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劣等感を覚える原因は?
人は誰しも生まれたときから劣等感に苛まれているわけではありません。人生の中で傷ついたり落ち込んだりを経験した結果、ネガティブな価値観や認識を作りあげ、劣等感という形で表れてきます。
ここでは、劣等感を覚える原因として挙げられる要素を5つご紹介します。普段から劣等感を抱いている人は、知らず知らずのうちに悪い習慣が付いてしまっているかもしれません。普段の自分の考え方や姿勢と照らしあわせながら読んでみてくださいね。
1.自分に自信がない
根本的に自分に自信がない人は、劣等感を覚えやすい傾向にあります。何をしても失敗をすると思い込み、まだ起こっていない未来の出来事にも悪い想像をしてしまいます。人からアドバイスをもらっても前向きに受けとることができません。
そのため、自分に自信がありどんどん挑戦をするタイプの人を見ていると「自分とは違う世界に住んでいるみたいだ」と感じ、劣等感を覚えやすくなります。自信がなければないほど、ポジティブで積極的なタイプの人が遠い存在として映り、見くらべてしまいます。
2.他人と自分を比べている
普段から他人と自分を比べる癖がある人は、劣等感を抱きやすいでしょう。この世に自分とまったく同じ人生を生きている人は存在しないため、自分と他人を比べる要素はいくらでもあり、いつまでも劣等感を覚えつづけてしまいます。
特に見た目や家柄、家族構成、過去の学歴などの自分の力ではどうしようもないことを比べてしまうと、劣等感を覚えやすい傾向に。相手の長所に悔しさを感じたり、自分のほうが優れている部分を見つけて優越感に浸ったりと、自分で自分の価値を決めることが苦手なタイプです。
3.理想が高い
自分や周りへの理想が高い人は、理想と現実ギャップを感じやすいため劣等感を抱きやすい傾向にあります。特に自分への理想が高い場合、他人が自分よりも優れている部分にばかり目が行ってしまいがちです。
理想の自分像を叶えているような人を見ると、猛烈な劣等感を抱きやすいでしょう。実際には相手にも欠点やコンプレックスがあるのにもかかわらず、目に映る結果だけを見てネガティブな感情を覚えてしまいます。
4.過去にトラウマを抱えている
過去にトラウマを抱えている人は劣等感を抱きやすい傾向にあります。たとえば「結果を出すために一生懸命努力をしたのに、サボってばかりの友達に負けてしまった」という出来事の場合、秀才型・天才型の人間に劣等感を覚えやすいでしょう。
また容姿を悪くいわれたり、年収を馬鹿にされたりなど、他人からの悪口や陰口も劣等感を抱く要因になります。特に元々自分が気にしていた部分への指摘は、劣等感をより一層強く抱かせます。
5.成功体験が少ない
現在までの人生の中で成功体験が少ない人は、劣等感を抱きやすいでしょう。過去に何度か成功体験をしたり努力が報われたりしている人は、自信を失いかけても過去の経験・実績から回復しやすく、自己価値を自分で設定できる力を持っています。
しかし成功体験が少ない人は一度自信を失うと回復するための経験が足りずに、劣等感を覚えやすい傾向に。成功する未来が見えないためリスクを負うことに臆病になり、アクティブな人生を送る人に劣等感を抱いてしまいます。
劣等感を克服して、幸せに生きたい!
人間は感情がある生き物です。長い人生、ポジティブな気持ちだけを抱いて生きることはできません。自分より優れている人へ羨ましさや悔しさを感じるのは自然な感情です。
つまり、劣等感を抱くこと自体は決して悪いことではないのです。劣等感をうまく利用すれば自分に足りないものがわかり、努力をするきっかけにもなります。
重要視するべきは、幸せに生きるための手段として劣等感を活用できているかです。劣等感と上手に付きあい、ときには克服しながら、幸福に向かって歩んでいきましょう。