自己犠牲とは?仕事や人生で、自分を犠牲にする理由&改善する6つのコツ

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人のために、自分を犠牲にするあなたへ

周りの人への思いやりの強さから、自分よりも周りの人を優先しすぎている人もいるでしょう。自分を犠牲にする考えが強い人の中には、自分のやりたいことや感情を抑え込み、周囲の人の意見を尊重しすぎてしまう人もいます。

自己犠牲の考え方は、自分自身を苦しめることにつながりかねません。人間関係を円滑にしたいとの考えから自分を押し殺しながら過ごす人もいますが、良好な人間関係を構築するためには、相手も自分も納得できる選択をすることが重要です。

本記事では、自己犠牲的な選択をしてしまうという悩みを解消するために、自分を犠牲にしてしまう理由と自己犠牲的な考え方を改善していくための6つのコツをご紹介します。

「自分は後回し」「自分さえ我慢さえすれば……。」という考え方を、今よりも柔らかくほどくためにできることを一緒に見ていきましょう。

自己犠牲の意味とは

自己犠牲とは、自分の利益よりも相手の利益を優先させる考え方です。

アメリカの心理学者アダム・グラント氏が提唱した「ギブアンドテイク」の考え方の中の「ギバー(Giver)」は、自己犠牲に近い考え方ともいえます。ギバーとは、自分が恩恵を受けるよりも他人に利益を与えることを優先する人を指す言葉です。

アダム・グラント氏の考えによれば、ギバーの精神こそが成功をおさめる人々の共通点とのこと。しかし、注意すべき点は成功から最も遠のいているのもギバーであるという点です。相手へ尽くしすぎて疲れ果ててしまい、結果を出せない人も一定数います。

自己犠牲の考え方が強い人はギバー精神から少しだけ離れ、相手と自分がwin-winな関係であるためにどうすれば良いかを考える習慣をつけると良いでしょう。

参考:東洋経済ONLINE「”人に与える”を優先する人は「必ず」成功する」

自己犠牲をしてしまう理由&心理

自己犠牲をしてしまうことにはさまざまな理由が考えられます。相手を優先しないことで嫌われるのではと不安を感じる、自分ですべてやったほうが安心だと考える傾向があるといったことが背景として挙げられます。

相手を信じて仕事を頼んだり自分の意見をしっかり伝えたりすることで、今よりも周りの人との関係性はより円滑なものになっていくでしょう。

自己犠牲的な考え方が強い人の特徴として、「責任感が強く完璧主義」「周囲からの評価で自己評価をする」などもあります。自分自身の評価は他者からの評価だけではありません。ありのままの自分を受け入れることも自己犠牲を改善していく上で大切です。

1.人から嫌われたくない

誰しも人から嫌われることは避けたいものです。自己犠牲の考え方が強い人は、人から嫌われることを「自分の価値を認めてもらえていない」と感じるため、人一倍嫌われたくないと思っていると考えられます。

生きていく中で自分と似た価値観の人もいれば、全く異なる価値観の人も多くいるもの。出会う人全員から好かれることは難しいです。中にはいくら努力をしても分かり合えない人もいるでしょう。

自分の価値を自分で評価してあげることは、他者に嫌われたり受け入れられなかったりしても「それでも、自分はこの考えを大切にしたい」と自分の信念を持つことにつながります。自分の中にある譲れない価値観や信念を大切にしてみてくださいね。

2.評価されたい・認められたい

自己犠牲の考えで、相手に尽くすことで良い評価をもらいたい、自分を認めて欲しいと考える人も少なくありません。相手を思いやる行動は自分の評価のためにしていることではないはずです。

関わる人全員から良い印象を持たれたいという思いから自己犠牲をしている人もいます。相手を思いやる行動によって自分が成長できたことや得られた学びに目を向けてみるのもおすすめです。

3.「自分が我慢すれば問題ない」と思ってしまう

「自分が嫌な思いをしても、周囲の人が幸せならいい」といったように、自分だけ我慢すればいいと考える人は自己犠牲の考え方が強いといえます。

一時的に自分だけ我慢する必要がある場合でも、不快に感じたことや納得できなかった事柄については、職場の上司や同僚、家族に共有することが望ましいです。情報を周りに周知することで、次はどのように対応するか、改善策として何が講じられるかを周囲を巻き込んで検討することができます。

自分が我慢していたことを、他の人にも我慢させていいものかどうかという目線で考えてみるのも方法のひとつです。

4.頼まれたら断れない

自己犠牲の考えで過ごしている人は、他者からの頼み事を断りづらいと感じています。断れないと感じる背景には、「断ったら悪いイメージがつくかもしれない」「自分勝手だと思われるかもしれない」など、周囲からの評価の悪化を恐れていることが考えられます。

中には、自分を頼ってくれた人の期待を裏切りたくないと考える方もいるでしょう。期待通りに、あるいは期待以上で応えることも大切ですが、自分自身の今できる最大限で応えることを意識してみてください。

自分の首をしめるほど引き受けすぎないようにすることも、自己犠牲の考えから抜け出す上で重要です。

5.責任感が強い

責任感の強さから自己犠牲の考えが染みついている人もいます。

責任感が強いとは、一度任されたものは最後までやり切るまで終われない、自分がすべてしなくてはならないなどと考えるように、当事者意識が強い状態を指します。周囲からの期待や自分からの期待になんとしても応えなくてはならないと自分にムチを打って仕事に励んでいる人もいるでしょう。

任された仕事を責任を持って全うすることは、全てを自分でやらなくてはならないという訳ではありません。責任を持って依頼された仕事を無事に完了できるよう、適材な同僚やメンバーにサポートを依頼しながらともに目標へ走り抜けることなのです。

6.自分がやったほうが早いと思ってしまう

職場で仕事をするときなど、同僚や上司を頼ったりサポートを依頼したりするなど自分が今抱えている業務を周囲と一緒に取り組むことが苦手な人は自分を犠牲にしやすいです。

自己犠牲の根本には、「自分でなんとかしなくてはならない」「自分だけはつらい思いをしていい」という考えがあります。そのため、1人では抱えきれない仕事量であっても誰かに頼ることよりも、いかにして自分で早く終わらせられるかを考えてしまいます。

自分が抱えている業務量を常にタスク管理などで見える化し、過剰に業務を抱えていないか、スケジュールに無理はないかを確認する習慣を取り入れることをおすすめします。

清水真心

清水真心

フリーランスライター・メンタルトレーナー|音声配信でも活動。心理学卒、手帳とくま好き。元銀行員営業職。自身もうつ病、不安障害、パニック障害の発症経験がある。「穏やかな暮らしと心の伴走者」がモットー。

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