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心や時間に余裕がない…
私たちは日々、仕事や家事、勉強などの「やらなくてはいけないこと」に追われるように生きています。ときには感情を抑えつけて過ごす毎日の中で、ふと「もう何も考えたくない……」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
心や時間に余裕がないと、判断力が鈍りネガティブな気持ちになりがちです。しかし、今すぐに十分な休息を得られない人も多いでしょう。本当は休むべきだと頭ではわかっていても、日々の営みは簡単に止めることはできません。
今回は「何も考えたくない」と思う理由や、何も考えなくて済む方法などをご紹介します。心が疲れているときや時間に余裕がないときにしてはいけないことも解説しますので、精神的に疲れを感じている人はぜひ参考にしてくださいね。
何も考えたくないほど疲れた…もう頑張れない…
ストレスや悩みが重なったり、残業や家事で精神的にも体力的にも追いつめられたりすると、あまりの疲労で茫然としてしまうことがあります。頭の中で何も考えられなくなり、思考がまとまらなくなります。
ストレスを発散する気力も湧かなくなったしまったときは、いよいよ本格的に休息が必要です。今の状態のまま無理を続けると心が壊れ、健康な状態に戻るためには専門の医療が必要になってしまうかもしれません。
とはいえ、さまざまな事情から今すぐにまとまった休日を設けることが困難な人もいるでしょう。十分な休息を取れるまでの間は、日常の中で取り入れられる「小さな休息」を上手に活用して乗りこえる必要があります。
何も考えたくない時の原因は?
自分に合った休み方を見つける前に、まずはストレスや不安の原因を分析しましょう。あなたを悩ませる問題を見きわめることで、より適切な対処法を導きだせます。
ここでは「何も考えたくない」と思う原因として挙げられるものを4つご紹介します。心身共に疲れて頭が回らなくなってしまっている人もいるかもしれませんが、心身がしっかりと休まる方法を見つけるためにもぜひ振りかえりの時間を設けてみましょう。
1.仕事で残業が続いている
仕事で残業が続いているときは、精神的にも体力的にも余裕がなくなります。ギリギリまで仕事をして帰宅すると、疲れ果てて何もできずに寝てしまいます。プライベートな時間を設けられず、息抜きもできません。
繁忙期やトラブルなどが原因の残業であれば「一定期間だけだから頑張ろう」という気持ちにもなりますが、いつまでもゴールが見えない残業は疲労がたまりやすく、心身共に擦りへって「もう何も考えたくない、考えられない」と感じます。
2.自分の時間を作る余裕がない
自分の時間を作る余裕がないと、リフレッシュするタイミングを設けられずに心に余裕がなくなります。仕事や学業などの「やらなくてはいけないこと」ばかりが頭を支配して、もう何も考えたくないと思ってしまうのです。
自分の時間を作る余裕がない理由は仕事や学業だけではなく、家事や育児、介護、通勤時間など人それぞれです。わずかに作れた自由時間も体力回復に充ててしまい、結局何もできずに普段の生活に戻るしかありません。
3.燃え尽き症候群になっている
今までは情熱的に打ち込める物事があったのに、突然何も考えたくなくなってしまった場合は「燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)」になっている可能性があります。
燃え尽き症候群は、努力に見あった結果が得られなかったり、大きな目標を達成したりした人が陥りやすい症状です。何もやる気が起こらずに物事へのモチベーションが上がらない状態で、医学的にはうつ病の一種とされています。
参考:かせ心のクリニック「燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)」
4.トラブルが重なりキャパオーバーになっている
自分で持てる荷物の重さに限界があるように、心にも抱えられるストレスの限界があります。限界値は人によって違い、心のキャパシティーを超える量のストレスや不安を感じると「何も考えたくない」と思いがちです。
複数のトラブルが重なり「一度に考えなくてはならない問題」が多い状態ではキャパオーバーになりやすく、何から順番に解決していくべきなのかも考えられなくなります。一つひとつを解決できる能力は持っていても、同時にいくつもとなると頭がパニックになってしまうのです。