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感情のコントロールができない…すぐに爆発してしまう…
「必要以上に相手に怒りたくない」「小さなことでイライラしたくない」。そう思っているのに、感情のコントロールができないことがありませんか?「冷静でいなくては」と思っているのに、気持ちを抑えられないときもありますよね。
普段はどんなに穏やかな人でも、つい感情的になってしまうことはあります。ときには自分らしくない言動をしてしまうのも、心を持つ人間なら当たり前のことです。しかし自分の感情に振り回されてばかりでストレスをためてしまう場合は、何らかの改善が必要だといえます。
今回は、感情のコントロールができない原因や心を鍛えるための方法をご紹介します。感情は自然に生まれるものであるため、自分の感受性を否定する必要はありません。激しい感情が湧き上がってしまう原因を知り、具体的な改善方法を試していきましょう。
すぐに気持ちが爆発して泣いたり怒ったりしてしまう…
カッとなって怒ってしまうと「あぁ、またやってしまった……」と落ち込んでしまいますよね。もちろん、泣いたり怒ったりするのには必ず理由があるものです。しかし自分の言動を後から振り返ったときに「あんなに怒る必要はなかったのに」「どうして泣いてしまったんだろう……」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
自分が抱いた感情を相手に伝えることは、コミュニケーションの基本です。感情を無理に押さえつけるとストレスがたまり、自分らしさを失ってしまいます。気持ちを表に出すこと自体は、決して悪いことではないのです。
問題となるのは、感情の抑制ができずに無闇に相手を傷つけたり、コミュニティの雰囲気を悪くしてしまったりすること。ネガティブな感情は自分の心も傷つけます。自分のためにも周りのためにも、少しずつ感情のコントロール方法を身に付けることで、今よりも無理なく生きられる毎日が待っています。
感情がコントロールできない人の5つの原因
自分を抑えられない人には原因があるものです。ここでは、感情をコントロールできない原因を5つご紹介します。自分に合った改善方法を考えるためにも、なぜ感情を抑制できないのかを振り返ってみましょう。普段の生活や振る舞いの中に、未来へつながるヒントがあるはずです。
1.普段からストレスをため込んでいる
感情のコントロールが苦手な人は、普段からストレスをため込んでいる傾向にあります。人は、心の余裕がなくなると周りに優しさを与えられなくなるものです。また物事を悲観的に捉えやすくなり、小さな出来事でもすぐにイライラしがちに。
慢性的なストレスを感じている人にとって、あらゆる出来事は「ストレスが限界を迎えるための起爆剤」となってしまいます。小さなきっかけで、コップから水があふれるようにストレスが爆発してしまうでしょう。
2.言葉の表面だけを見て本質を見ていない
感情をコントロールできない人は、表面的な言葉や結果だけを見ている傾向にあります。言葉や結果の裏に隠された本質を見る能力が低く、物事を深く考えるのが苦手です。直情的であり、直感的に抱いた感情に素直に反応してしまいます。
例えば部下がミスをすると「ミスをした」という結果だけに反応し、「どうしてミスをしたんだ」と一方的に相手を責めてしまいがちです。しかし本来は、ひとつの結果にはいくつもの原因があるもの。事象の背景を想像できないため、状況は改善されずいつまでもストレスを抱えてしまいます。
3.周りから甘やかされている
周りから甘やかされる環境にいる人は、感情のコントロールが苦手です。多くの場合、人はコミュニケーションの際に相手への気遣いが必要になります。本音を赤裸々に出すのではなく、相手の目線に立つことで感情を抑制し、お互いに不快感を抱かないコミュニケーションを心がけるものです。
しかし周りから甘やかされている人は、自分の感情を我慢することに慣れていません。イライラしたらすぐに態度で示し、周りが気付いてくれるのを待っています。自分の機嫌を自分で取ることができず、精神的に幼いままの状態だといえるでしょう。
4.いつでも自分が正しいと思っている
「いつでも自分の意見が一番正しい」と思っている人は、感情をコントロールすることが苦手です。反対意見を言われると「相手の意見は間違っている」と決めつけ、感情を抑える必要性を考える間もなく激昂しがちです。
自分を否定してくる相手を敵だと認識しており、「怒鳴ってもいい、傷つけても構わない存在」として扱ってしまいます。感情をコントロールしないことで相手が不快な気持ちになっても、正しいのは自分だという前提があるため、とくに気に留めません。