうのです。

なぜ、いつも逃げてしまうのだろう?嫌なことから逃げる原因


嫌なことから逃げずに立ち向かいたい気持ちはあるのに、なぜいつも逃げてしまうのでしょうか。逃げ癖の原因を考えてみましょう。嫌なことから逃げるのが癖になってしまった背景には、育ってきた環境やこれまでの経験など、何か理由があるはずです。

ここからは逃げ癖の原因を6つ紹介します。今までの自分の行動や過ごしてきた環境を振り返り、逃げ癖がついてしまった原因を見つけてみてください。

1.幼少期の教育環境・両親が過保護だった

逃げ癖には幼少期の教育環境が大きく影響します。幼い頃から両親に愛され、わがままを許されてきた環境で育つと、嫌なことや大変なことへの耐性がないまま大人になってしまいます。

嫌なことから逃げ出しても怒られず、いつも代わりに誰かがやってくれていたのかもしれません。もしかすると代わりに誰かがやってくれていた事実にすら、気づいていない可能性もあります。「嫌なことはやらなくてもいい」という認識が強くなってしまっているでしょう。

2.職場環境が優しい

逃げ出しても怒る人がいない優しい職場環境にいると、逃げ癖がつきやすくなります。

失敗をしても怒らず、代わりに解決してくれる上司や、面倒な仕事を引き受けてくれる後輩など、優しい人に囲まれて仕事をするのは快適です。ストレスもなく穏やかな気持ちで過ごせるでしょう。しかし、「面倒なことや大変な仕事はしなくてもいい」という認識が強くなり、嫌なことから逃げる癖がついてしまいます。困難を乗り越える力が育たず、成長する機会も失われているのかもしれません。

3.恋人や友人に甘えてきた


優しい恋人や友人が甘えさせてくれる環境にいることも、逃げ癖がついてしまう原因です。

失敗しても恋人がかばってくれたり、友人が助けてくれたりすると、「失敗しても誰かがなんとかしてくれる」という甘えが生まれてしまいます。問題解決や困難を乗り越えるための方法を考える前に、誰かを頼る癖がついてしまっているかもしれません。そのような癖がつくと、周りに頼る人が誰もいない状況になれば、逃げるしかなくなってしまいます。

4.失敗することに強い恐怖心がある

失敗に対して強い恐怖心を抱いていると、逃げることを選んでしまいがちです。

過去に失敗して恥ずかしい思いをしたり、他人の失敗を見て「あんなふうになりたくない」と思ったりした経験から、失敗への恐怖心が強くなっているのです。

「絶対に失敗したくない」という気持ちが強いため、少しでも失敗するリスクがある選択肢は避けるようになります。困難な問題や新しい挑戦には向き合おうとせず、逃げるのが癖になってしまうのです。

5.承認欲求が強い

「誰かに認められたい」「自分の価値を知ってほしい」という承認欲求の強さが、逃げ癖につながることもあります。

承認欲求が強い人は、自尊心を高め他者から認められるために、能力を磨き努力できる人です。しかし、頑張っても一向に報われない状況が続くと「努力しても意味がない」と感じ、逃げ出してしまうことも。強すぎる承認欲求が無力感や自信喪失につながり、逃げ癖を招くことがあるのです。

参考:マイナビウーマン「承認欲求とは?承認欲求が強い人の特徴と対処法」

6.完璧主義である


完璧主義の人は常に完璧を追い求め、ミスや失敗を恐れます。そのため、少しでも「完璧にできそうにない」「失敗しそう」と感じれば、逃げ出してしまう傾向があるのです。

責任感が強く、途中で投げ出すのが苦手なため、最初から向き合おうとしないこともあります。それは「失敗して恥をかくくらいなら最初からやらないほうがマシだ」と考えてしまうからです。

完璧主義であればあるほど、早い段階で「自分にはできない」と見限り、逃げる癖がついてしまっているかもしれません。

ほし あゆみ

ほし あゆみ

ライター。「好きを大切に」をコンセプトにしたWebメディア『my prism』を自主運営。HSP気質。生きづらい世の中を少しでも生きやすくする方法を模索中。漫画とアイドルとインターネットが好きです。

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