人の気持ちに寄り添える人間になりたい


つらいときや苦しいとき、誰かに寄り添ってもらって気持ちがラクになった経験がある人も多いのではないでしょうか。自分も誰かがつらいときにはそっと寄り添ってあげられる人になりたいですよね。

人の気持ちに寄り添える人になるためには、共感力を身につけ相手を思いやることが何より大切です。相手が今してほしいこと、逆にしてほしくないことは何だろうかと、相手を思いやりながら考えるようにしましょう。そして、相手が自分とは異なる価値観や考えを持っていても、否定したり自分の主張をぶつけたりしないでください。異なる価値観や考えも尊重し、柔軟に受け入れることが大切です。

共感力を身につける5つの習慣


共感力の高さは生まれつきの性質だと思っている方が多いかもしれません。しかし、普段から共感力を身につけるために意識して行動すれば、共感力を磨くことも可能です。

ここでは共感力を身につけるために意識したい習慣をご紹介します。すぐに結果が出なくても、普段から意識して継続すれば少しずつ共感力が身についていくでしょう。ぜひできるところから実践してみてください。

参考:グロービスキャリアノート「共感力が高い人とは?ビジネスで共感が強みになる理由と高めていく方法」

1.聞き上手になる

共感力が高い人は相手の話を聞くのが上手です。聞き上手になるためには、相手の話を途中で遮って自分の話を始めてはいけません。まずは相手が話し終わるまでじっくり耳を傾けることを意識しましょう。

そして話を聞いているときは「あなたは○○と思ったんだね」「○○がつらかったんだね」など、同調する相づちを打ちながら聞くのがおすすめです。相手に「話を聞いてもらえている」という安心感を与えることができます。

聞き上手になれば信頼度が上がり、「この人ともっと話したい」と心を開いてもらえます。職場でもプライベートでも良好な人間関係を築くことができるでしょう。

2.人の相談に乗る回数を増やす

相手の気持ちを理解するためには、他者がどんなことに悩んでいるか、どんな気持ちでいるのかを知る必要があります。もし近くに悩んでいる人や困っている人がいたら、「よかったら話を聞くよ」と進んで相談に乗りましょう。

相手が悩みを打ち明けてくれた場合は、相手の気持ちを想像しながらやさしく受け止めて寄り添うことを心がけてください。他者の相談に乗ることで自分とは異なる視点や考え方を知り、視野を広げることができます。自分にはないさまざまな悩みや感情にふれることで、少しずつ他人の気持ちを理解できるようになるでしょう。

3.感動的な映画やドラマを観て学ぶ

さまざまな経験をし、困難を乗り越えてきたからこそ他人の気持ちに共感できることも多いものです。しかし、いきなり人生経験を増やすのは難しいですよね。そんなときは映画やドラマを観て、疑似体験をするのがおすすめです。

映画やドラマにはたくさんの人物が登場し、自分の人生では体験していないさまざまな場面にめぐり合います。それぞれの登場人物の気持ちになって、自分ならどう考え、どう行動するか具体的に想像してみてください。同じ作品を繰り返し観て、毎回別の登場人物の気持ちを想像するのもおすすめです。

4.相手の立場に立って考える習慣をつける

共感力を磨くためには、常に相手の立場に立って考えることを習慣にするのが効果的です。「自分ならどうするか」という自分軸で考えるのではなく、「この人はどう考え、どんな行動をするだろう」と想像力をふくらませましょう。

そのためにはまず相手の表情や仕草をよく観察し、どんな言動をしているかを知ってください。。同じような場面が訪れたときに「あの人はあのときこうしていたな」と実際に相手と同じ行動をしてみるのも効果的です。なぜその行動をしたのか考えながら真似をすることで、相手の気持ちを理解できるようになるでしょう。

5.人間観察を繰り返す

日頃から他人に興味を持ち、人間観察をするのも共感力を高めるトレーニングになります。周りの人や道行く人の表情や仕草、行動、ファッションなどを観察してみてください。「この人は次に何をするのだろう」と予想しながら観察すれば、洞察力や想像力も鍛えられるはずです。

さまざまな人を観察していると、自分の中にはなかった新たな価値観や考えにふれることができます。人間観察を繰り返すことで少しずつ相手の行動や性格を理解できるようになり、共感力が身につくでしょう。

ネガティブな感情に引き寄せられないように気をつけて!


共感力が高いと良好な人間関係を築きやすい一方で、共感力が高すぎるせいでストレスや生きづらさを感じることも。また、他人の気持ちを尊重するあまり、自分のことを後回しにして、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまうこともあります。結果的に心身ともに疲弊し、体調を崩してしまうことにもなりかねません。

相手の気持ちを理解したいと思う気持ちはとても大切ですが、そればかりにとらわれすぎないように注意してください。自分と他人は別の人間なので、共感できないことがあって当然です。もし他人のことを理解できず自分には共感力がないと思っても、落ち込んだり悩んだりする必要はありません。相手の気持ちを理解したいと思える時点で、きっとあなたは共感力を持っています。自分にとって適切な距離を保ちながら、心地よく生きるための適度な共感力を身につけていきましょう。

この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

ほし あゆみ

ほし あゆみ

ライター。「好きを大切に」をコンセプトにしたWebメディア『my prism』を自主運営。HSP気質。生きづらい世の中を少しでも生きやすくする方法を模索中。漫画とアイドルとインターネットが好きです。

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