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訳もなく涙が出る…急に涙が出る…
悲しくないのに勝手に涙が出る、急に不安になって涙が止まらなくなる……そんな涙もろさに困ることはありませんか。
涙が出るときは何か悲しいことがあったり、悔しい思いをしたり、感情が大きく動くことが多いでしょう。涙が出るのは高ぶった感情を落ち着けようとする体の自然な反応です。ところが、直接的な理由がないときにも勝手に涙が出るのは少し注意が必要です。
泣くつもりはないのに勝手に涙が出てしまうのは、強いストレスや不安などが原因で自分でも気づかないうちに精神的なダメージが蓄積し、情緒不安定になっていることが考えられます。うつ病の初期症状である可能性も。
この記事では訳もなく勝手に涙が出るときの原因と対処法をご紹介します。
悲しくないのに勝手に涙が出る主な原因
訳もなく急に涙があふれてくる人は、職場や人前など泣きたくない場面で涙が出てしまうことがあります。自分が恥ずかしい思いやつらい思いをするだけでなく、一緒にいる人を困らせてしまうかもしれませんよね。
ここでは悲しくないのに勝手に涙が出る主な原因をご紹介します。泣きたくない場面で涙をこらえるために、まずは勝手に涙が出る原因を知りましょう。
1.強いストレスを感じている
悲しくないのに勝手に涙が出てしまう場合、強いストレスを感じている可能性があります。仕事や人間関係、環境の変化、病気、収入など、どんなことにストレスを感じるかは人それぞれ。慌ただしい毎日を送る中で、自分でも気づかないうちにストレスが積み重なってしまっていることもあるでしょう。
強いストレスをためこんだままでいると、心と身体がストレスを処理しきれなくなってしまいます。そうすると感情のコントロールがうまくできなくなり、涙が出やすくなってしまうことがあります。
2.疲労困憊している
長時間働いたり運動をしたりすると、誰でも身体が疲れます。一時的な疲れなら十分に休養を取れば回復できるでしょう。しかし、疲労が蓄積したまま無理を続けると心身ともに疲労困憊し、自力での回復が難しくなることも。
疲労困憊していると感情のバランスも崩れ、正しい判断が難しくなります。集中力や注意力が低下して仕事でミスが増えたり、急に涙が出てきたりすることがあるかもしれません。そのままにしておくと体調を崩したり、うつ病を引きおこしたりする恐れもあります。疲れをためこみすぎないように注意してください。
3.強い不安感・緊張を感じている
常に強い不安を感じていたり、緊張状態が続いていたりすると心への負担が大きくなり、感情をうまくコントロールできなくなることがあります。
多くの人は大勢の前で話すときや大事な仕事の前などは不安や緊張を感じるでしょう。しかし、常に緊張した状態で心が休まる時間がほとんどなかったり、周りからの期待が大きく、追い込まれてしまったりすると、過剰な不安に襲われてしまうことがあります。気持ちが不安定になり、勝手に涙が出る原因となるのです。
4.メンタル不調の可能性も…
悲しくないのに勝手に涙が出るのは、うつ病の初期症状の一つでメンタル不調の可能性も考えられます。
人は感情が大きく動いたときに涙を流すことで、高ぶった感情を落ち着けます。これは過度のストレスや刺激から身体を守るための防衛反応のひとつです。悲しいことがあったときに思いきり泣くと気持ちがすっきりするのは、身体の機能が正しく働いている証拠です。
ところが、メンタル不調に陥ると心のバランスを保つ働きを持つ脳内伝達物質「セロトニン」の機能が低下します。その結果、感情のコントロールがうまくできなくなり、訳もなく涙が出たり、急に泣きたくなったりしてしまうのです。勝手に涙が出て日常生活に支障をきたす状態が長く続く場合は、早めに医療機関を受診してください。
情緒不安定なのかな?と不安になったら
イライラしたり、急に涙が出たりして感情の起伏が激しいと、情緒不安定なのかと不安になりますよね。
気持ちが不安定になっているときには、必ずどこかに原因があるはずです。仕事で大きなプロジェクトを任されて常に気を張っていたり、毎日遅くまで残業して身体が疲れていたり、忙しさで食事がおろそかになっていたり。思い当たるものがないか考えてみてください。
ストレスや疲れは精神にも影響を及ぼし、情緒不安定の原因となります。まずは日々の生活を振りかえり、情緒不安定になる原因や環境を見直し、改善することから始めましょう。女性の場合は生理前に情緒不安定になることもよくあります。
情緒不安定になっているときは無理をせず、十分な栄養と休息を取って心の負担を少しでも減らすことが大切です。それでも精神的な不調が改善せず日常生活に支障をきたしている場合は、精神疾患を患っている恐れもあります。精神科や心療内科を受診し、医師に相談することも考えましょう。