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共感性が高いのは長所?
あなたの周りには何も言わなくても気持ちを察してくれたり、自分が話したいことをうまく引き出してくれたりする人はいませんか?それはきっと共感力が高い人です。
誰にでも「自分の気持ちを相手に理解してもらいたい」と思う気持ちはあるはずです。言葉にしなくても気持ちをわかってくれる共感力が高い人は、周りにいる人たちから信頼されやすく、円滑なコミュニケーションが取れるでしょう。良好な人間関係も築けるため、共感力はプライベートでもビジネスでも役立つ大切な力といえます。
この記事では、共感力が高い人の特徴と共感力を身につけるために普段の生活でできることをご紹介します。適切な共感力を身につけて、周囲の人たちと良好な関係を築いていきましょう。
共感力とは
共感力とは、はっきりと言葉や行動に表さなくても相手の気持ちをくみ取って理解し、考えや感情に寄り添える力のこと。共感力がある人は他者が感じる「うれしい」「悲しい」などの感情を理解しようとするだけではなく、自分も同じように喜びや悲しみを感じます。
何かうれしいことがあったときに、まるで自分のことのように喜んでくれたり、つらいときに一緒に泣いてくれたりする人がそばにいると、とても心強く安心できますよね。そのため共感力がある人は人望が集まり、愛される存在になるのです。
また、ビジネスの場でも共感力が高いことは大きな強みだといえます。共感力が高いと部下や同僚、上司、クライアントなど、それぞれ立場の違う人たちの気持ちを理解し、状況に応じて適切なコミュニケーションが取れるからです。信頼関係を築けて要望や提案が通りやすくなったり、新たな契約を獲得できたりして高い能力を発揮できるでしょう。
さらに、SNSの台頭で個人が発信力を持つ現代社会では、SNSでユーザーの心をつかみ、共感を集めることがファンの獲得に大きく影響します。共感力はブランディング力を高めてビジネスを加速させたい企業や、個人にとっても欠かせない力なのです。
共感力が高い人の特徴
共感力が高い人は、コミュニケーションや人間関係に悩むことなく生きやすいように見えるかもしれません。しかし、共感力が高いと相手の気持ちを理解できる一方で、マイナスな感情の影響も受けやすいネガティブな一面もあります。
ここからは共感力が高すぎる場合のネガティブな面も含めて、共感力が高い人の特徴を詳しくご紹介します。ご自身にあてはまるものがあるか、照らし合わせながら確認してみてください。
参考:Smartlog「共感の意味とは?共感力が高い人と低い人の特徴&高める方法を解説!」
Domani「〝共感〟ってどういうこと?〝共感力〟がある人の特徴や〝共感力〟を鍛えるための方法とは」
1.好奇心が旺盛
共感力が高い人は人への好奇心が旺盛です。「この人はどんな性格なんだろう」「何をしている人なんだろう」と相手に強い興味や関心を示し、もっと知りたいと考えます。聞き上手で相手の話をうまく引き出すこともできるでしょう。
自分とは違う考えを持つ人や知らない世界にも強く惹かれ、新しい知識を得ることに喜びを感じます。想像力も豊かで自分以外の人が体験した出来事を「自分だったらどうするか」「もっとこうしたら良くなるのではないか」と自分ごととしてとらえることができます。
2.空気を読むのが得意・洞察力に優れている
共感力が高い人は、一人ひとりの行動をよく観察しているため、空気を読むのが得意です。その場の雰囲気から状況を察して、自分が「すべきこと・すべきでないこと」を適切に判断できます。
例えば、どんよりした空気が流れているときに率先して明るい話題で盛り上げたり、一人だけ輪の中に入れない人がいたら話しかけたりするなど、その場にいる人全員が心地よくいられる雰囲気をつくろうとするでしょう。
洞察力にも優れ、微妙な表情の変化や声のトーンの違いから相手の気持ちや考えを読み取ることができます。少しでも様子が違ったり落ち込んでいたりするとすぐに気づき、さりげない気遣いができる人です。
3.心が繊細
共感力が高い人は他人の気持ちに敏感な分、自分の心も繊細です。相手の気持ちを察して細やかな気配りができる半面、他の人は気にも留めないようなささいな出来事や言葉にも傷ついてしまうことがあります。
心が動かされやすいため、不安や恐怖にも敏感です。他人の言動をネガティブに解釈して落ち込んでしまったり、一人で悩んでしまったりすることがあります。無意識のうちに神経を張りつめて生きているので、たとえ楽しい場面でも気疲れしてしまうことも多いでしょう。
4.周囲の人の情や想いが移りやすい
共感力が高いと人の感情やエネルギーの影響を受けやすい傾向があります。周囲の人の感情を敏感に感じ取るため、幸福感のあるプラスの感情だけでなく、悲しみや怒りなどのネガティブな感情の影響も受けてしまいます。
例えば、悪口を聞いているだけで気分が悪くなったり、近くに怒られている人がいると自分が怒られている気になってつらくなったりすることがあります。たくさんの人の感情にふれてしまう人混みや満員電車も苦手なことも。残酷なニュースや暴力的な映画など、映像を見るだけで落ち込んでしまうことも多いでしょう。