「劣等感を覚える…」劣等感の意味とは|克服する7つのヒント

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自分は人よりも劣っている…劣等感に苛まれてしまう…

人は誰しもがそれぞれの長所と短所を持っています。この世界に、すべての要素が完璧な人間はいません。しかし、「自分にしかない魅力がある」とわかっていても、他人の長所ばかりが気になってしまうことがあるでしょう。

ついつい他人と自分を比べてしまったり、自分の悪い部分にばかり目を向けてしまったり。心の中に生まれた劣等感は、原因に気づいて向きあわない限りはどんどん大きくなってしまいがちです。

今回は、劣等感を抱く原因や対処方法をご紹介します。他人のよい部分に嫉妬をせずに、自分を成長させるための要素に変換していきましょう。自分ならではの価値に気づき、魅力を磨けるヒントを見つけてくださいね。

劣等感の意味とは

劣等感とは、自分が無価値な存在であるというネガティブな感情を指します。また前提として、他人と比較したことで生まれる感情であることも特徴です。無価値と感じる理由は身体的や精神的、社会的、経済的などさまざまな要因があります。

現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した精神科医の一人であるアルフレッド・アドラーによると、劣等感とは「他人と比較して自分が劣っている」という事実よりも「劣っているものを補い、完全な人間になろうとする傾向」を指しているともいわれています。

劣等感は、定量的(物事を数値や数量に着目してとらえること)に視認できる要素に特に現れやすいものです。たとえば年収やSNSのフォロワー、貯金額などが代表的です。同じく、ビジュアルや体型などの視覚的にすぐわかる要素でも現れやすいとされています。

劣等感を抱くことで「周りよりも劣っている」と感じてしまうため、自分に自信が持てなくなったり、他人に攻撃的な感情を抱いてしまったりします。精神的に健康に生活をするためには、劣等感の原因を知り改善をすることが求められるでしょう。

参考:コトバンク「日本大百科全書(ニッポニカ)「劣等感」の解説」

劣等感とコンプレックスの意味の違い

劣等感と似た言葉にコンプレックスがあります。「劣等感を抱く」と「コンプレックスを感じる」は同じ意味に聞こえるかもしれませんが、実は違う意味を持っています。

コンプレックスとは、ネガティブな感情や体験、思考などが、無意識的に結びついている状態です。ネガティブな感情とは、怒り・悲しみ・憎しみなどあらゆる気持ちを指します。つまりコンプレックスとは、複雑な心の絡みを、取りまとめて考えた全体像といえます。

よりわかりやすくいえば「コンプレックス=悩み」「劣等感=人と比較したときに感じる『自分は無価値だ』という意識」です。

たとえば体型が太っている人は、太っていることが悩み(コンプレックス)です。そして、自分より痩せている人を見たときに自己価値の低さを感じることが、劣等感を覚えている状態ということになります。

劣等感を覚えやすい人の特徴

劣等感を覚えやすい人にはいくつかの特徴があります。特徴は先天的な性格に影響されることもあれば、何かしらの出来事がトラウマとなった結果、自己防衛の形として現れることもあるでしょう。

ここでは、劣等感を覚えやすい人の特徴をご紹介します。より生きやすい人生にするためにも、まずは特徴を知り改善方法へとつなげていきましょう。変化を起こすためのステップは、現在の自分の性格・性質と向きあうことから始まります。

1.人に攻撃的である

劣等感を覚えやすい人は、人に攻撃的である傾向にあります。自分と意見や価値観が違う人を敵だと思い込み、違いを尊重せずに否定しがちです。相手に距離を置かれると「勝った」という感覚を抱いてしまうこともあります。

多くのシーンで周りにマウントを取りやすく、相手を屈服させることで自己価値を感じるタイプです。誰かを見下したり馬鹿にしたりすることで、自分の価値を相対的に上げて安心したがります。

2.自慢話ばかりする

劣等感を覚えやすい人は自己顕示欲が高い傾向にあり、自分を大きく見せるために自慢話ばかりをしがちです。人間関係を勝ち負けで判断するタイプであるため、人より劣っているか・勝っているかという考え方に執着します。

そのため、人生の中で経験した自己価値を上げる出来事や勝利の感覚や達成感・充実感を得た出来事を「自分を大きく見せるための武器」と捉え、周囲を攻撃するように振りまわします。

3.自虐的な発言をする

劣等感を覚えやすい人は自虐的な発言が多く、わざと自分の価値が低いように振るまうことが特徴です。自虐的な発言をすることで、本来立ちむかわなくてはいけない課題から逃げ、挑戦をしない自分を正当化しています。

挑戦をしなければ失敗をすることもないし、傷つく必要もありません。劣等感を覚えやすい人は人一倍ショックを受けやすく繊細な心を持っているため、最初から自己価値を下げることで自分を「挑戦するに至らない人間」と設定し、可能性に蓋をするのです。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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