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何をやってもうまくいかない、自分の人生に絶望する…
人生はよいことばかりではありません。時には劣等感に悩まされたり体調を崩してしまったり、将来に不安を感じて落ちこんでしまったり……。人によっては人生そのものに絶望感を覚え、悲観的な気持ちになってしまうこともあるでしょう。
しかし、いくら悩んでいても変わらずに明日はやってきます。私たちにできるのは、絶望感の原因を知り改善することです。今回は、人生に絶望感を抱く原因や対処法などをご紹介します。少しずつでも不安要素を拭い、穏やかな気持ちで毎日を過ごしましょう。
絶望感とは
絶望とは、希望を失ってしまい、望みがなくなってしまうこと。絶望感とは、絶望を感じる感情そのものを指します。ただ落ちこんでいるというだけではなく、将来に一切の希望がなく打ちひしがれている状態です。
絶望感を抱くと無気力状態になり、何から手を付ければいいかわからなくなります。努力は希望や目標があってこその行為であるため、絶望感を抱いている状態では「この状況を何とかしよう」という気も起こらずに、暗い気持ちのまま過ごしてしまうでしょう。
参考:コトバンク「絶望」
人生に絶望感を抱く原因とは
ここでは、人生に絶望感を抱く原因を5つご紹介します。絶望感から抜けだすためには、自分がなぜネガティブな感情を抱いているのかを理解することが大切です。原因を知り自己分析をした上で、自分にとってベストな方法を見つけましょう。
1.仕事での失敗
仕事で大きな失敗をしてしまうと、人生に絶望感を感じる傾向にあります。特に昇給や昇格がかかった重大な仕事に失敗したときは、自己肯定感が失われてしまうことも多いでしょう。また「周囲からの評価が下がったらどうしよう」「自分はこの程度の人間なんだ」とネガティブな感情を抱いてしまいます。
仕事以外に心のより所がある人は、落ちこんでも時間をかけず回復できる場合も。しかし、人生や生活の大部分を仕事に注ぎ、生きがいとしている人にとっては、失敗が非常に大きなショックになります。
2.失恋や恋人との別れ
失恋や恋人との別れは、自分の存在意義を見うしなわせてしまう出来事です。今まで自分の一部のように近しかった存在がいなくなってしまうことは、まるで自分が自分ではなくなってしまうような感覚になります。
特に、自分はまだ愛情があるのに一方的に振られてしまった場合、ショックの大きさは計りしれません。「1番愛してほしい人に愛してもらえなかった」「自分という存在が必要とされなかった」という気持ちは、人生に絶望感を抱かせるには十分です。
3.就活や進学での失敗
人生は学歴や就職ですべてが決まるわけではありません。行動を起こす力がある限り、後からどのようにも変えることができます。とはいえ、就職先や進学先でひとまずの人生のあり方が定められやすいのも事実です。
受験に失敗して希望の学校に行けなかったり、新卒のブランドにすがり就活で妥協したり。所属するコミュニティにより「自分の可能性はここまでなのか」と感じてしまい、絶望感を抱く原因になります。
4.将来への不安
令和の今の時代、将来への不安は昔と比べて大きいものとなりました。定年が引きあげられ税金は増え、少子化により支えあう親族は減り、年金の受給にも不安が残ります。さらにはいつまで続くかわからないコロナ禍に、いつ来るかわからない自然災害への恐怖。
暗い将来を想像するほどに気が重くなり、絶望感ばかりが膨らんでしまいます。子供がいる人やローンが残っている人、親の介護が必要な人など不安要素はライフスタイルによってさまざまです。自分自身がいつまで健康でいられるかもわからない中、不安だけが募っていくのは苦しいものです。
5.うつなどの精神疾患
うつ病や双極性障害などの精神疾患を患っている人は、病気の症状により人生に絶望感を抱くことがあります。うつ病では、明確な理由がない場合でも慢性的な気分の落ちこみが続き、何をしても楽しめない状態に苦しみます。
双極性障害では、うつ状態と躁状態(やる気に満ちあふれたアクティブな状態)が交互に現れるため、自分が精神疾患だと気づけないケースも。明らかな体調不良や周囲からの助言をきっかけに受診し、初めて疾患を認識することも珍しくありません。
参考:厚生労働省「うつ病」