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コロナ禍で慣れない在宅勤務、ストレスがたまる…
コロナ禍で外出自粛が続く昨今。出社をしていた人たちが在宅勤務に切りかわり「出勤時間がなくなって嬉しい」と感じている人もいるでしょう。しかし中には、在宅勤務になったことで以前よりストレスがたまりやすくなった人もいるのではないでしょうか。
特に一人暮らしをしている人は、在宅勤務だとほぼ一切他人と会話をしなくなったケースもあります。出社がなくなったことで通勤という「適度な運動」の機会がなくなり、体も心も不調気味になっている人は少なくありません。
今回は、家の中でできるストレス解消法やセルフケアなどをご紹介します。まだまだ続きそうなコロナ禍の中で、上手にストレスをコントロールしていきましょう。無理のない範囲で新習慣と取り入れ、心身が健康な状態を目指してくださいね。
なぜストレスがたまる?在宅勤務でストレスがたまりやすい理由
在宅勤務でストレスがたまる理由は人それぞれです。最初は「出社しなくていいほうが楽だ」と思っていた人でも、コロナ禍が長く続くことで段々と心身に不調が出てきたというケースもあるでしょう。
ここでは、在宅勤務でストレスがたまりやすい理由をご紹介します。自分が今、なぜストレスを感じているのかを客観的に分析しましょう。原因がわかればストレスへの対応策も考えやすくなります。
1.家から出る機会がない
在宅勤務は出社の必要がないため、通勤時間がなくなります。すると家から出る機会が減り、歩行や階段の上り下りなどでまかなっていた運動量も減少。太陽を浴びたり、季節を肌で感じたりする機会がなくなってしまいます。
外に出なくなると、ご近所付きあいや「ついでの買い物」が減り、実際の人間とのコミュニケーションを取る機会に恵まれづらくなります。孤独感を抱きやすくなり、寂しさが募り落ちこみやすくなる傾向です。
2.慣れない働き方に変わった
出勤や退勤のストレスはあったとしても、今までは「家を出る→出社する→退社する→家に帰る」のルーティンが繰りかえされていました。体も心も日課に慣れていたところを、在宅勤務によって以前からのルーティンは破壊されてしまう結果に。
新しい生活リズムに慣れる前は大きなストレスが伴います。また在宅勤務になったことで、社内コミュニケーションやデータ共有などの方法も変わります。従来の働き方を在宅勤務用に変化させるだけでも、心身に負担を感じるものです。
3.オンとオフの切りかえができない
在宅勤務では、生活空間と仕事の空間が一緒になります。そのためオンとオフの切りかえが上手にできず、家にいるのにリラックスできないという人も。また業務開始時間になってもなかなか気持ちをオンにできず、集中力が保てない人もいます。
特に、ベッドやソファーなどプライベートな時間を過ごす空間にパソコンを置いている人は「仕事なのに気持ちを切りかえられない」「休みなのに仕事をしている気持ちになる」という悩みを抱えている人が多いでしょう。
4.デスクの環境が整っていない
「在宅になってもしっかり仕事をしよう!」と思っても、デスク周りの環境が整っていないと集中力が保てません。そもそも在宅勤務になるまでは、自宅のパソコンはゲームや動画視聴などを楽しむための「娯楽用途」が主だった人も多いでしょう。
仕事をするために必要なパソコンのスペックが整っていないこともあれば、デスク周りが散らかっていて仕事に集中できないことも。プライベートで使っていたパソコンや周辺機器をビジネス用としても共有すると、さまざまな不具合が生じる可能性があります。
5.コミュニケーションが円滑に取れない
在宅勤務になると、仕事上の人たちとは主にオンラインでやり取りを行います。今までの「会話」という直接的なコミュニケーションから、チャットやテレビ通話などの間接的なコミュニケーションに変わると、誤解やすれ違いを生んでしまいがちです。
電子上の対人関係だけでは、空気感や間(ま)、目線、言葉のニュアンスなどはうまく伝わりません。結果的に必要以上に冷たい印象を与えてしまったり、間違った意図として伝わってしまったり。上下関係に限らずお互いに気を遣ってしまいます。
6.不安感や孤独感が強まる
在宅勤務では、会社の人と直接顔を合わせる機会が激減します。オフィスですれ違ったときの何気ない会話や、休憩時間のちょっとした愚痴や笑い話などもなくなり、人によっては強い孤独を感じる場合もあるでしょう。
在宅勤務になって初めて「会社での他愛ない会話は、自分のメンタルに大きな癒しを与えてくれていたんだ」と気付かされるケースも。一人ではストレスを発散することが難しくなり、苦しい気持ちを抱えたまま不安や孤独に耐えなくてはいけません。