怒りを抑える方法5選|すぐキレるのは一種の病気?考えられる精神疾患

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すぐキレる癖を直したい…怒りを抑える方法を知りたい…

「すぐに人に怒ってしまう……」「自分の感情がコントロールできない……」。そんな悩みを抱いている人は少なくありません。怒らないように意識はしていても、ふとした瞬間に感情が爆発してしまうこともあるでしょう。

感情がコントロールできずにいると、人間関係にも支障をきたします。自分の感情に素直という美点はあるものの、周りへの気遣いを感じられない人からは味方がいなくなってしまいます。どのようなコミュニティにおいても「キレやすい人」は疎まれるものです。

今回は、怒りを抑える方法や起こりやすくなる病気・精神疾患などをご紹介します。自分がなぜネガティブな感情を抱いてしまうのかを理解した上で、具体的な改善策を見つけていきましょう。

怒りを抑えられない大人の原因

ここでは、怒りを抑えられなくなってしまう原因として挙げられるものをご紹介します。怒りの感情を抱きやすいときは、自分の心身のコンディションが悪いことも。普段の自分を振り返りながら、怒ってしまう原因を知り改善につなげていきましょう。

1.常に自分が正しいと思っている

「常に自分の意見が正しい」と思っている人は、周囲に怒りを抱きやすい傾向にあります。自分だけが正しいと思っている人にとって反対意見はすべて悪であり、自分の正義を通すために攻撃してもいい対象として認識します。

周囲を見下している人が多く、プライドも高い傾向に。自分に自信があるようにみえるというよい一面もありますが、否定や非難に敏感であるためストレスをためやすいタイプです。自分以外の意見を受け入れられず、相手を否定することで自分の正当性を主張します。

2.否定されることを恥ずかしいと思っている

怒りを抑えるのが苦手な人は、自分が否定されることを「恥ずかしい」と思ってしまう傾向にあります。本来、否定されるのは恥ずかしいことではありません。すべての物事を完璧にこなせる人はいませんし、どんなに優秀な人でも人間である限り間違える可能性はあります。

周りの人に間違いを指摘してもらうからこそ、より正しい知識を身に付けて自分をアップデートできるのです。しかし、人から間違いを指摘されるのを恥と認識する人は「否定された」という事実だけに着目してしまい、大きなショックを受けてしまいます。

たとえ小さな間違いを善意で教えてもらっただけでも「恥をかかされた」と思ってしまい、怒りの感情が湧き上がってしまいます。とくに複数人の前や部下の前で指摘されると恥ずかしさが大きくなり、自分の正当性を主張するために相手を責めてしまうこともあるでしょう。

3.自己中心的な性格をしている

自己中心的な性格をしている人は、自分の感情を抑えるのが苦手な傾向にあります。自分に都合よく周りが動いてくれるのが当たり前だと思っているため、ストレスや逆境に弱く怒りを我慢できません。

問題にぶつかっても「乗り越えよう」と努力をするのではなく、問題が発生した状況を責めてしまいます。周りを責めることで自分が楽をできるようにコントロールしようと試みます。相手の目線で考えることが苦手なため、「自分が強く怒ったら相手はどう思うか」まで想像できず、必要以上に反感を買ってしまうことも。

自分の意見を通すことを優先するあまり、相手に意見を納得してもらえるよう説明する努力を怠りがちです。そのため本心が間違って伝わってしまうことも多く、誤解を招きコミュニティ内で孤立してしまうこともあるでしょう。

4.自尊心が強く自分の気持ちを表現するのが苦手

自尊心が強く自分の気持ちを表現するのが苦手な人は、本来怒らなくていい場面でも怒ってしまいます。例えば相手が自分のミスをカバーしてくれたとき、本当は「ありがとう」と素直に言いたいのにもかかわらず、気恥ずかしさを感じてしまうことがあります。

また相手にフォローされたという事実が悔しい場合もあるでしょう。ただ一言感謝の気持ちを伝えればいいだけなのに、「どうして余計なことをするんだ」とひねくれた言葉を口にしてしまいます。

怒りを抑えられない・抑えづらくなる病気や精神疾患

ここでは、怒りを抑えられない・抑えづらくなる症状が特徴的な病気や精神疾患をご紹介します。ただし、「怒りやすい=病気」というわけではありません。自分の特性を理解するためのヒントとして活用した上で、適切な改善方法を探すために役立ててくださいね。

1.ADHD

ADHDは、学齢期の小児の3~7%程度が有している自閉スペクトラム症のひとつです。「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴としており、じっとしていることや静かに待つことなどが苦手な傾向にあります。

不注意により気が散りやすく物をなくしやすかったり、順序立てて物事を進めるのが苦手だったりします。対人関係でトラブルを起こしやすく、自己嫌悪の原因となってしまうこともあるでしょう。

ADHDを持つ人は感情をコントロールしづらく、怒りの形で気持ちを表現してしまうことも。自分の特性を抑え込むのではなく理解し受け入れた上で、ときには薬物療法も取り入れながら改善のためのトレーニングを行います。

参考:厚生労働省「ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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