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仕事の要領が悪い…すぐ怒られてしまう…
一生懸命がんばっているのにもかかわらず、職場で「要領が悪い」と怒られてしまった経験はないでしょうか。自分なりに必死に仕事を覚えて取りくんでいるのにネガティブな言葉を言われると、心が落ち込んでしまいますよね。
とはいえ「要領をよくしよう」と思っても、すぐに働き方を変えることは難しいものです。まずは「要領がいいとは何か」を理解した上で、少しずつ仕事における考え方を変化させていきましょう。
今回は、要領がいい人の特徴や要領をよくするためのコツなどをご紹介します。要領のよさを身につけて、仕事をさらに効率的に進めましょう。
要領がいい人から学ぶ!要領がいい人の特徴
ここでは、要領がいい人の特徴をご紹介します。実際に身近にいる要領がいい人の習慣をまねることも大切です。無理なく取り入れられそうな要素があれば、今日からでも実践してみましょう。
1.タスク整理・優先順位をつけることが得意
要領がいい人は、タスク(自分に課された仕事や課題)を整理することが得意です。業務が複数あっても「まず何から始めるべきか」と優先順位を考えられ、正しく決定した上で実行できる視野の広さを持っています。
優先順位を決める基準が合理的で、「早く終わる仕事」「第三者との連携が必要な仕事」「返答待ちの間にできる仕事」などタイプごとに仕分けられ、どのような順番で取り組めば最も要領よく済ませられるかを理解しています。
2.ながら作業ができる
「ながら作業」ができる人は要領がいい人です。複数の作業を同時進行で進められるため、仕事やチーム全体の効率を引きあげます。頭の切り替えが速く、複数の作業を抱えていてもすぐに思考のスイッチを変えられます。
マルチタスクが得意で「一服しながらメールチェック」「事務作業をしながらデザインの思案」などをこなせるタイプです。無駄な時間を作らず、集中力を維持したまま2つ以上の作業を両立できています。
3.物事をシンプルにすることが得意
物事をシンプルに考えられる人は、要領よく仕事をこなせます。本来は簡単にできる仕事でも、難しく考えすぎると現実以上に複雑な工程があるかのように思い込んでしまいがちです。
要領がいい人は仕事を「点」で考えられ、点と点の間をつなぐ「線」に余計な情報を入れません。必要以上に物事を複雑に考えないことで「今自分がするべき仕事は何なのか」「何が必要なのか」「周りにどのような影響を与えるのか」などをピンポイントでイメージできます。
4.完璧を求めすぎない
仕事のクオリティにこだわりを持つことは大切ですが、要領よく仕事ができる人は「完璧」を求めすぎないものです。「相手(顧客や受注先など)が満足をするために必要なボーダーライン」を理解した上で、必要以上に無理をしません。
時間をかけて100点を目指すのではなく、80点程度の及第点でOKを出します。そのため、どんどん新しい作業に取りくむことができるのです。デザイン系やサービス系などの明確なゴールがない仕事では特に必要な能力だといえるでしょう。
5.「自分でやらなくていいこと」など取捨選択ができる
要領がいい人は「自分がやるべき仕事か・そうではないか」の判断が早く、作業の取捨選択ができます。「自分しかできないこと」「自分がやった方が効率がいいこと」は優先して取り組みますが「自分ではなくてもできること」「自分以外の人がやったほうが効率がいいこと」は他人に任せます。
チーム全体の効率を考えられる視野の広さを持っているため「この人がいるだけで仕事の回転が速くなる」といい評価をされやすいでしょう。損得ではなく、生産性を考えて選択・行動ができています。
6.イレギュラーなことも柔軟に対応することができる
普段から要領よく仕事をしている人は、イレギュラーな事態になっても柔軟に対応できる傾向にあります。「どんなに予防していても突発的なトラブルは起きるもの」と考えているため、必要以上に慌てずに対処ができるでしょう。
要領が悪い人はトラブルを「緊急事態」と考え、頭がパニックになってしまいがちです。しかし要領がいい人は、イレギュラーさえも「通常業務の中で起こり得る出来事」と認識しているため、冷静でいられます。
要領がいい人と悪い人の違いとは?
要領がいい人と悪い人の違いは「未来と全体が見えているか」です。要領がいい人は、自分の仕事が周囲にどのような影響を与えるのかを常にイメージできているだけではなく、現在の行動によって「分岐する未来」を予想しています。
しかし要領が悪い人は目の前の仕事しか見えておらず、自分の仕事をただやるだけに留まりがちです。想像力が欠けているためイレギュラーにも対応できず、チームのために貢献をすることも難しいでしょう。
もちろん、自分の仕事をしっかりとこなすことは大切です。しかし要領がよくなるためには「周りが動きやすい働き方」を率先して行うべきです。個人の仕事がチームにどのような影響を与えるのかをイメージし、周囲を思いやる視野の広さを持ちましょう。
また仕事の「本質」を見抜く力も大切です。要領がいい人はクライアントから要求されていることの本質を早い段階で見抜き期待に応えます。本質を理解することで「力を入れるべきポイント」がわかるのです。
仕事効率を上げて、職場でのストレスを減らそう
仕事の効率を上げるためには、以下の3つのポイントを心がけましょう。
仕事の全体像を見る
目の前の仕事を順番に行うのではなく「どの順番で、どのように並行して行えば最も全体の効率がよくなるのか」を考えて着手することが大切です。自分一人でできる仕事や他の人に任せられる仕事を分類し、効率のいいプランを立てましょう。
一人で仕事を抱え込まない
一人でやり切ることが困難な仕事は「他の人に手伝ってもらう」という選択が最も効率がいい可能性があります。こだわりを持つことは大切ですが、複数人で分担したほうがチームの回転率を上げられる場合は、助けを求めるという選択肢を持ちましょう。
仕事の本質を見る訓練をする
「相手は何を求めているのか」「自分の仕事の目的は何なのか」を常に考えるよう努めてください。仕事の本質を見抜くことで、将来的に「無駄」と判断される工程を最初からカットできます。相手の立場になり、力を入れるべきポイントを見誤らないようにしましょう。
要領のよさは、仕事以外でも活かせる!
今回は、要領がいい人の特徴や「要領がよくなるためのコツ」などについてご紹介しました。
要領のよさは、仕事だけではなく家事や人間関係、勉強、育児などさまざまなシーンにおいて大きな武器になります。要領がよくなるほど、一度に複数の物事を同時進行できるため、同じ時間の中でも多くの学びや成果を得られます。
物事の本質を見抜く力を身につけ、全体の効率を考えるように努めましょう。まずは自分の得意分野と不得意分野を理解し、「自分だけができること」と「周囲のサポートを借りたいこと」「他の人に任せるべきこと」の分別から始めてみてくださいね。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。