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虚言癖を治す方法
ここでは、虚言癖を治す方法として挙げられるものを3つご紹介します。ただし、ご紹介する方法はあくまで病院に行く前に自分でできる方法です。虚言癖を自覚している人は、重症化する前に専門医に相談することをおすすめします。
1.どんなときに嘘をついてしまうか把握する
虚言癖を治すためには、自分がどんな状況で嘘をついてしまうのかを客観的に把握する必要があります。嘘をつく相手の特徴や、嘘をついているときの心理状態なども振り返り、未然に防止する心構えを持ちましょう。
自分が嘘をつきやすい状況がわかれば「あっ、今から嘘をついてしまいそうだな」と自覚を持てるため、心の中でいったん落ちつく余裕が生まれます。嘘をつきやすい場所には最初から行かないことも防止策のひとつです。
嘘は相手が増えるほど隠しとおすことが困難になるものです。少人数のコミュニティでは嘘の内容を比較的カバーしやすいため、つい事実とは異なる内容を話してしまいがち。防止策として「誰かと二人きりにならない」「少人数コミュニティには参加しない」などもおすすめです。
2.嘘をつくデメリットを把握する
一度嘘をつくと、その嘘を正当化するためにさらに別の嘘で固める必要があります。一つ二つの嘘ならまだごまかしがきくかもしれませんが、虚言癖の人は何十、何百の嘘で自分を塗りかため、気づいた頃には本当のことが言えなくなってしまいがちです。
嘘をつきつづけなければならない未来を想像してリスクを認識することは、嘘の防止になります。嘘の内容で築いた人間関係や地位は、ばれた瞬間にすべてなくなってしまうかもしれません。
家庭・仕事・友達など、失いたくないものを想像しましょう。ありのままの自分を愛してくれるコミュニティは必ず存在すると信じ、今からでも嘘を増やさない努力を始めることが大切です。
3.原因を追求する
病的なまでに嘘をついてしまう人には、必ず背景となる原因があります。嘘をつきがちな状況を認識し、嘘をつくことで満たそうとしている欲求や感情を観察してみましょう。
虚言癖の人の嘘は、ばれたときに社会的信頼や生活基盤が崩れてしまいかねない危うさがあります。普通の嘘よりもはるかにリスクが大きい傾向にあるのです。大きなリスクを負ってまでつく嘘の原因には、すぐには解消できないほどの深いトラウマや感情が関わっているかもしれません。
つらい過去と向き合うことはネガティブな感情を伴います。自分のペースで構わないので、ゆっくりと問題解決のために行動していきましょう。
「精神疾患かも…」と思ったら、専門医を受診しよう
今回は、虚言癖の原因や対処法などをご紹介しました。
虚言癖は自分へのリスクが大きいだけではなく、周囲に多大な迷惑をかけてしまう可能性があります。悪気はないのに大切な人を傷つけてしまったり、心配をかけてしまったりすることもあるでしょう。
リスクを理解した上でも嘘をつくことがやめられない場合は、大ごとになってしまう前に専門医を受診することをおすすめします。専門医や心理士と協力しながら、一歩ずつありのままの自分を表現できるように歩んでいきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。