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人に優しくなりたい…懐が深い人になりたい…
どんなときでも心に余裕があり、人に優しくできる人は周りから尊敬されます。自分もそうありたいと思うものですが、人間は喜怒哀楽がある生き物であるためなかなかうまくはいかないものです。人に優しくしたいとは思っていても、つい厳しく接してしまう日もあるでしょう。
私たちは毎日、一定のストレスを感じながら生きています。人に優しくするためには自分で感情をコントロールする必要があるため、ストレスを上手に発散しなくてはいけません。もしくは、ストレスをためないような考え方・価値観が必要になります。自分をコントロールできる人こそが、他人に親切にできる余裕を持てるのです。
今回は、周囲に優しい人・懐が深い人の特徴や、人に優しくするためのヒントなどをご紹介します。周りに優しさを分け与えるためには、まずは自分の心に余裕があることが大切です。自分にも周りにも幸せや安らぎを与えられるような人間を目指しましょう。
懐が深いの意味とは
「優しい人」と似たような言葉に「懐(ふところ)が深い人」という表現があります。懐が深いとは、他人に親切で心が広く、物腰が柔らかいことを指します。また性格が優しいだけではなく、言葉や表現も優しく人情味にあふれていることが特徴です。
そもそも懐とは、和服と胸元の間にできる空間のことです。昔の日本では着物や浴衣など和服が一般的な服装であり、懐の部分に財布を入れる習慣がありました。つまり懐とは、所持金そのものや内心(気持ち)を表しているのです。
そのため「懐が深い」には「器が大きい」という意味も含まれています。小さなことを気にせずおおらかで、太っ腹。他人を許すことができる温和さも兼ねそなえています。一言でいえば「包容力のある人」といえるでしょう。
懐の深い人に共通する6つの特徴
ここでは、懐の深い人に共通する特徴を6つご紹介します。懐が深い人は一見するとおっとりしているように見える場合もありますが、実はしっかりと周りを見て「チームの幸福度を上げる方法」を考えています。感情のコントロール方法やコミュニケーション方法をぜひ学ばせてもらいましょう。
1.些細なことに気をとられない
懐の深い人は些細なことに気をとられず、マイナスの感情を受け取りにくい傾向にあります。自分の業績が周りに追いこされても焦らずにマイペースを守り、イレギュラーな事態でもパニックを起こしません。
自分のペースを乱さずにコツコツと努力を重ねられるため、着実に一歩一歩力を付けていくタイプです。不快な出来事が起きても「運が悪かった」「いいことも悪いこともそれぞれあるのが人生だ」と割りきり、ネガティブな気持ちを引きずりません。
2.素直に謝罪や感謝を伝えられる
素直に謝罪や感謝を伝えられるのも懐が深い人の素敵な特徴です。懐が深い人は高いプライドを持たず、年下や後輩にも対等な目線で話し敬意を表します。悪いと思ったら謝る、感謝をしたら「ありがとう」を伝える、という良識ある行動を自然と取れます。
どのような年齢や立場の人にも誠実なコミュニケーションを取るため、周囲からは人徳がある人と評価されるでしょう。気持ちを素直に伝えることに気恥ずかしさを感じる場合もありますが、伝えないことによる後悔や誤解のほうがデメリットだと考えます。
3.相手のミスや間違いを責めたてない
懐が深い人は、周囲との関係性を良好に保つことを重要視するタイプです。そのため相手のミスが原因でトラブルが発生しても、責任の所在を責めたてずに許し、解決をサポートします。相手を責めても事態は好転しないことを理解し、精神的なケアを行うことも。
特に、後から取り返しがつくような小さなミスでは滅多に怒りません。懐が深い人は全体を見る力が強い傾向にあるため、大抵のミスは許容範囲として認識しています。「プレッシャーをかけすぎない」という意味では、相手に期待をしすぎていないタイプともいえるでしょう。
4.誰にでも公平に接する
懐が深い人の公平性は、包容力やおおらかさを形づくる重要な要素です。相手がどんな評判や見た目の人でも偏見なく接し、人となりを見てコミュニケーションを取ります。誰が相手でも平等に扱い、ひいきをしません。
困っている人がいれば積極的に手を差しのべるタイプで、「自分にできることなら何でもやってあげよう」と思っています。とはいえ自分自身のキャパシティへの理解も深いため、決して必要以上に尽くさずに、お互いがフェアな関係で過ごせるためのボーダーラインを守ります。
5.周囲のことを考えて行動できる
懐が深い人は、個人の意見を通すよりも周囲の意見を尊重する傾向にあり、全体の調和が取れている状態が幸福だと考えるタイプです。自分に関わる人たちが平等に幸せを感じ、笑顔でいることが自分の幸せにつながると思っています。
6.物事の本質を考えられる
懐が深い人は目標を達成する可能性が高い傾向にあります。なぜなら物事の本質を考える力・見抜く力が優れているからです。客観的に物事を見る視点を持ち、広い視野で観察・分析ができるため、目先の仕事に捕われず目標となるビジョンを設定できます。
そのためクライアントからの要求にも的確に応えやすく、スムーズに仕事が進行します。自分の行動がチームにどのような影響を与えるのかを想像した上で、仕事に優先順位を付けて生産性が高くなるように動けるのです。